葉酸は妊婦のビタミンといわれています
妊娠した時のために、葉酸摂取に気を付けている女性は多いのではないでしょうか。
アクトワンの卵子提供プログラムでも、凍結胚移植の1ヵ月くらい前から、
葉酸を含む妊婦さん用のサプリメントを摂取してもらっています。
これは提携している海外クリニックがサプリメントの摂取を指示しているからです。
そもそも葉酸とは何でしょうか
葉酸はブロッコリーやホウレンソウ、
枝豆などの緑黄色野菜や鶏レバーなどに多く含まれいる、
生命の維持に必要な必須ビタミンの1つである、
ビタミンB群の水溶性ビタミンです。
水溶性ビタミンは水に溶けやすい性質をもち、
不要な分は尿などで排泄されて体内に留まりません。
ですから毎日摂取する必要があります
葉酸は造血ビタミンと言われており、
その主な作用は造血で、血液中の赤血球を作る作用があります。
このため不足すると貧血になります。
この他にも葉酸の働きとしては以下のものがあります。
核酸(DNA・RNA)を合成する:葉酸は核酸の生成に重要な役割を果たします。
細胞分裂を促進する:葉酸はタンパク質が作られる際に欠かせない栄養素です。
動脈硬化を防ぐ:葉酸、ビタミンB12、ビタミンB6などとともに動脈硬化を防ぎます。
葉酸は妊婦に必須の栄養素と聞きますが、なぜ必要なのかを知っていますか
実は妊娠中に葉酸が必要なのは赤ちゃんのためです
胎児の神経管(脳や脊髄の発生過程で形成される)は、
受精後28日から6週末までに完成しますが、
この間に母体に十分な葉酸がないと神経管閉鎖障害や二分脊椎など、
神経管の先天異常リスクが高まることがわかっています。
つまり、葉酸は神経管(脳や脊髄など)が形成される妊娠初期には必須で、
この時期に葉酸を十分に摂取することで、
神経管閉鎖障害や二分脊椎という、
胎児の先天異常の発症リスクを軽減することができるのです
神経管閉鎖障害とは、主に先天性の脳や脊椎の癒合不全のことをいいます。
また二分脊椎とは脊椎の癒合不全のことをいいます。
このために厚生労働省では、
妊娠の1ヶ月以上前から妊娠3ヵ月まで、
葉酸をはじめとするビタミンを多く含むバランスのとれた食事を推奨しています。
ポイントは葉酸を摂取するタイミングです。
胎児は受胎直後から活発に細胞分裂を進め、
妊娠2ヶ月目(4~7週目)には脳や脊髄の神経細胞の約8割が作られますが、
妊娠が確定するのは心音が確認される6週目ごろです。
女性自身が妊娠に気づくのは早くて6週目くらい、
多くは7、8週目を過ぎてからとなりますので、
妊娠してから葉酸を摂り始めても、実はそのタイミングでは遅いのです。
妊娠を希望している方や、妊娠の可能性のある方は、
普段から葉酸の積極的な摂取を心がけておきましょう
それでは葉酸は1日にどれくらい摂ればいいのでしょうか。
葉酸は熱に弱く、調理すると50%程度は分解してしまったり、
茹で汁に溶け出してしまいます。
また摂取しても食品の葉酸は身体の中で50%程度しか利用できません。
つまり食品からたくさん摂取したつもりでも、
全く足りていないことがほとんどなのです。
このために厚生労働省では、
厚労省が推奨する「健康日本21」の野菜1日の摂取量350gを食べれば、
葉酸0.4mgが摂取できるとしていますが、
これでは葉酸の摂取は足りないので、
妊婦さんが1日に必要な葉酸を摂取するためには、
1日0.4mg(400μg)をサプリメントで摂る必要があるとしています。
野菜摂取1日350gはとても大変です
例えば
ほうれん草1/2束が150gから200g
にんじん中1/2が100g
キャベツ葉2枚が100g
もやし1/2袋が100g
玉ねぎ中1個強が100g
ブロッコリー大3房が100g なのですから
そもそも現在の日本女性の平均栄養摂取量は、
葉酸でも、妊娠中に重要な栄養素である鉄も、ビタミンDも
まったく足りていな状況にあります。
サプリメントをうまく活用した、
バランスの良い食事を日頃から心掛けることが重要ですね
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