個人的にはインターンというつもりがなく、無料の広告学校のイメージだったんだけれども。次世代広告道場、という超インプット重視(講師からするとアウトプット重視)のインターンを関西・関東で展開していました。それがようやく先週終了しました。参加してくれた精鋭学生の皆さん、協力してくれた社員の皆さん、お疲れ様でした。
次世代広告道場、とは、「広告」というものをサイバーエージェントの視点で捉え直したらどうなるのか?サイバーエージェントの所有するリソース(広告事業だけでなくゲーム事業やメディア事業など)を広告という観点から学んでみたらどうなるのか?という切り口で設計した初の取り組みになります。
単純に広告を広告部門の人間から学ぶのではなく、
◎ゲームを作っているノウハウをゲームプロデューサーから学び、それを広告に活かす。
◎キュレーションメディアを運営しているプロデューサーからウェブでウケる秘訣を学び、それを広告に活かす。
こういった視点でカリキュラムを作成しました。講義も全5日程で毎回5時間~6時間、講師社員から猛烈な量のコンテンツを学生の皆さんにはインプットしてもらいました。僕も講義を横で聞いていましたが(僕も話しましたが)、かなり濃厚な内容で、間違いなくサイバーエージェントのインターンに参加しなければ学ぶことができない内容だったと思ってます。
某有名広告代理店のD社の社員さんが「サイバーはなんも広告のことわかってねぇ!」と叫ばれていたそうなんですけれども、それはそうだと思います。所謂今までの概念、定義における広告はそれこそ総合代理店の皆さんが作ってきてくれた世界であり、そこにおいて僕らが彼らより知っているわけはありません。そういう意味で「サイバーはなんも広告のことわかってねぇ!」と思います。既存の広告メガネではその通りとしかいいようがない。
ただ別のメガネをかけて広告を見なおしてみると、そこには全然違う景色が見えてくると思うんです。昨今の大きな潮流として、広告はどんどん事業になってきているし、コンテンツになってきているし、デジタルが前提になってきているし、データがめちゃくちゃ取れるようになってきているし、感情が可視化されるようになってきているし、、、と広告の姿形はだいぶ変わってきていると思っていて、そこにおいてはサイバーエージェントが語れるものはいくらでもあるな、と。メディアを作り、事業を展開しまくり、データと格闘してきた我々でないと話せないことはたくさんある。メディアやゲームを運営しながら代理店機能を持つ、という世界的に見ても特殊なビジネス形態をとっているサイバーエージェントであるからこそ、がきっとある。
今回のインターンではそれを言語化し、吸収率の高い学生の皆さんにドSなまでに浴びせまくりました。
さらにインターンの形式にもこだわりました。僕らもそうですが、日本の一般的なインターンでは、①グループを作り、②お題をふり、③学生に提案を考えさせ、④最終日に提案させ、⑤社員が偉そうに判断し、⑥優勝チームを決める、って形のものが多いと思います。僕らもこういうインターンをやっているのでなんとも言えないのですが、なんとなくモヤモヤしていたんですよね。
学生に提案考えさせて、それを評価するだけ。社員はラクですが、果たしてこれでよいのか?と。新規事業を立案せよ、みたいなお題とか社員でも難しいお題を学生に考えさせ、それを評価する、っていうのは自己満足なんじゃねーかと。なので今回、社員側のプレッシャーを高めることにしてみたのですが、結果とてもよかったです。参加してくれたみんなも満足してくれていたようで、とても嬉しかった。
この就職活動が本格的にスタートするこの時期にあえてインターンをぶつけるというところに、我々の心意気が見え隠れしたりしているわけですけれども、実際やってみて本当によかったです。特に関東版で参加してくれた学生の質の高さは今までのインターンの中でも群を抜いて高かった気がします(そういって関西勢を焚きつけてみる)。
とはいえ、本当はもっと色々コンテンツを提供したかったのです。755のマーケティングやグロースハックはどのようになされているのか?とか、グロースハックを手がけるシロクの社員から成長するアプリの共通項を探りだす、とか、優れたプロデューサーからエンジニアとのつきあいかたを学ぶとか(今後の広告案にエンジニア知識は絶対必要)、社内にはいくらでもコンテンツが転がっている。単なる広告作品を紹介するのではなく、ほんとうに意味のある知恵、知識を体得してもらいたいから、次回も超インプット型で行きたいと思います、大変だけど。
ということで、そろそろ17卒向けのインターンなども解禁していきますのでお楽しみに!
ということで、そろそろ17卒向けのインターンなども解禁していきますのでお楽しみに!
