別にむりやり引っ張ってるつもりもないし、
そもそも本国でも、公開後からロクな評判が聞こえてこなかったんで、
私がどうして『ファントム・メナス 3D』に、
あまり(さっぱり・まったく)感心できなかったかを打ち明けてしまえば、
それはひとえに、音響以外の
各部署が、こぞって満足な仕事を納品していないから。
これは常日頃、私が
「良さが全く理解できない」
と完全否定する、
様々な分野の表現作品にも通ずるが、
真剣に同じ道を志している人に失礼な、やっつけ仕事、
テキトーでいいかげん、
「ま、こんなもんでしょ」
あるいは、
「期日までに納品さえすればオッケーでしょ」
と開き直り、割り切っていることに、腹が立つ。
「そんなんで通用するほど、甘い世界じゃない」
はずなのに、
とりあえず成立しちゃってる(と言う勘違いのままで横行している)のが、
業界全体の問題でもあるんだが。
今回は、本作の最大の変更点であり、
当然ファンの最大の関心事でもある、
3D効果についてのみに話を絞れば、
もっぱら
奥行き感
だけに腐心していて、
飛び出して来る
効果が皆無。
2Dだって、音との相乗効果で、
『地獄の黙示録』の矢のシーンとか、
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『パトリオット』の砲弾のシーンみたいに、
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思わず観客が身をかわしてしまう飛び出し効果は可能なのに、
とにかく冒頭から、画面はまるで飛び出さず。
STAR
WARS
のロゴなんて、
2回も
((((;゜Д゜)))ガクブル(横揺れ)
しながら、奥へ引っ込んでいく。
データだから、どの劇場で観ても同じで、試写だけとは思えないから、
不良品か欠陥品じゃん。
オープニングはわざと効果が控えめで、
ポッドレースでいよいよかと思ったが、
そうでもなく。
いやいや、次の宇宙戦闘シーンでようやくと思ったが、
※画像は劇中のものとは異なります。
またしても、大したことなく。
バトル・ドロイドの隊列で、ついにか!
……と思ったが、これまたあっさり。
というわけで、3D効果になんの驚きも感動もないまま、映画は終わってしまった!
エディワンみたいに、逆版とかが修正されてるわけでもないし、
ただブルーレイ版の『エピソードⅠ』を2Dからゆるい3Dにしただけなんですよ!
たとえば1999年には、フィルム上映しか一般的ではなかったので、
↓このシーンの前後はほとんどデジタル映像なのに、
わざとフィルム傷が加えられていたのが、さすがに今回はクリーンナップされている。
一方で、
↓このシーンは試験的にデジカメで撮影されていたのだが、
基本的に解像度不足で、今回の3D化でもことさらフラット。
ペープサート(紙人形劇)みたいに、
切り抜いて紙に貼り付けて、前後の奥行きを出している感じなんですよ!
まじめにやれ!
※あくまでも個人の感想です。