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前回の続きです。

「宇宙戦艦ヤマト」ラジオドラマ(1977/12/2)の好評にともない、
「さらば宇宙戦艦ヤマト」
$オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-saraba3
映画「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」(1978)のポスターの古代進と森雪(上)を描いたのは、目つきを悪く描いた松本零士(中)でもなければ、総作画監督の湖川友謙でもなく、絵コンテと一部作画に参加で、後述する「機動戦士ガンダム」の安彦良和!
後にPSゲーム用に、増永計介が安彦画と松本画の折衷案みたいな画(下)を描き直す。

のラジオドラマも企画されたが、
これは1作目のサウンドドラマ化とは、色々と事情が異なっていた。

まず、中途半端、つまり途中までのラジオ放送版「さらば」未完サウンドドラマが、二つある。

一つ目は、1978年5月31日に放送された、ささきいさおがパーソナリティの、
$オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-いさお
文化放送「ペパーミント・ストリート 青春大通り」バージョン。
正式キャスト未決定ということもあり、土方艦長を佐々木功、司令長官と斎藤(とは明言されず)を、田中信夫が演じた。
テレサは映画と同じ上田みゆき。
オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-たれさ
↑テレサの絵柄やデザインには元ネタがあって、
↓より乳房の明確に描かれた、これが原図。
オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-てれさもと
↓ハヤカワ文庫の表紙でした。

オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-かばー
 
番組中に西崎Pが直接佐々木に「斉藤はあなたに決まったよ」と告げる一幕も。
で、映画公開の3ヶ月前に先取り紹介したもので、デスラーが登場する場面までしかない。

シナリオで異なるのは、

反逆者の汚名を着て旅立つヤマト。
突如出現するコスモタイガーの編隊!
敵か?!
----というシーン。
本編ではコスモタイガーが友好の証に機体を振り、そこへ「こちら元ブラックタイガー隊長・加藤三郎。着艦許可されたし」という通信が入るが、
このラジオドラマでは、「本当に撃つんですか?」という他の乗組員の声を無視して、古代はコスモタイガー隊に対して、発砲命令を出してしまう。
当然次の加藤のセリフも大きく変わり
「バッキャロー! 何しやがる?!! オレを誰だと思っとるかー?!!
元ブラックタイガー隊長の加藤三郎だぁ!!」となる。

未完ドラマの二つ目は、いよいよ翌朝から映画「さらば」公開となる、1978年8月5日深夜、
またしてもニッポン放送のオールナイトニッポンでオンエアの「公開前夜祭」
しかしこれは生ドラマではなく、原版音声からの抜粋で、「ヤマト名場面集パート1~」。

司会は、くり万太郎。(「クリ」「マン」太郎って……玉袋筋太郎より、まずい芸名では?)
オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-doukutu
オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-haga-
※写真と本文は関係ありません。
 
ゲストは舛田利雄監督、宮川泰、松本零士。
宮川泰は相当酔っぱらっていたとの証言あり。

「ヤマト発進!!」で「2時の時報」となっていた。

で、翌朝から公開される映画の中身を全部やるはずはなく、白色彗星に波動砲を撃ち込むところまでで終わり。

そんなこんなで、しっかりラジオドラマとして独立、完結していた第1作「宇宙戦艦ヤマト」とは異なり、単なる映画のプロモーションに過ぎない中途半端なものを二度も繰り返されたこちらとしては、映画「さらば」鑑賞が、すでに聴き親しんでしまった音声に、どういう画面がつくかの確認作業に堕してしまい、シラけることこのうえない。

そういえば「機動戦士ガンダム」劇場版の鑑賞って、
オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-いち
↑『機動戦士ガンダム』1981年3 月14日公開
オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-にい
↑『機動戦士ガンダムII 哀・戦士編』1981年7 月11日公開
オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-さん
↑『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編』1982年3 月13日公開


基本的にテレビシリーズの画面再確認作業(+新作カット発見作業)だったわけだが、その時、「あれえ、この感覚はたしか前に……」と感じたんだけど、今にして思い返せば、この未完結「さらば」ラジオドラマ2連発のトラウマだったのね。

さて、それでは「さらばヤマト」のサウンドドラマは未完のものしかないのかというと、1979年2月10日、つまり映画「さらば」の空前のヒットのあの夏から半年もたって、テレビ「宇宙戦艦ヤマトⅡ」がいよいよ佳境というビミョーな時期に、なぜか恒例のオールナイトニッポン4時間枠で、唐突な感じで「さらば」の生放送ドラマが実施されている。

1作目が古代進のナレーションと並行してドラマが展開したのに対し、今回物語の補足をするのは森雪のナレーション。
麻上洋子は手術から病み上がりで、声に張りがなかったという証言あり。

それはともかく、とにかくこれがもう、実になんとも旬を過ぎた感じで、気の抜けた炭酸飲料みたいで、ちっとも面白くないし、感動がない。

今回ファイルを見つけて聴いてみて(この後に貼ってあります)、たしかに自分のこの耳で聴いたものだと思い出したけど、それをあっさり忘れてしまうほどに印象が薄く、(だけどこれより古い1作目版は鮮烈に覚えてるんだから、単に古いからだけではないと思う)やっぱりホン(脚本)がしっかりしてないんだと思う。

1作目は藤川桂介。
この2作目は山本英明。

1作目はサウンドドラマとしてきちんと再構成してる(テレビ本編にないセリフや場面がけっこうある)が、「さらば」は映画のシナリオほぼそのまま。
正直、どう変換していいか、わかってない感じがする。
なので、結局都合同じ話を
1.映画「さらば」
2.中盤までの「青春の大通り」
3.映画サウンドトラック抜粋のオールナイトニッポン前夜祭
4.ようやくの生ドラマ
と4回もリピートしてるので、何の新味も感慨もない。

テレビで「Ⅱ」放映中の時期なので、ナレーションの木村幌、サーベラ-の小原乃梨子などはテレビ版。

キャストは29人(青文字は初登場)

1 富山敬
2 麻上洋子
3 仲村秀生
4 青野武
5 野村信次
6 伊武雅之(当時)
7 永井一郎
8 山下啓介
9 林一夫
10 佐々木功
11 神谷明
12 清川元夢
13 小林修
14 大塚周夫
15 小原乃梨子
16 大峰順二
17 市川治  
18 正宗一政 
19 上田みゆき
20 曽我部和行(当時)
21 矢田耕司
22 田中尊
23 緒方賢一
24 勝田久
25 大前田伝(→麦人)
26 上田敏也
27 三橋洋一
28 木村幌
29 納谷悟朗

1作目に比して声優のとちりは少ないが、音響技術的なポカが多く、音楽の再生速度が違ったのは、Wikiの記述の1作目は間違いで、この「さらば」だったのが今回確認できた。

ではどうぞ!









同年5月には、オールナイトニッポンで再放送。
3回目の放送となる1作目版が前半2時間。
2回目の放送となる「さらば」版が後半2時間の計4時間構成。

で、生放送時の終盤のグダグダは、LPレコードの「さらば」ドラマ編に差し替えつつ、ナレーション部分は(ラジオの木村幌ではなく、広川太一郎だったため?)、西崎Pが新たに収録。

とにもかくにも、この生ドラマの当時の感想は、
なんで今さら「さらば」なの?
だった。

今はわかるけど。

当初は「ヤマト」は「さらば」で終わりのはずで、映画の最後にもその旨が表示された。
$オレたちがやる! 作家集団Addictoeデビュープロジェクト-saraba
ところがコレが予想外にあたりまくり、まだまだ「ヤマト」で商売できるということで、路線変更。

続編のために「さらば」で殺した主人公を生き返らせるために、テレビ「Ⅱ」で、ストーリー改変。
ところがこれがウケず、どこからも一番あたった「さらば」のドラマを繰り返し要求される。

だからとにかく、「さらば」で展開できるだけやってしまおう、ってことだった。

そしてここから、ヤマトの転落が始まる。

一応、まだ続きます。


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