これの続き。
長々と引っ張ってまいりましたが、安彦ザク選手権も、さすがに今回で最終回です。
最終候補を紹介するにあたり、
今一度、安彦ザクの特長をおさらい。
1.パンパンの力士体形
ドム以前から、マッチョで幅広の体格。
スカートのひだに厚みがあり、そことパンパンに膨らんだ太ももの間に、ほとんど隙間がない。
ということに気がついた設定画(右)は、ようやく「ターンAガンダム」(1999)のボルジャーノンで描かれた。
2.鼻面が長い
アップの顔面ではなく、
↑『めぐりあい宇宙』ロマンアルバム裏表紙イラスト(左)と、『ジ オリジン』22巻(右)。
ロングで顕著な、長い鼻=タコ口
3.大胆なアクションポーズ
以上をふまえて、これなんかどうでしょうか?
造形を担当した原型師は、
↑自分の所有している分の撮影に失敗したので、ここから画像を拝借しました。
明らかに、安彦良和の描くザクを立体化することに注力している。
この製品は何かというと、
機動戦士ガンダム ラージサイズキーホルダーアライブ
というプライズ景品の第5弾で、2009年に製造。
当然、量産型ザクもあって、
こちらもお見事な、このポーズに、この出来。
スペシャルアソート2
2009年12月10日流通開始
だったそうです。
このキーホルダーアライブの造形には、他にも色々と「狙った」ものがあるんだが、
それについてはまたの機会にゆずるとして、
このザク2つの造形を担当した、「わかってらっしゃる」原型師は、
本製品の前に予習的意味合いで、ほぼ同大で安彦ザクの立体化を果たしていたことは、あまり知られていない。(※当社調べ。有名だったらゴメン)
それがこれ。
どーですか、お客さん!
シャア専用ザクのキーホルダーとの比較
どちらも体高約8センチ(約1/220)。
これは何かというと、
ラジオコントロールモビルスーツ
というプライズ品のザク。
2004年の製品で、ご覧のように本来は、ソフビ製のぼってりしたドダイYSに乗っている。
ラジコン製のドダイはオモチャチックだけど、上に乗ってるモビルスーツとの大きさのバランスは、アニメ設定やガンプラのバカげた対比よりは、
相当にまとも。
当然、グフもありました。
というわけで、2004年の原型師が、5年後の2009年にもその腕前を再び発揮して、8センチサイズでの安彦ザクの完全立体化を果たしたというわけでした。
いかがでしたか~?