北米にも現れた「レイトン旋風」 ゲーム日記 4月20日 | アドベンチャーゲーム研究処

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【ゲーム日記】


3月のNPDが公開。北米にも現れた「レイトン旋風」。




ということで、3月のNPD(北米ゲーム販売)が発表。
先月海外でも発売された『バイオハザード5』が
PS3・XBOX360合算で約150万本を販売し絶好調。
『ポケットモンスター プラチナ』も約80万本を販売し好スタート。
そして、『レイトン教授』が発売から1年以上経過してTOP20にチャートインなど
和製ゲームが好調な月だったようなんだけど、市場規模が17%ダウンの寂しい月に。

各機の解説はマルガの湖畔さんが詳しい (4月18日付け)。


…はい、前置き終わり。

やっぱり、一番に目に行くのはレイトンが欧州に続いて

北米のランキング(TOP20の17位)にも登場したこと。

欧州のロングヒットは前から伝えてたけど、とうとう北米にもチャートインということに。

この欧米でジザジワと大作を押しのけランキングに登場し上位に昇っていくさまは

まさしく世界に吹きあられる「レイトン(LEVEL5)旋風」といったところか。


こうなると疑問に浮かぶのは、何故ここまで売れるのか

国内で『レイトン』が新規作品ながら注目を集めた理由は、

人気芸能人が声を当てを行うなど、大規模なプロモーションを慣行して

豊富なアニメーションで大作感を演出した結果だと考えられているんだけど

では、海外ではどうだろう。


例えば欧州で発売された、

Professor Layton and the Curious Village(レイトン教授と不思議な街)』はどんな感じかというと

パッケージを見てみると、日本のようにキャラクターを全面に出したデザインではなく

キャラクターをパッケージには極力出さない、シックなイメージとなっていて

広告に関しても、ポスターを使って問題を一門出題し、答えは製品版で!的な

日本ではテレビ番組のCMやクイズ書籍の広告ではよく見かける手法を採っている。


まあ、私は海外に行ったこと自体がないのでそれらの手法がメジャーかは知らないが

その姿勢からは、子供層の取り込みよりもむしろ大人の取り込み、

つまり言えば、子供向けのパズルでも普通のADVでもなければ

国内の様に、芸能人を起用した“大作”でもない、

純然たる“脳トレ”系統としての販売をするという意思が見えてくるだろう。


アドベンチャーゲーム研究処-Professor Layton
こうして国内版と海外版のパッケージを見比べれば、アプローチの方向性が違うのは明らか。


しかし、もちろん海外でも脳トレ系の作品は多く発売されているので

『レイトン教授』が“脳トレ”的な売り方をしたから売れたのではなくて

“脳トレ”だけど、他の作品とは少し違う世界観・違うテイスト・違うジャンルなどの

「レイトン」独自の要素を作り上げたことで、

他の二番煎じとは異なる作品という雰囲気をもたせ

新しい体験をユーザーに期待させ、そして実際にユーザーが新しい体験をしたことで

ユーザー間で口コミ(まあメタスコアが高かったというのもあるかも知れない)で好評が広がり、

この海外でのブレイクに繋がった…

という、典型的な差別化による“サクセスストーリー”が起きたと想像出来る。

(まあ、このストーリーを描くには“質”が伴わなきゃ成立しないけど)


そう考ると、欧州でのブレイクの理由(欧州は脳トレが一番売れた)や

北米で『レイトン』の伸びの始動が欧州に比べて遅かったこと

(北米は脳トレブームの立ち上がりが悪かった)も、納得出来るだろう。

まーこのあたりの経緯は国内と似てる部分が大いにあって

日本でも注目を集めた理由は上で書いた大規模プロモーションなんだけど

「レイトン教授と不思議の街」って、結局は販売の大部分は2周目以降の伸びで、
つまり言えば定番化しうるクオリティーと、他との差別化がブレイクの理由なんだよね。

LEVEL5の日野社長はインタビューなんかではよく、

他人と違うことをする」のを大切にしているという趣旨の発言をしてるけど

ここが、この姿勢が海を超え国境を越えても売れる普遍性を持った

作品を生み出す秘訣があるのかな、と思ってみたり。


SCE、過去11年間で最大規模の発表をE3でする?



ということで、既に先日のGDCで小島氏の新作が予告されている

E3だけど、まだまだ隠し球は用意されているよう。

PSPに関しては半分の時間を割くと言われているし、PSP2の発表があるのかなぁ。

せっかく日本では勢いが出てきてる中で「2」だと、ちょっと水差し過ぎな気がするけど

世界規模で行けば間違いなく物足りないハードだし

普及台数と比べてソフトの売上げが低い(つまり言えば、違法DLが多い)ので

そのあたりの対策という意味でも、次世代機登場はまあ既定路線ではあるんだよね。

国内での爆発的な普及は、「2」でも見れるかが勝負かなぁ。


PS3も多分大作ソフトが発表されるんだろうけど

事実上、今世代の主要作品は殆ど全部一巡しちゃってるんで

新規の大作を発表、という流れになるような気もする。

「クリスタルベアラー」公式サイトオープン。新情報が続々。



ということで、公式HPがオープン。本格始動…
なんだけど、発売日は相変わらず未定。まあその内決まるだろうけど。

何となく気になったので、「FFCC」シリーズの販売数を調べてみると

GC『FINAL FANTASY CYSTAL CHRONICLES』 約35.6万本
DS『FINAL FANTASY CYSTAL CHRONICLES RING OF FATES』 約39.3万本
Wii・DS『FINAL FANTASY CYSTAL CHRONICLES ECHOES OF TIME』 約23万本
(参考 続YSO

と三作目の『エコーズ・オブ・タイム』で大きく販売数を落としている。
FFブランドながら、かなり毛色が違う作品(マルチプレイが売り)だったり
全作値崩れ済みという点など、まー落ち込む理由も分かるんだけど
今回はシングルプレイにも注力したり、キャラクターの投身が高かったり
FFCCとしては異色な作品を予定しているので、どう転ぶのかな。
崩壊気味のFFCCだし、ここいらで上昇したい所なんだけど…
多分「MH3」後に発売だろうから、幾らか追い風は吹いてる気もする。


5pd.が親会社TYOより独立。



ビミョーにADVとは離れる気もするけど5pd.の話題。


そもそも5pd.って何よという方のために解説すると

要は元KID系のスタッフが解散時に別れたスタッフが集まった会社のひとつ。
音楽展開もしていることもあって、メディアミックス展開を自前で用意してるのが特徴で

パトロンがTYOという大企業ということもあって、資金が潤沢。


手堅い作品のパブリッシングやキャラクターゲームを擁したこともあって

黒字経営だったりするのだが、今回MBO(自社買い)で5pd.の社長自身が1億円を支払い独立。

今回の件の理由は公式のPDFでも言及されてるけど

発売タイトルの多さや、今年に入ってからだけでも6本も延期など採算性の危うさから

TYOと5pd.で協議(多分規模縮小の要求)した結果、独立という流れになったらしい。

このあたり5pd.自体は黒字経営ながら、

発売まで利益が出ないというゲームというコンテンツの不安定さや

延期によるコストの増加、収益の圧迫を嫌ったというTYO側の事情が見えるかな。

ここ最近はデバグもまともに出来てないソフト が登場していた様なので

末期の頃は、かなり資金の圧迫があったと想像される。


で独立した今後はどうなるのよ、というと

まずは、スポンサーが居なくなったわけなので新たなパトロン探し。

現状でも表に見えるだけでもかなりの数のプロジェクトが動いているので、

それを製作を継続させる資金作りがこの手の独立劇の規定路線。

よほどのパトロンが現れなければ、持続でさえも難しそうな気がするので

タイトルのいくつかは発売中止になって、アプリ展開に注力という流れが一番現実的かな。

目玉であるアダルトゲームのコンシューマ移植はまだまだ続くんだろうけど

移植最大の売りである、新ルートの追加やグラフィックの増量などの大幅な追加要素は
予算が圧迫されるであろう今後は、多分追加要素が大人しくなる可能性大。

でもそうなると売れなくなる。うーんこれが独立の難しいところかなぁ。


【コメント】

日記記事でも大長編記事になってもうたの巻。