『ドクター・ストレンジ』IMAX-3D(2016) | アディクトリポート

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ドクター・ストレンジ IMAX-3Dアイマックス スリーディー
taitoru
2/13 T・ジョイPRINCE品川
しん
シアター11 G-17

映画自体は、しっかりした作りで、
とりたてて不満なし。

というより、ダメなところがほとんど見あたらない、
超優等生な作品である。



空間がねじ曲がって、建物が丸まり、世界を巻き込む描写は、
おれまがる
インセプション』(2010)
shuugou

精神世界の物語で、固定観念から脱すれば、
不可能が可能になるという主旨は、
『マトリックス』(1999)に通じるが、
mato
この2作と『ドクター・ストレンジ』の違いは、
個々の要素がその場しのぎで未消化に終わらず、
作劇の必然であると同時に、
普遍的な意味合いを持つところ。

人生の真理をよく突き、
現代に観ることに大きな価値がある。

セリフが上滑りしないため、
まったく退屈せず、
アクビの出るヒマもなかった。

日本人は総じて保守的で、
なじみのない新キャラへの食いつきが悪い。
そのため、興行は本国の足下にも、
一つ前の上映作『ローグ・ワン』にも及ばないため、
館数が限定されているIMAXシアターでは、
引きつづき交互に上映されている(各劇場で条件は異なる)『ローグ・ワン』とは、
◎ディズニー製作、
◎音楽がマイケル・ジアッキーノ
Ost: Doctor Strange
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Original Soundtrack
Hollywood Records (2016-11-18)
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◎重要な役にマッツ・ミケルセン(カエシリウス
kaesi
ゲイレン・アーソ)が出演等、
mikeru
共通項が多い。

ミケルセンは、初見の『007 カジノ・ロワイヤル』(2006)の、
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冷酷非情なル・シッフルの印象が強すぎて、
根っからの悪人のカエシリウスの方が似合っている。

出演俳優と言えば、
レイチェル・マクアダムスの、
hidarihoho
左頬のホクロが、IMAXの大画面ではけっこう目立ってキツかった。

メルシャン軽井沢IMAXシアターで観た、
みn
『スパイダーマン2』(2004)で、
トビー・マグワイアの頬のU字の凹み(傷?)が目立ったり、
tobi-
※この画像では判りません。
とびー

キルスティン・ダンストのサル顔が一層強調されて、
asawe
まるでホラーだったのを思い出した。

文章で読んでもちっとも面白くならない話を、
映画、つまり映像でしか表現できないドラマで紡いだこともポイント高く、
457
言葉ではうまく説明できないことを、よくぞ映像で見せたものよと感心し、
その点でもIMAXの大画面と、
3Dの立体感には格好の作品…ではあった。

だがしかし、
品川のアイマックスでは、真価は発揮されずじまいだった。

横幅は文句なしの(推定)22メートル。
ところが正規の規定では16メートルあるはずのスクリーンの高さは、
ビスタサイズなら推定12メートル、
シネスコサイズなら、推定9.4メートルしかない。

前にこの記事で指摘して、知っていたはずなのに、
どうしてわざわざ行ったのか?

この前、このIMAX館で観たという人に会い、
「縦方向、あるんですか?」
と訊いたら、「ありますよ」との返答で、
「そうか、あるのか」と確認しに行ったら、
予想通り、縦方向はなかったという次第。

先述の記事では、
新宿TOHOシネマズに気を遣ったのでは
と仮説を立てたが、
よくよく考えると、
あくまでも施設運用の兼ね合いらしい。
メルシャン品川IMAXシアターは、
sina
(2002年3月25日~2007年3月31日)
あいま
座席はそのままのスタジアム形式(273席)で、
縦16m×横22mのビル5~6階分に相当する巨大なIMAXスクリーンから、
ぜろ
通常作品用では最大級の、縦6.7m×横16.5mに改修し、
hikaku
シアターZEROとして、2007年12月12日に営業再開した。

2016年4月1日より東映グループのティ・ジョイとの共同運営に移行し、現名称T・ジョイPRINCE品川に変更。
へんこう
2016年7月1日には10年ぶりとなるIMAXを導入、これに合わせて名称も「シアター11」に変更した。
どうどう

IMAX館から通常館への改築に、8ヶ月を要しているのに、
通常館からIMAXに戻すのに、
なんて
3ヶ月しかかかっていない。

ここいう

つまりいったん低くした天井を、
元に戻すのは大工事で採算が合わないので、
そのままビスタ/シネスコの横長スクリーンでしのいでいるわけ。

めんざ

当然のことながら、
これじゃあ、
映写画面の縦横比はずっと固定のまま。

つまり単に超大型画面で通常版の映画を上映しているようなもので、
IMAXならではの、『インターステラー』(2014)みたいな、
sutera
途中で縦方向の映写面積が増し、
ごごごい
IMAX本来の画面比率になる作品には非対応。
sesere

当然、『ドクター・ストレンジ』だって、IMAX版は途中で画面比率が変わっているはず。

つまり私は、
鑑賞料金2600円+3Dメガネ代100円の、
合計2700円の大枚をはたきながら、
本物のIMAX-3D版『ドクター・ストレンジ』を、
まだ観ていないことになる。


トホホ…。

やっぱり、成田通いを続けるしかないのか…。
りた