時間がなく、金蘭会と布施高校しか観れていませんので、総評材料としては弱いのですが。
芝居に関していうなら、とても古い演劇を観ているような気分になってしまいました。
若いんだからもっとチャレンジ精神や主張があればいいのに、新鮮味や斬新さは一切なかったな。
大会だから、リスクを恐れているのかな?
でも演劇研究大会やからな
脚本が弱いのは仕方ないとしても、演劇なんだから、まずは人を演じるためへの努力が低い気がする。
高校演劇って創造力と想像力、チームワーク、脚本・役と通しての主張(演技力)、これがポイントになると思うんだけど、残念ながら、期待していたものは見れなかった。
そういう意味では、布施高校の舞台セットはパネルも使わずにシンプルに構成されていて、見やすかったし、チャレンジしていた!
さて、金蘭会の評価は
30点満点中 18点
チームワークが素晴らしく、発声も鍛えられていて、とてもバランスが良かったです。
しっかりディスカッションをして共通認識を大切にしているように感じました。
脚本は主張が多すぎて、なにが言いたいのかわからない。
役者も主張はしっかりしているが、聞いているときのリアクションが全体的に弱いので、感度を上げれれば、結果的に演出も進化していくと思います。
20名ぐらい舞台に居たかな?人数が多いと舞台はエネルギーは確かに増すが、全員が気を抜けないので、成立させるのはかなり難しい。特に事件があった時の呼吸が肝心かな。
布施高校の評価は
30点満点中、12点
オープニングの演出が素晴らしかった、舞台セットもシンプルかつ楽しく、ラストのオチも良かった!LINEを活用して笑いを取ったり、現代らしさがあり良かったです。
それだけに、12点という評価をしてしまうのはとても残念でした。
改善可能な事が多いので、潜在的に高得点が狙える将来性に期待が持てるチームでした。
素晴らしいオープニングだったのにも関わらず、フォーカスをどこに当てたらいいのかが難しい見せ方をしてしまっていました。
一番フォーカスを当てやすいはずの、自殺をしようとしていた少女に全然当たらなかった。後半にもっていきたい気持ちもわかるけど、お客さんはその情報を共有しちゃってるし、工夫は必要だったかな。
俳優については、声がかなり小さかった、何より鍛えられていない。
それなのにBGMを入れて喋るなんて無防。
事件の当事者がいるのに全然活かされていない。
常に6人が舞台にいるのに、2人の会話のシーンが長いし、そんなシーンが多い。
他の4人が必要ないように感じる。
オムニバスで良かったのでは?
キャラクターも役作りも弱い。
キャスティングの時点で間違ったんじゃないかな。
笑いはしっかり取れていたので、もっとコメディ色を強め、脚本を2人~3人だけのオムニバスにして、最後に繋がるような演出をすれば、もっと楽しめたと思う。
いや、とにかく惜しい内容でした。
もし、府大会を通過したなら、さらなる進化が期待出来ますね。
一つ前の記事にも書きましたが、
仲間と創作・表現をして、どんな事にも精一杯生きている子供達がいて、それを見守っている大人達がいる。
素敵な空間でした。
それだけで意義のある大会だと思います。