今回は、日本建築史の1ページを刻んだ「同潤会アパート」についてお話ししたいと思います。
「同潤会」は1923年(大正12年)に起きた関東大震災の翌年、1924年に住宅供給を目的として設立されました。同潤会アパートは、1926年建設の中之郷アパートから1934年建設の江戸川アパートまで、東京、横浜に16箇所が建設されたのです。しかし老朽化が進み、現在残っているのは以下の写真の「上野下アパート」のみです。
この上野下アパートも1929年の竣工ですから、既に80年が経過し、外壁の剥離や配管の傷みなどが目立ってきています。ですが、まだ多くの方が入居されています。
今では上野下一軒となってしまった同潤会アパートですが、3年前にレプリカ建築が作られました。2006年にオープンした「表参道ヒルズ」(設計:安藤忠雄建築研究所他)の一角に、嘗ての「同潤会青山アパート」を模した「同潤館」が在ります。この建築が竣工した際、安藤忠雄氏自らがHNKの紹介ニュースで解説されていました。
建材の一部に当時使われていたものを用いたり、嘗ての雰囲気を出そうとした意図を感じ取ることが出来ます。現在は、以前のように蔦も伸びてきていました。
しかし、内部に入ってみると上の写真のように、階段の一つの踊り場に開口部が2箇所有ったりして、ちょっと無理が有るかも・・・。これはファサードのプロポーションを以前のままとし、天井高さなどを現在の法律で設計した結果なのですが・・・。さて皆さん、このレプリカ建築は作られた方が良かったですか?それとも無理して作らない方が良かったと思いますか?
(投稿者:mor)











