草原で悲しそうな表情で自らのこめかみに銃口を当てて死ぬという悪夢を良く見る泉田準一郎。
警視庁刑事部参事官付警部補、それが泉田の肩書き。
警視庁刑事部参事官室で貝塚さとみ巡査と丸岡警部に挨拶をするのもそこそこに、上役である参事官の呼び出しを受ける。
参事官室で待っていたのは、まだ年若い美しい女性。彼女こそが泉田の上役。
姿を見せた泉田に警視庁刑事部参事官・薬師寺涼子警視は出勤したら真っ先に挨拶に来るようにと文句を並び立てると、泉田を伴って買い物に出かける。
渋滞に巻き込まれる2人だが、そんな彼ら前で道路に飛び出してきた人間が苦しみもがいたかと思えば、いきなり煙を発してミイラ化してしまう事件に遭遇する。
なぜか涼子は怪奇事件に遭遇する人物だった。
怪しい人物を見つけて追いかける二人だが、その人物がビルに逃げ込む。
すぐさまビルを封鎖するように駆けつけた警官に命じるが、オーナーを努める元厚生労働省のエリート官僚・曽我がこれに反発する。
しかし肩書きなど気にも留めない涼子は引き下がろうとはしない。
根負けした曽我は封鎖は困るが、好きなだけ調査しても良いと譲歩する。
泉田は犯人と目される人物が落とした指輪を拾い、涼子に差し出す。
ビルには厚生省の天下り先である検疫技術研究所、通称『検研』が入っていた。
このビルは銀座の景観を無視して建てた「バベルの塔」だと涼子は揶揄する。
既に目的の人物はいないと踏んでいるのか、涼子は犯人探しをする気はなく、むしろ曽我の弱みを探す気でいた。
水着売り場で涼子の水着選びに付き合わされる泉田は今回の事件が、何者かによって引き起こされた事件だとという考えを涼子に示す。
涼子は第2の犯行が行われる可能性がある、と指摘する。
泉田の選んだ(?)ワンピースの水着で泳ぐ涼子と、周囲の男達からの羨望の眼差しを浴びながらそれに付き合わされる泉田だが、彼の下に先日と同じ怪奇事件が起きたとの連絡が入る。しかも今度は6人だという。
貝塚の持ってきた指輪に関する調査資料に目を通す2人は、指輪が『月読会』というカルト集団の所有物だと判明する。
司法解剖担当の辰己周五郎の下へ向かい、酒を手土産に解剖結果を確認する。
被害者は薬物に汚染された輸入食材を食べていたと、断定する。
「黒幕はきっと検研だわ」
証拠も無しに断言する涼子。
事件はあくまでも口実に過ぎない。
勝てない喧嘩はする気の無い涼子。
今回の一件で輸入食材を扱う検研に踏み込む大義名分を得たとして、天下り団体など叩けば幾らでも埃は出ると言う。
「薬師寺さん、昔みたいにまた私と遊んでくださいね」
警視庁を見上げながら笑う一人の女性・石動瑠璃子。
いざ乗り込もうとビルまでやってきた二人に、泉田が聞きたくなヌケた声が呼びかける。
泉田と同じく参事官付警部補の岸本明である。ただし、その上司は涼子の東大時代からのライバル室町由紀子警視。警視庁警備部参事官の彼女と涼子は水と油。
顔を合わせるなり口喧嘩が始まってしまう。
2人は検研のパーティが開かれるので要人警護のためやって来た事を聞いた涼子は、それを利用する事を思いつく。
手を回してパーティーの招待状を手に入れた涼子は、ドレスを購入して堂々と検研に乗り込む。
何者かから電話で指示を受けた曽我は、部下と以前に涼子たちが取り逃がした人物に涼子たちの抹殺を命令する。
あの時の人物は、実は女性だった。満呂木喜久乃はうつろな言葉で「月読様の御心ままに」と指示に従う。
パーティ会場でファンにサインをする田中芳樹。
好きな言葉は「〆切り延びた!」
バーカウンターで涼子と共にいた泉田の下に由紀子から涼子に秘密で会って話したい事があるとの手紙が届けられ、泉田は涼子から話の内容を全て聞かせることを条件に許可を得て指定の場所へと向かう。
泉田が去るのを確認したバーテンダーは小さく冷笑する。
泉田を待っていたのは由紀子ではなく、3人の男に捕らえられた岸本だった。
彼が脅されて手紙を書いたのだ。
泉田に襲い掛かる男たちだが、腕の立つ泉田はたちどころに倒してしまう。
一方、涼子に対してもバーテンダーの女性が不穏な動きを見せる。
カクテルを作る女性をじっと凝視する涼子。バーテンダーの差し出したカクテルを口に運ぼうとする涼子に、戻ってきた泉田が制止を呼びかけるが、涼子はカクテルを飲み干す。
そして何事も無かったかのようにバッグから取り出していた拳銃の銃口をバーテンダーに突きつけていた。
「やっと尻尾を出したわね。
じっくり聞かせてもらうわよ……
あなたの知っている全てを」
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今クールの新作アニメ郡の中で期待作の一つ。
原作はお気に入りです。
田中芳樹原作という事で、まっとうな刑事もののはずがありません。
奇怪な事件に涼子が強引に首を突っ込んで、周囲を引っ掻き回しながら解決するというもの。
真面目な推理サスペンスではなく、痛快なバイオレンスアクション作品といった方が近いかも。後、少し恋愛エッセンスです。
メインとなる4人は以下のような感じ。
“お涼”こと
薬師寺涼子はハイヒールにミニスカで革靴の泉田よりも早く走り、傍若無人な振る舞いの人物で、多くの重要人物の秘密を握っている。ドラキュラもよけて通る
「ドラよけお涼」と呼ばれお偉方にとっては悩みの種。
“お由紀”こと
室町由紀子は正反対の優等生。涼子と同じく参事官で警視。色々な意味で涼娘とはライバル関係。能力はかなり高い。真面目さ故に、別の意味でお偉方にとっては扱いづらい人物。
泉田は涼子の部下で一応は常識人だが、涼子の影響で次第に毒舌を吐くようになっている。恋愛や女性関係についてはかなりの鈍感。ノンキャリアであり、あの年齢で警部補はかなり優秀。
岸本は由紀子の部下の警部補だが、『東京ナイトメア』以来、涼子を「お涼様」と呼んで信奉している。キャリアだが扱いはいつも使いっ走り。かなのオタク。
アニメ中で語られる
『東京ナイトメア事件』と
『霧の訪問者事件』はそれぞれ原作での話ですから、第1話はそれ以降に発生している事件のようです。
おそらく、何話かしたら原作の話である『東京ナイトメア』や『魔天楼』と言った事件の話を振り返るような形で行われるのではないかと思う。
でないと、わざわざ過去の事件を引っ張り出さないし、『霧の訪問者』より後の事件ばかり扱うと、オリジナルばかりになるしね。
生天目さんの涼子役は思ったよりも似合っていた。
原作の政治批判などを何処まで表せるのかが見もの。
第1話はオリジナルです。
今回は主要キャラの紹介も兼ねているようです。
マリアンヌ、リュシエンヌ、ジャッキーも後編で登場するのかな?
そういえば、マリちゃんも出てないな。
石動瑠璃子って名前見た事あるような無いような……オリジナルキャラ?
冒頭で泉田くんがお涼の部屋にやってきた時に、警視総監のポスターにダーツというのは無かったですね。流石に配慮したというところか。
ゲスト出演の田中芳樹。
台詞も本当に一言です。素人が長々と喋るのがイヤだったのでしょう。
カクテルには例のミイラ化する物体が入っていたのでしょうが、平然としているのは既にそれが何か知っており、対策を取っていたのでしょう。
だからこそ怪しいのを承知で飲み干した。涼子とはそういう人物だ。
今回は調査がメインだったので涼子のアクションが少なかったですが、次回は暴れ回るのでしょうか。
オープニング・エンディング共に歌がない、インストという珍しい形。
歌にした方が、シングルで売る事が出来るので、スポンサーとしては嬉しいのだと思うのですが。
しかし歌無しにした事で、雰囲気が逆に保たれています。
「薬師寺涼子の怪奇事件簿」公式サイト

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アニメ 感想 レビュー 第1話