新卒のみなさまへのメッセージ:「社内9割、社外1割」 | アドマン3.0=人事になりました。

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サイバーエージェントで新卒採用責任者をしています。

我が社独特の文化だと思いますが、先輩社員が755やブログで新卒社員へのメッセージを綴っています。去年暴れまわったWAVESTの松村淳平も良いブログ書いてますし、普段ブログなんて書かないアプリボット代表の浮田もメッセージをくれています。

僕も数年前に新入社員の心得的なブログを書いており、そのアップデート版を2011年に書いているので(しかも今も全然使える内容と自画自賛)、今年は1つにメッセージを絞って。

「まだ入社したばかりなので会社のことわかりません!とか言ってんじゃねぇ!」とか攻撃的なタイトルにしようとも思ったのですが、それは卜部取締役の役割だと思いますので僕からはやんわりと。鼻息荒いと間違えたりするところなので。


ズバリ、会社のことをもっともっと理解していこう、という話です。

サイバーエージェントは正社員3000人以上、事業は多岐かつかなりの数に上り、それぞれの分野(ゲーム、アドテク、広告、SNSなどなど)においてマーケットトップレベルの成績を記録しています。そうした事業を成立させるためにモチベーションの高い社員が日夜一生懸命働いているわけですから、そのノウハウや知恵は日本最先端と言っていいものであり、それを理解することは単純に自身の競争優位になるはずです。

モチベーションの高い新入社員ほど、すぐさまに目が行きがちで、「三年で会社をやめてやる!」と思いがちなわけですが、これは相当バカです。ただのバカです。僕もこの手の典型的なバカだったわけですが、あまりにももったいない。自戒。


社長が昔社内6割、社外4割というブログで、

社外の人にとっても、自分の会社の
情報もよく知らない人と付き合っても、
仕事上は意味がありません。
相手は得るものがないからです。

(中略)

当社のように幅広く事業を行っていて、
自給自足の事業が多い場合は、
社内7割、社外3割くらいでも良い
かもしれません。


というふうに述べられてますが、まさにこれです。

僕自身、かなりサイバーエージェントの中でも社外の人と仲良くさせてもらっているタイプだと認識していますが、例えば僕が電通やLINEの人と付き合う場合、やはり電通やLINEのことをよく知っている方とお話したいし付き合いたい。

逆に電通やLINEの悪口ばかり言って、生産性のない会話になってしまう方との会食はできるかぎり避けたい。そういうふうに思うものです。

そういう意味では、新卒社員であれば、社内9割くらいでまずはスタートしていいと思います。

◯まずは会社のことを死ぬほど理解する
◯会社の方向性をきちんと理解し、自分と会社のベクトルを合わせていく


これができている社員は良いスタートダッシュが切れますし、チャンスが舞い込んできます。これは当たり前のことで、心理学で言う好意の返報性」は会社と個人のものでも成立するもので、好きになるためには理解が必要で、好きになってもらうためには自分から好きになるしかないわけです。そのために理解しましょう、という話。

逆を言えばコレができていないとチャンスを失う可能性が高い。ちなみに僕は典型的なタイプで会社を理解せず社外のことばかり理解しようとしていました。社内を理解しようとするどころか、逆に「会社が俺を理解してくれない、こんなに優秀なのに!!」と愚痴りまくり、会社とのベクトルのずれを感じすぎて危うく脱落しそうでした。

そうならないためにも、少なくても下記くらいはやっていきましょう。


役員やスター社員のブログや書籍を読みあさる(昨日あまりにも社長の本を読んでいない人が多くてお兄さん悲しくなりましたよ、強制しないけど)

当たり前のようにIR情報はアタマに叩きこむ

ビジネス、エンジニア、デザイナー、職種を越えて、部署を越えて交流するようにする

できるかぎりレイヤーが上の人間と会話する機会を創りだし、会社とベクトルを合わせるようにする



社長のスピーチにあった「勝負どころ」に備えるためにも、自社理解に努めて僕と同じバカは犯さないようにしてください。

改めまして、入社おめでとうございます!