ノーベル文学賞発表を前に思う

この記事より。

さらにこの記事も。

受賞者が発表されてから「こう思ってた」
というのも卑怯なので、間に合うギリ直前で言っとくけど、
「村上春樹なんかにあげちゃダメだと思うぞ」

理由は以下の通り

１，誰も得しない

村上氏が受賞したら、彼の著作が売れて、出版社が儲かり、氏の印税がまた増える。
それだけ。
それで社会的に、何か貢献すんの？

『1Q84』のBOOK OFF直行率の高さは、みなさんご存じだと思う。

村上ファンでも２巻目までを読んで、「こりゃダメだ」と感じたらしい。
そしたら後で図々しく３巻目が出て、
前２巻には全く出て来ない
新たな登場人物が出て来た
らしい。

はぁ…（タメイキ）

そんなの、設計ミスじゃん。

たとえば最初に、20階建てのビルの建築計画があったとしましょう。
ところが完成といわれたものが、どうみてもおかしい。
「えっ？　これで完成ですか？」
と問われた建築家が、「あと10階分あるんです」と言って、
最終的に出来上がったのが、
20階建てのビルの上に
10階分建て増しして30階建てになった
んじゃなくて、
最初の20階建ての隣に、
別の10階建てのビルが建った
りしたら、
「何じゃそりゃ?　あんた、ホントに建築のプロ？」
って疑われても、しかたないし、
そんなことを一度でもやらかしたら、プロとしての信用を失う覚悟はできてるはずですよね。

こんな「プロとしてあってはならないこと」が、なんで小説なら許されんの？

こんなデタラメをやらかすようなヤツに、ノーベル賞なんかあげちゃダメだと思うべな。

ちなみに私は、『1Q84』の１と２を、（まだ３が出る前に）ファンの方から貸していただきながら、
１巻の冒頭で、バカらしくて読む気が失せた。

高速である場所に向かうタクシー。
渋滞で間に合いそうもないというドライバーの判断で、
客の若い女性はタクシーを下りて、緊急避難口から徒歩で目的地に向かうことを勧められる。
「出口は少し高い塀かなんかになってるが、またげばいい」と。

読むのをやめたのは、ここ。

以下は私の経験です。

私の数少ない女性とのデートの、ごく最初の大学生の頃。
会場に近いのは反対側の道路だったんで、
ガードレールをまたいで渡ったら、
女の子はそれができずに困っていたよ。

現実は、こういうものではないでしょうか？？？

とにかく、村上春樹は、何もかもがヘンに気取っていて、ウソくさい。

これがいいと思うほど、読者はバカ（ばっかり）じゃないと思うぞ。

２．同じ道を志す人を萎えさせる

受賞したら、
「なんだ、こんなんで（＝この程度で）いいんだ」
「ふうん、こういうのがいいんだ」
ってことになって、
バカがマネしますよね？

読者が「良い」と思うのは、かまわないんですよ。
だって村上春樹は、「こういうのが良い」と思ってやってるんだから、
同じところを「良い」と共感する人は、必ずいてくれますよ。

だけど、「作家としての手本にする」ってのはなあ。

たとえば、初めて接したウルトラマンが「タロウ」だったら、

その人にとってのベストウルトラマンが、
タロウでも仕方ない。

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とか
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に置き換えても、同じことが言える。

だけどたとえば、
「ボクもクリエイターになって、タロウみたいなウルトラマンを作りたい」
とか
「第２シリーズみたいなルパンを目指します」
とか
「エピソード１みたいな映画が撮りたくて、映画監督になりました」
とかいう人がいたら、
「キミ、向いてないから、やめといた方がいいよ」
って言ってあげるのが親切ってもんだ。

という判断基準をあてはめて、
「村上春樹みたいな作家になりたい」って人がいたら、
「キミ、そもそも作家に向いてないよ」
ということに決めてます。

３．ノーベル賞の価値や意義が問われる

ここまでの私のエラソーな書きっぷりを読んで、
「お前ごときが、何を言う！」
と思われる方も多々おられましょうが、
もし村上春樹がノーベル賞をとったら、
私ごときでも易々と見抜けることを、選考委員のお歴々は、見抜けなかったってことですよね。

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先だって受賞した、ノーベル医学生理学賞の山中伸弥京都大学教授にも失礼だしさ。

だって一気に賞の権威が、地に堕ちちゃうんだから。
俺が山中教授だったら、「こんなヤツと同じ賞かよ！」と思うだろう。

村上なんかより、もっと人類の将来に貢献する人に賞をあげて欲しいよ。
それがノーベル賞の精神なんだろうから。