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2009-10-09 23:04:11

ツイッター 140文字が世界を変える 日本最速のTwitter歴史書

テーマ:コンピューター・ネット関係の本
コグレ マサト,いしたに まさき
毎日コミュニケーションズ
発売日:2009-10-09


日本最速のTwitter歴史書

 去る今週火曜日、幕張でCEATEC JAPANの取材をしていた最中に“今”を象徴するような興味深い現象を目撃、というか体験しました。

 私は取材をしながら会場内外でのイベントに対する反応をTwitterで確かめながら会場内を歩き回っていたのですが、お昼過ぎくらいだったでしょうか、Twitter上に「HatoyamaYukio」を名乗るIDが出現してなにやらつぶやいているとの情報が、方々のフォロアーからつぶやかれ出しました。そのIDをクリックしてみると、現日本国総理大臣のあの方の写真と、いかにもその人ならいいそうな文言がプロフィールに記されておりました。

 「まさか」と思ったその後、一瞬「本当かも」という感覚が走ったのが偽らざる私の印象でした。

 結局、私のフォロアーである民主党の議員の方(こちらは間違いなく本物です)の調べにより、このIDが「鳩山由紀夫総理大臣」ではないことが確認され、その日のうちに騒動は収束しました。しかし、かのノーベル平和賞受賞者のオバマ大統領がつぶやいているということが“売り文句”になっているTwitterという事実を踏まえると、我が国のトップが実際にIDを守ってつぶやいても何ら不自然ではない、これは日本のTwitterユーザーのほぼ共通した感覚でしょう。実際、冷やかしも含めながらこの騒動の短時間にこのニセ鳩山総理のIDに数千のフォローが付いたことは、その感覚の表れと言っていいでしょう。本当に真に受けてフォローした人は何パーセントいたか知りませんが。

 ただ、この「事件」からまざまざと感じるのは、例え国のトップだろうとノーベル賞受賞者だろうと、弱々しいながらも上下関係のない極めてフラットなつながりの中に、わずか140文字(140文字も、という言い方もある)の言葉を発する行為だけで身を置くことのできる機関というか仕組みが存在する斬新さ。そして一つの情報がとんでもないスピードで世界中に出回る勢いです。しかもその勢いを、私を含め何人ものユーザーがありありと視認できてしまうことこそ、Twitterが今までにない、いわば「おかしなツール」の特徴と言えるでしょう。

 そんなおかしなツールと日本人との最初の黎明期を記録した記念すべき歴史書になりそうなのが、本日紹介する一冊「ツイッター 140文字が世界を変える」です。

 Twitterの主な仕様や用法については、先日このブログで紹介した「Twitter超入門」と重なりますが、こちらの本で特に押さえておくべきなのは、Twitterが短期間でいかにして世界に広がり、日本で浸透しつつあるかの経過と、Twitterを楽しむための著者の経験に基づく勘所でしょう。

 特に、この夏の日本でのTwitterブーム(いやブームってほどではないんでしょうけどね、世間的には)の図らずもトリガーとなった、ミュージシャンの広瀬香美さんへのTwitterを使っての生インタビューの下りは、「Twitterってなんか最近聞いたんだけど、何が面白いのかわかんな~い」と距離を置いている女性プレ・ユーザーには是非読んでもらいたいところです。「冬の女王・広瀬香美」が夏にブレイクした奇跡はなぜ起こったのか、その言葉が本人から聞けるとは思いも寄りませんでしたが…。

 インターネットが一般的に出回るようになったのは1995年前後ですが、当時ウェブサイトを一つ開くと「ほら、これで全世界の人が観てくれるんだよ」と大見得を張った言葉が飛び交ったものですが、所詮それらのサイトはほぼ「点」の域を出ていなかったのが実情でした。その後ブログの普及により、個人の情報発信の敷居がグンと下がったとはいえ、継続して書いて行くにはそれなりのパワーを要するわけです。そのことは先日ここで紹介した勝間和代さんの「目立つ力」でも指摘されていました。

 ところが人間、「つぶやく」ことが続かないなんて人はまずいないわけです。目の前で見たこと聞いたことに、誰しも何らかの感情は持つもので、時にその感情を誰かに聞いて欲しいという衝動に駆られる経験は誰しも持つものです。それを端的に具現化できるのがTwitterであり、それを支援するiPhoneに代表されるモバイルツールとの組み合わせな訳です。こんなエモーショナルなツールが出現した以上、これまでと違うことが起こらないはずがない、そう私はこの数カ月のTwitter体験から感じずにはいられません。

 ただ、思うにもう一押し足りないような気もしています。それは「大事件」。どんなメディアも、一定のスタンダードを勝ち取るまでには必ずといっていいほどネガティブな「大事件」を経験するものです。それがまだ、Twitterには欠けているように思います。まさに谷(キャズム)を超える試練。おそらくはユーザーの爆発的増加が、いずれその試練をもたらすことでしょう。先行する私たちは、その試練に備えて何をすべきか。この“早すぎた歴史書”を参照しながら考えたいと思います。


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