三浦さんのバイオリンを初めて聴いたのは、2011年、著名な音楽家が集まって開催されたチャリティコンサートでした。

当時私はこんな感想を書いていました。
たくさんの出演者がいた中で、よほど印象に残っていたのでしょうね(笑)メンデルスゾーンのバイオリンコンチェルト。

そこには書いていませんでしたが、オケで弾いている時に椅子から転げ落ちるんじゃないかという勢いだったのも印象に残っていますよ。

あの時18歳だった青年の名前を、今年の1月に「真田丸」のオープニングで見たときには「おおっ!」と声が出ましたよ。さすが、大人(笑)にウケる若者発掘に定評のあるNHKさんでございます。

そして、なんとかっこいいオープニングテーマだろう、なんて素敵な演奏だろうと心をギュッとつかまれ、このドラマは一年間、よほどつまらなくならない限り、観るぞと心に決めました。



三浦さんの演奏は今年2月に聴いたばかりでしたが、やはり「真田丸」を聴きたくて、上田まで行ってきてしまいました。

前半は、優しくあたたかい雰囲気の2曲。
こんな風にも弾くんだな~と、新たな印象でした。スプリングソナタ、もっとゴリゴリっと弾く人もいますが、優しさに焦点を当てたような演奏でした。

休憩後、一曲目は真田丸。
もっと難しい曲は他にもあったのに、やっぱりお客さんはここで一番喜ぶ(笑)

悪魔のトリルは私の憧れの曲のひとつで、三浦さんの演奏で聴けて良かった。

どれも、ものすごく技術的に難しい曲を、あたかも難しいのは表現することだけ、かのように弾き上げるんですよね。

アンコール1曲目は、パラディスのシチリアーノ。お客さん、喜ぶものの、どことなく「真田丸はもう一回やらないのか?」という空気で、拍手も「もう一曲!」的な叩き方(笑)

やってくれましたよ~(涙)
元々用意してあったとは思いますけれどね。
ピアノ伴奏なしの「真田丸」。

出だしのところで客席からは拍手が!
本来は演奏中に拍手なんてNGだと思うのですが、あの客席の素直なリアクションに包まれた雰囲気、私はとても楽しかったですし、演奏されていた方にも気持ちのよいものであったのではないかなと、勝手に思いました。

圧巻の演奏に口あんぐり、楽しくて仕方ない一夜でした。

メモ:


2016年5月20日(金)
会場:サントミューゼ (上田市交流文化芸術センター) 大ホール
開演:19:00 (開場:18:15)

<プログラム> 
ドヴォルザーク: 4つのロマンティックな小品
ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ 第5番 《春》
服部隆之: 大河ドラマ「真田丸」テーマ
タルティーニ: 悪魔のトリル
ヴィエニャフスキ: 華麗なるポロネーズ 第1番
グルック: メロディ~歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より
ブロッホ: ニーグン
サラサーテ: ツィゴイネルワイゼン




CDにサインいただきました。ううう嬉しい。
お疲れのところ申し訳なかったです。
サインの合間に手をグーパーさせていらっしゃったし。

でも、大事にします。…日々聴いていて、プレイヤーの中でぐるんぐるん回っていますけれど(笑)
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