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2010年のADV市場の展望と予想

テーマ:AVG情報! 2010-01-13 22:45:00
【概要】
去年を振り返り、今年のアドベンチャーを予想する。年始恒例企画の2個目。

【関連リンク】

2009年のADV市場の展望と予想

【2010年のADV市場の展望と予想】

2009年のアドベンチャー市場を振り返る。

ということで振り返ってみましょう。
昨年の記事を見て2009年に予測していた要項を挙げていくと、

①.DSのADVブームが据置き機へ波及するか否か。
②.PSPはDSと同じくADVというジャンルが根付くか。
③.『逆転検事』は再びADVの需要を底上げしてくれるかどうか。


①については、もう語らずもがななのかな。
昨年の序盤にDSでヒットを放ったWiiの『アナザーコド;R』は
初週で1万本と、シリーズ内では目に見えて数字が残せていない。
WiiはDSと同じ任天堂のハードということで、DSの需要が望めないのがシビアな現実。
PS3は新型同発という好機に発売した『428』の移植が伸び悩み、ここも難しいか。

唯一XBOX360では5pb.の『Steins;Gate』というヒットタイトルが登場し、
据置き機でアドベンチャーがセールスとして好調だったんだけど、
XBOX360は国内シェア自体かなり低い物なので需要に広がりが出るかは疑問。
アルケミストの『のーふぇいと』や、5pb.自身の『11eyes』の展開を考慮すれば、
美少女ものが好調なPSPとのマルチな展開がなされていくという予想が妥当な線かなぁ、と。

アナザーコード:R 記憶の扉428 ~封鎖された渋谷で~Steins;Gate(シュタインズ・ゲート)(通常版)
美少女ゲームでさえも携帯機とのマルチと言う状況になると、必然として大画面を活かしたゲームの減少が予想されるわけで、据置き機のADV派な私には寂しい時期が続きそうだ。

②について。これも言うまでも無いか。
去年はPSPでは最もアドベンチャーゲームがかなり発売された訳だけど、
軒並みセールスは不振だった…というのは周知の事実。

特に現実的な設定の作品はほぼ全てが低調に終わっていて、
『神宮寺三郎』については発売5日前に延期していた『伏せられた真実』より低い初動を記録。
これは『428』や大作タイトルと被せるという時期的に無茶したこともあるけど、
他のタイトルも相次いで数字が出なかったということを考えると、
この手のタイトルの需要はほぼDSへ移行しちゃってると見て間違いないでしょう。

逆に美少女ゲームはある程度の数字を出していて、昨年だけでも
『とらドラ ポータブル!』(5.7万本)『ときめきメモリアル4』(6万本)
『おおかみかくし』(2.8万本)『To Heart 2 PORTABLE』(3.3万本)など、
昨年のPSP向けの探偵アドベンチャーでは最も売れていた
(ものの、出荷過多だったのか値崩れもした)『遠隔捜査』(2.1万本)と比べると、
需要と一致しているのは明らかなため、今後PSPはそちらにシフトされるのも必然。
勿論コケた作品もあるが、恐らく現行のハードでは美少女ものが一番結果が望めるだろう。
そのため①で述べたとおり、XBOX360とのマルチが多くなると予想できる。

あとPSPは地味に乙女ゲームも一定のシェアがあるのだが、
まあゲーム性やミステリーを押し出したゲームは少ないのでここでは触れない。

探偵 神宮寺三郎 灰とダイヤモンド夢想灯籠(通常版)
例えば『神宮寺三郎 灰とダイヤモンド』よりF.O.Gの『夢想灯籠』の方が初週の販売数が高い。また、探偵ものの『一柳和』シリーズの売り上げを鑑みた場合、F.O.Gの作品は伝記ものの方が需要が高いとも言える。つまり『久遠の絆』を売り飛ばすアダルトゲームにするのは商業的には正解と言えるわけだ。

③について。特に効果はなかったかな。
『逆転検事』自体は累計31万本の好セールスを記録したものの、
内容としてはファンアイテムの域を出ていないので市場を引っ張るだけのパワーがなかった。
実際、今年の新規作は初動で1万本を超える数字を出した作品が
指で数える程度だったことを考えれば、まあこの辺は言うまでも無いか。
今年発売予定の『ゴーストトリック』はブランド力のある作品でもなく、
『逆転』冠で市場の牽引ができなかったことを考えれば、
このタイトルに市場のカンフル剤を求めるのは無理があるかな。

極限脱出 9時間9人9の扉スローンとマクヘールの謎の物語
昨年の新規作で初週から1万本を越えた作品はこの2本くらいしか記憶に無い。原因としては発売される作品数が多かったことやDS自体が減退したのも理由と考えられる。来年はもう少し売れたら良いな、っと。

2010年アドベンチャーゲーム市場の予想。

で、今年はどうなるか。

ADVというジャンルのメインプラットフォームとなっている
DSで発売されたオリジナルアドベンチャーと作家系作品の数を調べてみると、

2007年 22(/37)本
2008年 38(/76)本
2009年 35(/61)本


と、発売される数は2008年から目に見えて上昇。
売上げのパイとしては『逆転裁判4』が主軸となった2007年が天井だったのだが、
実は発売総数はDSでADVブームとなったここ数年で最も少なかったりする。
むしろその数の少なさが『ウィッシュルーム』や『DS西村京太郎』などのタイトルを、
新規の客層の「入り口」として機能させることになったと言う予想が今なら可能だろう。

この2007年の好調から2008年はかなりの数のタイトルが発売され、
序盤はかなりの数のヒットタイトルが登場し、文字通り収穫期となった。
のだが、正直言って「これ良いのか?」というレベルの作品がかなり売れた。
これが不味かったのか秋頃から中堅タイトルのヒット作が減少し始め、
昨年の春頃をピークにアドベンチャーが全く売れない冬の時期が到来することとなる。
『逆転検事』や『スローンとマクヘールの謎の物語』などが登場したことで、
いくらか市場の状況もリカバリーされたものの、
今でもアドベンチャーが売れにくい時期が続いているのも、
08年序盤から中旬の粗製乱造に原因があるのでは、というのが持論。
まあ、上の数字を見ると「出すぎている」のもあるだろうけど。

逆転裁判4(通常版)(特典無し)
失敗作と良く言われる『逆転裁判4』だけど、商業としてはやっぱりこれが決定打。ここ10年のテキストアドベンチャーゲームで50万本を超えるセールスを記録したのはこれっきりだもの。

そういった経緯で2009年は序盤からADV市場が冷え込み、
小規模なメーカーから発売される作品は自然と淘汰されることとなった。
そのため秋以降に発売されたオリジナルアドベンチャーの数は
6タイトルと今までと比べてかなり少なくなっている。
この傾向は今年のアドベンチャー市場にも受け継がれていて、
今のところ2010年内に発売を予定しているDS向けADVの数は13。
ゲームオリジナルとなると6タイトルと、かなり淘汰が進んでいる。
勿論この後もある程度の新作は発表されると思われるのだが、
昨今のDS向けアドベンチャーゲーム市場の弱りっぷりや、
主要タイトルはADVブームのおかげで“出揃って”いるのを念頭に入れれば、
総数自体は2008~9年の盛況さはまずないかという予想ができるだろう。

ということで、今年は淘汰された結果ここ数年では一番寒い年になるというのが結論。
とはいえ、数が少なくなるぶん需要が集約される可能性もあるので、
昨年ほど新規作が厳しいという状況にはならないんじゃないかなぁ…
と、願望込みで予想しておこう。ここは願望込みですから。

バーストエラー イブ・ザ・ファースト(2010年3月発売予定)密室のサクリファイス

動きが読めないのはPSP。
だってADVが全然売れてないのにスケジュールがどんどん埋まって行くんだもの。

恐らく縮小が激しいPS2市場の受け皿として注目されてるんだと思うんだけど、
元々PS2ではアドベンチャーはほぼ死んでいたジャンルなわけで。
更にPS2でも実績のあったタイトルでさえも数字が残せていないことを考えると、
恐らくオリジナル作品は今年の後半ぐらいには、少し大人しい感じになるんじゃないかな。
活発化するとすれば美少女ものにゲーム性を乗っけたタイプで、
実際スケジュールに追加されるアドベンチャーはそんな感じの作品が中心で、
純粋に探偵ゲームとして発売しているのは時代が読めてないF.O.Gの『氷の墓標』ぐらい。
これは昨年の失敗から学んだ結果…とも言えるだろうけども、
ミステリー×美少女だった『おおかみかくし』の微妙な結果を考えると、どうもね。

個人的には古いタイプの美少女ゲームである『EVE』が、
シリーズ新生と謳って第一弾を発売してるのが気にかかる。
この『1st.』は欠片として欲しいと思わないんだけども、
ネーミングやイメージの一新から新たにシリーズ再開を狙っていると思われ、
今のPSPで続編展開できるほどEVEがどのような数字を出すかが興味深い。
まあ、結果は目に見えてる気もするがな。

【コメント】
とりあえず年始に出来る記事はこれで終いか。
さあ、ネタが切れたぞ!どうにでもしやがれ!



ゲーム特集最終日。
今日で最後なので豪華に『かまいたちの夜 特別篇』のOPを選択。
設定の入りやすさ。閉鎖感や、疑心暗鬼を感じさせるシナリオの展開。
秀逸なゲームデザインに裏打ちされたバランス。そしてリプレイ性の高さ。
恐らくストーリー分岐のサウンドノベルでは最高に位置する作品。
このブログが始まり今でも続いている理由の一つでもある。

コメント

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1 ■戯言。

実は、ユキさんに前から訊きたかったことがあって。
えーと…その…あの……

あ、今年のADVゲーム、盛り上がるといいですね。
このOP、久々に見ました。結構怖い。
「サウンドノベルエボリューション」シリーズの、
「さうぅんのべぇぇる」っていうOP前のアイキャッチ的なヤツ。
本に吸い込まれていくみたいな。
アレ、めちゃくちゃ好きだったのに。続けて欲しかったなー。
あと、チュンソフトのロゴの演出も。ギュイィィィィィスポンってヤツ。
アレもめちゃくちゃ好きだったのにさー。ぷんぷん。

それで…えーと…あの……
いや、何でもないです。これからも応援してます(≡^∇^≡)

2 ■Xbox360

売れる、売れないはともかくとして、5pbさんは確実にこのまま360でいくと思いますよ。

というのも、科学ADVシリーズを360で出した理由が家庭用であまり規制のかからないハードウェアだからだということですからね。
なかでもシュタインズ・ゲートはPCじゃなくコンシュマーユーザーにプレイしてもらいたいという思いからあえてPCを外した見たいです。

まあ、5pbの社長さんがXbox360に惚れ込んでいるのも1つの理由かと思いますが。

個人的にはHD機のADVはXbox360に集まってもらいたいかなぁとwPS3でも構わないんですが、ロード時間が必然的に長くなるためあまり好きではないんですよね。Xboxだとフルインストールすればソフトによってはロード時間完全に無くなるんですよ。

3 ■>>むじゅさんへ

ならばそのネタフリにはあえて触れないでおきましょう!

商業ができなきゃどんなに良いものが出ても先ぼそるのがプロの世界ですからね…。
今年はいい年になると良いですけども。どーなんざんしょ。
「サウンドノベルエボリューション」の括りは、結局PSの移植のみでしか使われなかったんですよね。
裏事情には『街』の移植や『かまいたちの夜2』の企画があったからなんでしょうけど…
結果的に移植でエボリューションを起こそうとする企業、チュンソフト。素敵過ぎます。
あの本に吸い込まれる演出は…確かに印象に残りますねw
でも題材がおどろおどろしいソフトが多かったので、ミスマッチだったという判断もあったんじゃないでしょうか。
その結果が、『かまいたちの夜2』の詐欺オープニングだけどね!

4 ■無題

いや、僕も5pb.はXBOX360向けにアドベンチャーは出すと思いますよ。
ただ、これまでよりマルチが多くなるんじゃないかなぁ、と予想してるわけです。
実際に5pb.のADVである『11eyes』はPSP移植されますし、絶対にない話ではないかと。
いやまあ、科学ADVが移植されるかは別の話ですけどね。

それに5pb.はTYOから切られたときは利益を挙げていたものの、
それと同時に先行投資が多額だったと公表されてますから、
いくらか改善されたとしても今は継続して作品を出さなきゃ駄目な状況と予想できますし、
今のSTGの発売時期が全く定まらない現状なんかをみても、
新作を出すために移植に頼っていくのは常道かなぁ、と。
いや、だから科学ADVが他機種に出るという意味ではないですよ。
今後は5pb.の作品がマルチが多くなるかもねって言う予想の話です。
まあ『Steins;Gate』の発売直後のインタビューで他機種の移植について
言葉を濁したのもこの辺の大人の事情もあったんじゃないかなーと思いますけどね。
つまり先がどうなるから解んないから取り合えずはぐらかして置こう、と言う大人の事情。

正直、据置き機に専用で作ったADVがそれなりの数出来れば、どこの機種でも良いんですけどねw
逆にそう高望みし続けた結果、静観しかできないというジレンマを招いてるわけなんですけどね。

5 ■無題

Heavy Rain、日本では2万本売れるかどうかだと思いますが、全世界で100万本くらい売れて欲しいです。無理かなぁ?
100万はともかく、それなりに続編が出せる程度の実績が出れば良いのですが。
海外のADVゲーム事情ってのがさっぱり分からないので予想つかないです。

6 ■>>Tarutoさんへ

『Heavy Rain』は日本ではそんなところなんですかね。
来月発売なのに殆ど宣伝されていないのは何とも切ない。
『GT5』延期したんだから、こっちの宣伝に注力してw

海外はどうなんでしょうねー。
このタイプの大作ゲームはHD機ではほぼ発売されてませんから、数字が読めない。
競合を避けるために発売時期を調整してましたから、それがどう出るか。ですかね。

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