※こちらのブログも、できたら読んでね。
前に新進気鋭のフランス人SW(スター・ウォーズ)アーティスト、
バンジャマン・キャレを取り上げたが、では彼が最も新しいSWアーティストなら、最も古いフランス人アーティストは、誰だろう。
それについて話す前に、SWファンのお国柄について。
SWはアメリカ映画だから、当然アメリカ人が、一番支持している。
歴史の浅い国で、自前の神話や伝説が少ないので、
「SWこそ、アメリカがようやく持ち得た自国の神話だ」という気持ちが強い。
しかし世界には、SWは自分たちのもの、と思っている国民っていうのが、何カ国かにいる。
まずは全作の撮影地(一部はそこからの独立国であるオーストラリア)となったイギリス。
俳優が現地調達のイギリス人(『エピソード2』『3』ではオージーや隣国ニュージーランド)ということも、「自分たちのもの」思想に拍車をかけている。
まあ、全国民ってわけじゃなく、一部の好き者だけだけど。
次に「SWは自分たちのもの」と思い込んでる国民と言えば、そりゃもう日本人だ。
特に元ネタの宝庫だから。
それについては、このブログでも何回か取り上げました。
まあ、全国民ってわけじゃなく、一部の好き者だけっていうのは、イギリス人と変わらないけど。
で、ようやくですけど、「SWは俺たちのもの」「アメリカ人はSWをわかっちゃいない」精神が次に強い国は、フランスですな。
それもしかし、根拠のない勝手な思い込みとばかりもいえず、なぜかといえばこの国にも、日本同様にSWの元ネタがあり、それが最初のSWアーティストともいうべき、
ジャン=クロード・メジエール
のマンガ作品だから、ということで、ようやく話がつながった。
つまりキャレがSWに影響を受けたアーティストの最新とすれば、
メジエールはSWに影響を与えたアーティストの最古といえる。
1997年、つまり〈SW特別篇三部作〉が公開された年に、フランス映画で『フィフス・エレメント』という映画がありましたよね。
『ジェダイの復讐(帰還)』から登場したトワイレック人に似たエイリアンとか、
ガモーリアンに似た種族だとか
が登場し、さらにエアカーが行き交う大都市の情景は、
2年後からの新三部作の首都惑星コルサントの景観に影響を与えた。
この『フィフス・エレメント』のデザインこそがメジエールによるもので、またSWに似ているのはあからさまで、それはSWに影響を受けたからではなく、自分こそがオリジネーター(元ネタ保持者)だという主張でもあった。
現在彼のサイトでも、同様の主張が行われている。
ここでは、そのいくつかを抜粋しておこう。
まあ、多少こじつけめいたものもあるけど(肌もあらわな奴隷女って、この手のジャンルに定番だし)、最後のこれには驚いたね!
というわけで、真実はいずれ明らかになる、というお話でした。