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2011-12-24 18:44:07

ジョン・ウェインが究極の俳優と呼べる理由

テーマ:名優たち


まず、今回の記事はクリスマスとはまったく関係がないことを
お詫びします (^_^;)


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さて、
あなたはジョン・ウェインという俳優をご存知ですか。


(↓ジョン・ウェインの略歴は
こちらをクリックしてください。


http://p.tl/qJDN 


ジョン・ウェインの主な出演作品は
↓こちらをクリックしてください。


http://p.tl/Qp7J )



なぜジョン・ウェインのことをここで取り上げるかというと、
私は「俳優の目指すべき究極の姿」を彼に見てしまうからです。


なんでまた?


それは、ジョン・ウェインが、
ただ画面の中に突っ立っているだけで様になるからです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


私がその事実を深く目に焼き付けたのは、
『リオ・ブラボー』(ハワード・ホークス監督、1959)
を見たときでした。


どのような修行をすれば、そんな究極の役者になれるのかは
分かりません。


ジョン・ウェインと同じように生きてみれば良いのでしょうか。


まあ、ジョン・ウェインについて私が百万言を費やすよりも、
以下の映像を見てもらったほうが早いです。



↓お時間の許す方はぜひご覧になってください。


http://www.imdb.com/video/screenplay/vi762249241/
(『リオ・ブラボー』予告編)


(『アラモ』より)


(『アラモ』より)


(『アラモ』撮影当時の様子)


ジョン・ウェインは53歳のときに、自らの私財を投入して
映画『アラモ』(1960)を制作・監督しています。


(『アラモ』に関しては、↓こちらのサイトが詳しいです。


http://summaars.net/alamo.html )



53歳といえば今の私と同じ年齢。


思わず、現在の自分の有り様を問うてしまいます (^_^;)


俳優を目指すあなたはこれらのジョン・ウェインの姿を見て、
どうお感じになったでしょうか。


では、また。


(本文中、敬称は略しました。)


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2011-11-17 14:50:36

フランソワ・トリュフォーの俳優観

テーマ:映画監督の言葉


さて、今回は短いのですが、
フランソワ・トリュフォーというフランスの映画監督が
俳優についてこんなことを言っています。


フランソワ・トリュフォーの略歴は
↓こちらをクリックしてご覧ください。


http://p.tl/egqF



「わたしはけっして男優にとくにきびしかったり
批判的だったりするわけではありませんが、


男優特有の嫉妬にはまったく閉口させられます。


撮影中に面倒を起こすのは、いつも男優のほうです。


だから、わたしは、多くの場合、男優よりも、
女優といっしょに仕事をするほうを好むのです。


女は演じること自体をたのしみ、
その役が社会的に立派な人物であるかどうか
といったようなことは問わない。


男は、それが単なる役なのに
――それに俳優は役を演じることが職業なのに!――
自分を偉く見せないと気が落ち着かないのです。


たとえば、二人の男優に兵隊の役を演じさせたとしましょう。


一人には軍曹、一人には伍長の役を与えた場合、


二、三日後には、軍曹のほうが威張っていて、
伍長のほうが頭を低くしてかしこまっている
という現象が起きる(笑)。」


(『フランソワ・トリュフォー映画読本』
  山田宏一著、平凡社刊、2003年、
  476ページより引用)


男性である私には耳が痛い言葉でした。


あなたはいかがですか。


(本文中、敬称は略しました。)


* * * * * *


今回のトリュフォー監督の言葉は
フランスの俳優について語られたものでしたが、

どこの国の俳優にもほぼ当てはまるような気がしますね。


では、また。


↓予告編『大人は判ってくれない』(フランソワ・トリュフォー監督、1959)
 おそらくイギリス公開時のものだと思います。




『フランソワ・トリュフォー映画読本』
(山田宏一著、平凡社刊、2003年)

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2011-10-28 18:44:51

サバをよむ笠智衆

テーマ:役柄と年齢

さて、
笠智衆(りゅうちしゅう)という俳優をご存知ですか。


もしかしたら、
「知らない」という方もおられるかもしれませんので、
念のため↓以下のURLをクリックしてみてください。


http://p.tl/EIHn



笠智衆といえば、私の世代だと、おそらく『男はつらいよ』
シリーズの「御前様」役がすぐ頭に思い浮かぶと思います。



笠智衆は、小津安二郎監督作品で老け役を演じることが
多かった俳優です。


たとえば、『父ありき』(1942)では、
実生活では8歳しか違わない佐野周二の父親役を、


『宗方姉妹』(1950)では、
実生活では5歳しか違わない田中絹代の父親役を
何食わぬ顔で演じていました。



また『晩春』(1949)では、
年齢差16歳の原節子の父親役を演じましたが、
このとき笠智衆は45歳でした。


「十歳ほどサバをよんだだけです。」


と、笠智衆は自身の回想録
『大船日記 小津安二郎先生の思い出』
(1991年、扶桑社)の69ページで語っています。


以下の笠の言葉は覚えておいて損はないでしょう。


中で語られる「先生」とは小津安二郎監督のことです。



 「フケ役も数回目になり、自分なりの工夫もしたつもりです。


立ち上がる時に、何気なく畳に手を突いて、
歳を出すようにするとかしました。


自分なりと言っても、
きっとあれも先生の演出だったような気がしますが。


『晩春』をご覧になった作家の志賀直哉先生が、
なにかの集まりの時、


 「笠くん、あの役はいくつだね」
 とお尋ねになったことがあります。


 僕が恐縮して、

 
 「はい、五十過ぎです」と答えると、


 「僕も五十過ぎだが、君の様に手をついて立たんよ」
 と言われました。


 うかつでした。


本当の年寄りは、歳より若く見せようとするから、
手を突いて立ち上がるようなことはせんわけです。


そういえば、僕も歳をとるほど、なるべく背筋をシャンと
伸ばして歩くよう気にかけるようになった。


 さすが小説の大家。


一言に重みがあり、いい勉強をさせてもらいました。」


(69ページより引用)



私も「五十過ぎ」ですが、確かに畳から手を突いて立ち上がる
ことはしません。


「年寄りは、歳より若く見せようとする」のです(苦笑)。


まあ、現代の「五十」は、昔の「三十五~四十」に相当する
という説もありますが、はたして本当でしょうか。


「年齢」は、俳優が役作りをする際に
必ず気を配るべき点だということですね。



(本文中、敬称は略しました。)



* * * * * *



この本を初めて読んだのは「三十過ぎ」でした。


「五十過ぎ」て、本文に引用したくだりを改めて読み直して
みると、実生活で、周囲の人々を観察することがいかに
大切かということに思い当たった次第です。


では、また。


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