アナログとデジタルの間〈エピソード3〉『ファントム・メナス3D』(2012) | アディクトリポート

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これの続きですが、

別にむりやり引っ張ってるつもりもないし、


そもそも本国でも、公開後からロクな評判が聞こえてこなかったんで、


私がどうして『ファントム・メナス 3D』に、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-いおご
あまり(さっぱり・まったく)感心できなかったかを打ち明けてしまえば、
それはひとえに、音響以外の
各部署が、こぞって満足な仕事を納品していないから。

これは常日頃、私が
「良さが全く理解できない」
と完全否定
する、
様々な分野の表現作品にも通ずるが、
真剣に同じ道を志している人に失礼な、やっつけ仕事、
テキトーでいいかげん、
「ま、こんなもんでしょ」
あるいは、
「期日までに納品さえすればオッケーでしょ」
と開き直り、割り切っていることに、腹が立つ。

「そんなんで通用するほど、甘い世界じゃない」
はずなのに、
とりあえず成立しちゃってる(と言う勘違いのままで横行している)のが、
業界全体の問題でもあるんだが。

今回は、本作の最大の変更点であり、
当然ファンの最大の関心事でもある、
3D効果についてのみに話を絞れば、
もっぱら

だけに腐心していて、

効果が皆無。

2Dだって、音との相乗効果で、
『地獄の黙示録』の矢のシーンとか、
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『パトリオット』の砲弾のシーンみたいに、
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思わず観客が身をかわしてしまう飛び出し効果は可能なのに、
とにかく冒頭から、画面はまるで飛び出さず。

STAR
WARS
のロゴなんて、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-rogogo
2回も
((((;゜Д゜)))ガクブル(横揺れ)
しながら、奥へ引っ込んでいく。

データだから、どの劇場で観ても同じで、試写だけとは思えないから、
不良品か欠陥品じゃん。

オープニングはわざと効果が控えめで、
ポッドレースでいよいよかと思ったが、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-podrace
そうでもなく。

いやいや、次の宇宙戦闘シーンでようやくと思ったが、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-sgasinn
※画像は劇中のものとは異なります。
またしても、大したことなく。

バトル・ドロイドの隊列で、ついにか!

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-どりおどりお
……と思ったが、これまたあっさり。

というわけで、3D効果になんの驚きも感動もないまま、映画は終わってしまった!

エディワンみたいに、逆版とかが修正されてるわけでもないし、
ただブルーレイ版の『エピソードⅠ』を2Dからゆるい3Dにしただけなんですよ!

たとえば1999年には、フィルム上映しか一般的ではなかったので、
↓このシーンの前後はほとんどデジタル映像なのに、
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-じゃじゃじゃ
わざとフィルム傷が加えられていたのが、さすがに今回はクリーンナップされている。

一方で、
↓このシーンは試験的にデジカメで撮影されていたのだが、
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-きず
基本的に解像度不足で、今回の3D化でもことさらフラット。
ペープサート(紙人形劇)みたいに、
切り抜いて紙に貼り付けて、前後の奥行きを出している感じなんですよ!


まじめにやれ!

※あくまでも個人の感想です。