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2010-05-08 20:52:26 posted by adam

武士道シックスティーン レビュー(ネタバレあり)

テーマ:映画視聴録
 【ストーリー】
中学の剣道の試合で磯山香織は甲本早苗に敗北を記してしまい、彼女にリベンジするため、彼女の通う中高一環の東松学園高等部に編入してくる。
剣道部に所属した香織は部員の中に、早苗を見つけ出す。
両親の離婚で西荻と苗字の変わっていた早苗だが、剣道に全てを捧げている香織と違って楽しくやりたいと考える少女だった。しかも香織に勝った事をすっかり忘れていた。

幼い頃から剣道一筋で生きてきて、愛読書は宮本武蔵の『五輪書』という香織は、ストイックで自他共に対して厳しい。
その無愛想さなどからいつも一人きりで、部活もインターハイで優勝する事を第一優先に先輩だろうと構わずに厳しくするため孤立していた。

みんなが疎遠にする中、早苗だけは香織をカッコいいと憧れるが、以前に早苗に負けていた香織は早苗に敵愾心を燃やし、本気で勝負をするように挑み続ける。

母親を早くに亡くした香織は、兄の磯山和晴(石黒英雄)と共に父親の磯山憲介(小木茂光)に厳しく剣道を叩き込まれて育っていた。だがその兄の和晴は早苗の姉・西荻緑子(波瑠)の恋人であり、現在では高校剣道チャンピオンとして注目を浴びている岡巧(賀来賢人)に敗れて、あっさりと剣道を止めてしまっていた。

全国制覇という父の願いを叶えるため、東松学園をインターハイ優勝へと導くため、早苗を自宅の道場に誘って稽古を付ける香織。

インターハイ県予選で香織は1年生ながら先鋒としてレギュラーとなり、早苗も補欠ながらメンバーに選出される。
予選に出場した東松学園は香織の活躍もあり、準決勝戦へとコマを勧めるが、学園の面々に満足出来ない香織は早苗に父親の道場に入るように誘う。
だが楽しくするつもりしかない早苗はこれを拒否、口論となってしまった2人。、早苗が香織を払いのけた拍子に香織は階段から落ちて左腕を捻挫してしまう。

怪我を隠して準決勝に挑んだ香織は辛くも勝利するが、怪我の痛みから直後に倒れてしまう。
決勝に出場できた東松学園だが、香織をこのまま出場させる訳にはいかない。
香織は早苗は本気になれば出来る奴だから自分の代役は彼女にして欲しいと、土下座をしてまで顧問の小柴隆造(堀部圭亮)に頼み込む。彼女の気持ちに押された小柴は主将の村浜ゆかり(高木古都)に確認し、早苗を出場させる事とする。

そして決勝、先鋒で出場した早苗は香織のアドバイス通り、得意の足捌きで必死に攻撃を躱しながら、チャンスを待ち続ける。そして起死回生の一瞬を見逃さず、一本を決めて勝利を収める事に成功する。

インターハイ出場を決めた東松学園。
しかし香織はこの試合以降、ぱたりと練習に参加しないようになる。
怪我が治っても部活はもちろん、道場での稽古もしようとしない香織……
部では香織に代わって早苗が先鋒に加えられるが、その早苗も今までのように部活を楽しむ事が出来なくなっていた。

・キャスト
磯山香織:成海璃子
西荻早苗:北乃きい
磯山和晴(香織の兄):石黒英雄
田村咲月(早苗の友人):荒井萌
村浜ゆかり(東松学園剣道部主将):高木古都
岡 巧(高校剣道チャンピオン):賀来賢人
西荻緑子(早苗の姉):波瑠
西荻景子(早苗の母):古村比呂
小柴隆造(東松学園剣道部顧問):堀部圭亮
磯山憲介(香織の父):小木茂光
甲本肇(早苗の父):板尾創路
久野こずえ:山下リオ

 【感想】
当日は舞台挨拶があったようですが、チケットぴあで先行発売だった上、2000円もするので一般上映を見ました。
最近の舞台挨拶って、ぴあの販売で値段も通常より高い事が増えたよね。
舞台挨拶は本来、映画を見てくれている人に対する感謝の表れの筈なんですが、いつの間にやら儲けるためのものになってるよな。

成海璃子はこの芝居の間、ひたすら眉間に皺が寄っているような役回りでした。

劇中では岡がモテモテですが、配役的には賀来くんよりも、石黒くんの方が男前……

原作は未読のため、公式サイトで知ったのですが、東松学園は剣道の名門という設定だったらしい。
原作では更に話も続いているのか……
早苗も昔は剣道ではなく日舞をやっていたという設定があるらしく、あの足捌きはそこから来ているとか。まぁ、無くても話は通のでバッサリカットされたのでしょう。

物語は剣道一筋の香織と、とにかく楽しくやりたいと思う一方で、香織のような少女に憧れる早苗のお話。
挫折というものを知らなかった香織が初めて覚える事になる挫折と、これまでただ父親の願うままに続けてきた剣道と向き合うことになります。
終盤には早苗の方も両親の再婚による転校の話が持ち上がって一波乱。

香織の剣道はなんか荒々しすぎる感じがしてしまう。もちろんそういう設定のところもあるのでしょうが、どこか力技な感じで、華麗に一本取るような場面もあっても良かったのではないだろうか。
香織の考え方はどちらかというと『剣道』というよりも『剣術』。
日本の武道は多くが『術』から『道』となっていますが、これらは学問やスポーツとして体系づける上で変更がかけられたからですね。
なので、香織の相手を殺すつもりというのは『剣道』というよりも、『剣術』という表現の方がピッタリな気がします。

攻撃した後にちゃんと残心を忘れなかったり、稽古風景などもきちんとしていた点は良かったが、ところどころでどうなんだろうと思われる場面もありましたが、演出などもあるのでそれほど気に止めるところではないでしょうね。

ところで剣道一筋で、ちょっと時代錯誤なところがあった香織が「マジやべぇ」とかいう台詞を吐くのはどうかと思った。

総合的にはもの凄い良作という訳でもないが、見て楽しむ事は出来る作品に仕上がっていたと思います。

個人的評価:69点

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