不動産を購入する際の、数ある確認事項の一つに、
電柱の敷設位置というのがあります。
通常、車庫スペースの前に設置されていないかや、
敷地の出入りに障害となる位置に電柱がある場合は、
移設や撤去が可能かどうかなどです。
多くは撤去より移設による対処となっています。
ちなみに、電柱の所有者には東京電力とNTTがあり、
どちらの電柱かによって撤去・移設の費用が大きく変わることもあります。
また、前面道路が公道か私道かによっても、移設の出来る可能性が違ってきますし、
敷地内から道路への移設か、道路から敷地内への移設なのかなどでも、
移設の出来る可能性が違ってくるんです。
だから多くの不動産業者は、重要事項説明書の記載で電柱の有無が多少気になったり、
調査で敷地の間口内に電柱や標識がないと、ちょっとひと安心していたりします。
しかし、今回の注意点としては逆のパターンです。
物件の間口内に電柱がないのに困る事例です。
まず、今回の物件の地図です。
現地での物件は高台になっていて、擁壁の上に更地があります。
敷地の形はこんな形状です。
その前面道路です。
物件は擁壁の上です。
物件の間口上に、敷地への出入りに障害となるような
電柱や標識、街灯、ガードレールなどは特にみあたりません。
しかし、なんか違和感ありませんか?
「邪魔な敷設物がない」で安心してしまうと、
不動産調査としては50点です。
答えとしては、物件が面する道路の
端から端まで、ズーッと電柱がないのです![]()
無いからOKでなく、生活に必要なモノは無さ過ぎることも問題です。
そのことについて調べていくと、近隣で同じ立地状況のお宅は、
東側の道路に引込みをする電線・電柱がない為、
西側の他人宅の上空を経由して自宅に引いているそうです。
これには、その隣地所有者から
上空経由の承諾がなければいけません。
購入して建築に取り掛かってから気付いても
必ず取得できるものでもありません。
こういう場合、
契約内容に取得条件として入れてもらえるか交渉すべきことと思います。
そして、その問題に気付くためには、
物件の敷地だけ、物件の前面道路だけではなく、
物件の周辺の状況も良く観察することが大切です。








