アドベンチャーゲームの値崩れソフトを追う!
額面の通り、値崩れしたアドベンチャーゲームをご紹介。
アドベンチャーはそもそも消耗されやすい(=中古が出やすい)ジャンルなので、
セールスが10万本を超えるソフトは値崩れはほぼ不可避なため、
基本的に売れた作品には触れない傾向にある。
【アドベンチャーゲームの値崩れソフトを追う!】

PS『最終電車』
原因………廉価版
PS期のサウンドノベルを知るオールドユーザーにはそれなりに有名な、
ハイパーノベルシリーズの、恐らく最も知名度の高い作品。
ホラーっぽく見える外見だが、内容としてはアクション映画に近いアプローチで、
別に…いや、全く怖くないのが特徴。何故かカルトなパロディが多いのも有名。
続編のザッピングシステムを採用した『19時03分 上野発夜光列車』における、
大量発生する虫の死に様が一番ホラーというのが有力な判例である。
元はフルプライス(5800円)で発売された作品ではあるのだが、
90年代の後半に発生した廉価版ブームに乗っかる形で廉価版を発売。
ここまでは別段変な販売経緯ではないのだが、
この『最終電車』は人気だった影響なのか、このタイトルのみ再廉価されており、
最終的に、800円というワゴンを超えた定価で販売されることとなった。
つまり公式で値崩れしちゃったという訳である。これぞ零細の強み。
たまに店頭で定価を超えた値段で置いてあるので、それはプレミア価格ということになるのか。
ついでに、後にPS2向けとしてほぼベタ移植されているがあまり知られていない。
そしてそれがハイパーノベルで名を馳せたヴィジットの実質遺作でもある。

DS『LUX-PAIN』
原因………期待のされすぎ。
恐らく近代では一番名の知れた値崩れ作品。
原因は固定客向けに制作とプロモーションをした関係で予約は集まったものの、
ライトユーザーが全く動かず、初週販売は約1万本。消化率も低調に終わったため。
アドベンチャーというジャンル自体が登り調子だった08年序盤に発売で、
なまじ予約が取れたため受注が集まったのもあって、かなり早い段階で値崩れしてしまった。
他にも、『ガンダム00』『コードギアス』など客層の重複すると思われる
キャラクターゲームが発売したのも関係するのだが、まあこれは一要素でしょう。
この時期から右肩上がりだったDS向けアドベンチャーゲームの需要も、
徐々に縮小してゆくことを考えれば、ある種の時代の変化を感じさせるタイトルでもある。
ついでに本作を制作したキラウェアから後に『Another Time Another Leaf』という、
美少女ゲーム気質なアドベンチャーを発売したが、本作ほどではないものの値崩れしていた。

PS2『サーヴィランス 監視者』
原因………シリーズ実績としては少なすぎる販売数。ゲームデザイン。
『やるドラ』シリーズの正当な流れを汲んだ最後の作品。
PS2『スキャンダル』『BLOOD』ともにセールスとして芳しくなかった関係なのか、
この作品は厳密には「やるドラ」ではなくなっているのだが、
スタッフを始めかなり共通点が多く、システム一新といった方が正確。
しかし看板を取った関係なのか、初週で1万本を割り込むシリーズ最悪の数字となっている。
出荷が少なかった様で『サーヴィランス 監視者』自体の値段は意外と維持していたのだが、
『やるドラ』型式(ワンプレイが短い)の宿命で結局値崩れ。
この出荷に関係なく消費がかなり早いという点が『やるドラ』終焉の理由と言えるだろう。

ついでに『やるドラ』シリーズで最も値段を維持しているのが、
このPSP向け移植である『やるドラポータブル』の『ダブルキャスト』。
これはPS版はディスク2枚組で、1周ごとにディスク入れ替えを必須とした
PSシリーズの仕様がようやくカバーされたのが理由と言われるが、
それにしても評価の高い『ダブルキャスト』のみ高値なのは流石というか何というか。

SS『ワンチャイコネクション』
原因………ロンチソフト。
セガファンには色んな意味で有名な、元シブガキ隊のフッくん主演のゲーム。
脚本はジェームス三木、ヒロインに杉本彩を呼び、香港ロケを行った、
当時は『夢見館』などでアドベンチャーに定評のあったセガが制作する、
大作と言って良い規模の作品…だったはずの存在。
悲劇(値崩れ)の元凶はセガサターンと同時発売だったことで、
初期ソフトの大作故に需要が読めず、大量に出荷したのか大幅に値崩れ。
そのパッケージから放たれる尋常ではないカルトなオーラと、
似合いすぎるワゴンコーナーとの絶妙なハーモニーでネタにされる事が多く、
「無料配布」だとか「箱売りされてた」などの都市伝説が、まことしやかに噂されている。
まあ、それに説得力が生まれる様な値段で売られてたんだけども。
現在でもセガサターンコーナーがある小売りを見つけた場合、
ほぼ確実に1本は置いてあり、現在でもワゴンの定番として君臨している。
そのため評価は「ネタゲー」あるいは「クソゲー」と言われており、
実際まぎれもなく(自粛)ゲームとしては言うほど変ではないが、面白くもない。
シェンムーと似た雰囲気の作品とも言われるが、シェンムーと比べるのは流石に。
個人的には

PS2『シャドウ・オブ・メモリーズ』
原因………初期投入。
宮部みゆきが絶賛し、推薦文が掲載されたことで有名な作品。
なのだがPS2の定価が4万円弱だった頃に発売した関係で、
初週でギリギリ1万本とセールスで不振を極めたことはあまり知られていない。
ビジュアル的にはまだまだPSと五十歩百歩だったころの作品なため、
今となっては需要が殆ど無いらしくほぼ投げ売り価格で
販売されていたりするのだが、海外ではそこそこ売れたらしい。
なんというか派手に値崩れた割にはあまり語るエピソードがないんだよね、これ。
後年ベタ移植で発売されたPSP版の存在は永遠の謎。解明する気もない。
ついでに本作のプロデューサー河野純子は『タイムホロウ』のディレクターでもある。
あとドイツに取材旅行へ行ったのは…有名な話か。

PS2『白中探険部』
原因………謎。
TAITOより発売された、いわゆるひとつのワゴンの常連。
見た目から察してもらえる通りかなりの地味タイトルで、
普通に考えて出荷自体が少なそうなタイトルなのだが、
「体感アドベンチャー第一弾」と括り、シリーズ展開を視野に発売した関係なのか、
(言うまでもなさそうだが、第二弾は出ていない。)
それとも大人の事情なのか、何故か発売早々に値崩れを起こしていた。
しかしその発生要因もなにも(地味すぎて)理由が推測不能なため、扱いとしては「謎」。
デキは良くも悪くもないので、興味があるなら500円片手に小売り店へGO!

N64『ワンダープロジェクト J2 コルロの森のジョゼット』
原因………ハードの客層完全無視。
SFCで発売された『ワンダープロジェクト』の続編。
この当時の64は大容量ROM規格だった関係で定価1万円時代だったため、
サードパーティのソフトは出ないし売れないと言う状況で、
主要客層も任天堂好き(今で言うアレではなく子供層ね)が集まっていたのだが、
※かの有名なCMや執拗にゲーム画面上へ現れるパンチラなど、
明らかに客層と合致していないイメージ作りをしてしまった。
そのためかそれとも64というハードの悪名高き少数精鋭体制が原因なのか、
ただでさえ芳しくなかったセールスは更に不振となり、見事に値崩れを果たす。
諸説あるが、本作が転けた関係で制作元のギブロは解散したと言われている。
(時期的には遺作の『七ツ風の島物語』発売直後に解散している。)
その出来に関しては、今更私が解説するまでもない佳作だが、
ギブロが解散したためなのかどうかは知らないが未だに日の目を見ていない。
新作はもう諦めたから、VCか何かで配信してくれないものだろうか。
もう値崩れした事実どころか存在でさえも知らない世代も多いだろうしな。
※これ。SFC向けに発売された初代『J』は少年誌でネーミングを募集していた、低年齢層をターゲットにした作品だったはずなのだが、64向けに発売されたこの『J2』はご覧の通りなCM(まるで、画面上の女の子と疑似恋愛するゲームと想像させるようなCM。これは当時『ときメモ』の大ヒットに肖った形だったと想像されるのだが…うーむ。)を放送しており、何かのボタンを掛け違える。結果、前作の層は総スルー。そして出荷過多へ…。
【コメント】
ネタに困ったら裏バージョン。
これ、ここ1年で培ったネタ切れ回避のノウハウね。
「シリーズ最新作が“いよいよ”登場」って、
ナンバリングでは最短スパンで発売してるのにその表現はどうかと。
シレンのナンバリングをふったということはシリーズとして信頼を取り戻し、
携帯機で続けていくという意思の表れだろうから、頑張ってはもらいたいけども…。
しかしなんというか、居るよね。グインが。PVに。

グインとは。『グインサーガ』に登場する頭が豹の










1 ■無題
『19時03分 上野発夜行列車』はけっこう好きなタイトルです。というかなにげに色々買ってたなヴィジット。ADVGの値崩れ、ワゴン行きは宿命とは言え、今回のタイトル群に自分の買ったタイトルがありすぎる。しかもけっこう自分ではお気に入り。まぁ当時フルプライスで買ってたけど自分は充分元を取れるぐらい楽しんだし、早々に値崩れしても全然悔しくないさ!