2008-02-11 15:47:50
posted by adam
狼と香辛料 第五幕「狼と痴話喧嘩」
テーマ:狼と香辛料
メディオ商会に捕らえられたホロの正体をロレンスから知らされたマールハイトは、二人で今後の対応策を練る。
下手に動けばホロを教会へ差し出す、という脅しだという結論に達した彼ら。
マールハイトは一つだけ手段があると言う、それは先にミローネ商会がメディオを教会に告発する手段である、。が、それはホロがミローネ商会に対して不利な証言をする可能性が考えられる。
最終的にロレンスがホロを救い出して逃亡している間に、銀貨の価値を下げている事から、逼迫しているであろうトレニー王国とミローネ商会が交渉。メディオ商会が狙っている権利を先に奪取してしまい、それを交渉材料にしようというロレンスの提案を飲む事になる。
「しかし、国王相手に即決の交渉が出来ますか?」
と、いうロレンスの問いかけに自信たっぷりで答えるマールハイト。
「我々がその気になれば、どのような商談も即決以外ありえません」
と言い切るのはスゴイ。なかなかに頼もしい限りです。流石に大手を仕切っているだけあり、ロレンスの比ではありません。
ここではロレンスの取り分がどうなるのか、とかは不明。ただ、最悪彼は取り分が殆ど無いのも覚悟の上なんだろうな。今回の事はホロを救う為というのがあるだろうから。まぁ、ホロを救わなければどちらも窮地である事から考えても、ある程度分け前は入るのかもしれないが。
ホロの居所も十分な対策のおかげで察知できている。彼らが恐れるのが唯一教会。
その教会が今後ロレンス達にとって一番の課題なのでしょう。その事をさりげなくアピールしているのでしょうね。
マールハイトにとっては、メディオ商会の背後をつかめないままに動く事になってしまったのだけが悔やまれるらしい。
ロレンスは単身で乗り込むのか、と思えば救出の殆どの部分はミローネ商会の人がやってくれる。
ロレンスは指示通り馬車から降りた下水でホロの救出を待つが、失敗したのかと思い戻りかけたところでようやくホロが到着。しかし何処かご機嫌斜め。
その直前に、男がホロを移動させるように見せかけて、作戦の決行前にホロを移動させられてしまったのか? と、思わせるようにしているのはなかなか上手い。
そして商会内では、前回のラストでホロが出会った相手が登場。まだ顔出しはしていませんが、部屋に残された仮面が全てを物語っています。
再び馬車に乗り込んで「無事で何よりだ」と声を掛けるロレンスに、猛烈に食いかかるホロ。
「わっちの名を言ってみろ!」
「ホロ……だろ……?」
「賢狼ホロじゃ!!」
「これまで生きてきた中で、わっちに恥をかかせた者の名を、わっちは全て言う事が出来る」
「そこに新しい名を付け加えんといかん……ぬしの名じゃ!!」
「わっちは言ったよな、ぬしが迎えに来てくりゃれ、と」
「わっちはな、わっちはてっきりぬしが来たものじゃとばかり思うて……」
思い出すだけでも忌々しい事があったらしい……何があったの!? ロレンスはだいたい察しているようですが、あれこれと考えてしまいますな。てゆーか、何をどうしたら間違えるのだろうか。ロレンスが変装した人、とでも思ったのかな。原作にはその辺りが描かれているのだろうか?
ナニがもげるぞ、発言もたいがいスゴイけどな。
何はともあれ、無事だったことを喜んでくれるロレンスに、小さく頷くホロ。
そのホロの口からクロエの名を聞かされる。やはり彼女が言っていた儲け話はゼーレンから聞いたもののようで、ホロの名前もゼーレンから聞いたらしい。
クロエがホロの名前から正体に気づいたことが少し嬉しかったホロだが、クロエの言葉はホロの気持ちを打ち砕く。
「私たちがあなたの機嫌伺をする時代は終わったのよ。
あなたのきまぐれにビクビクする必要なんてもうない!」
「あなたを教会に突き出して、
私たちは古い時代から決別するの」
自分がもはや不要だと言われて悔しさと悲しさが入り混じって涙するホロに「後ろ髪を引いてくれるなら、後ろ足で砂を掛けてやればいい」と励ましを掛けるロレンス。
「笑うのは金が入ってから、泣くのは破産してからだ……そして、俺たちは笑うんだ」
珍しく頼もしい言葉です。
その直後には軽い憎まれ口を叩き合う二人。こうしたことが言えるというのは、信頼関係が結ばれてきているようだ。
痴話喧嘩というサブタイトルはロレンスとクロエのことか思っていたのだけど、ロレンスとホロの事だったのですな。
目的の地下道の入り口に到着したのを知らせる御者役の爺さん。彼らにクロエの存在からメディオ商会の裏についている貴族がエーレンドット伯爵だと悟ったロレンスは、それを彼らに聞かせてマールハイトに伝えてもらえるように頼むと、下水を使って逃亡する。
爺さん、なかなか面白いです。耳を見てもまるで怯まないし。この爺さんとか、手はずを整えてくれた男性とかも実に上手く描かれているのが、この作品の出来の良さかな。
エーレンドット伯爵の下りはちょっと唐突。たぶん原作ではホロとの会話中でその事に気付くのでしょうが、時間の関係で描写する事が出来なかったのかもしれない。まぁ、見ていて推測が出来るレベルなのでいいのでしょうが。
一方で、ホロに逃げられたメディオ商会は、下水を調査する。そのバックにつく貴族と共に、クロエの姿も。
まだまだ予断は許さない状況です。というか、この回って殆ど話が進んでないのな。とりあえずホロ救出して、クロエ出てきたぐらいではないのだろうか。
クロエのホロに対する感情は、一端にロレンスが自分とは一緒に商売をしなかったのに、ホロとは一緒に旅をしているのが気に入らない、というのもありそうな気がしてならない。でないと、わざわざオリジナルキャラに変更している意味がないし。
しかし今回のホロはくるくる良く表情が変わりました。膨れたり泣いたり笑ったり怒ったり照れたり、意地の悪い表情見せたり。これまでも表情は変化していたけど、これまでで一番コロコロと変わったのではないでしょうか。

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