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近年、20歳代の若い女性に子宮頸がんが急激に増えているのをご存知でしょうか?

子宮頸がんは、子宮の入り口である頸部の上皮(表面の細胞)に発生します。

 

検診で早期発見ができるので、検診がこのがんには非常に有効ですが、

女性それも若い女性は検診を受けない人が多く、

知らないうちにがんが進行しているケースも少なくないようです。

 

今回は子宮頸がんについて、あらためてまとめてみました。

 

 

子宮について

子宮は中が空洞の西洋梨を逆さまにしたような形をしています。

球形に近い形の体部は胎児の宿る部分であり、

下方に続く部分は細長く、その先は腟へと突出しています。

この部分が頸部で、腟の方から見ると、

奥の突き当たりに子宮頸部の先端が突き出すように存在しています。

その中央には子宮の内腔に続く入り口があり、

この入り口を外子宮口(がいしきゅうこう)と呼んでいます。

 

 

子宮体がんと子宮頸がん

子宮体部の内膜にできるのが子宮体がんですが、

閉経前の女性には生理があるので、生理のたびごとに内膜が剥がれてしまうため

子宮体がんのリスクは大きくはありません。

ところが、子宮頸がんの発生には、

ヒト・パピローマ・ウィルスの感染が関与しているので、

高齢になるほど増加する他のがんと違って、

若い年代でもヒト・パピローマ・ウィルス感染の機会多ければ、

子宮頸がんになる可能性が高くなります。

 

 

子宮頸がんは

子宮頸がんは異形成という前がん状態を経てがん化します。

がんに進行する前の正常でない細胞を、細胞診という検査で見つけることができます。

なので無症状の時から婦人科の診察や集団検診などで早期発見することが重要です。

生理中でない時や性交渉の際に出血したり、

月経期間が長くなるなど気になる症状がある時は、

早めに婦人科を受診することも早期発見に繋がります。

 

最近では晩婚化に伴い妊娠出産年齢が上がっていることから、

妊娠中にがんが発見されることも多くなっています。

がんが早期であれば妊娠とがん治療を両立させることが可能な場合もありますが、

進行がんでは母体の命を優先させることもあります。

パートナーともじっくり話し合って、納得した上で治療方針を決めることが大切です。

 

 

ヒト・パピローマ・ウィルス(HPV)とは?

このヒトパピローマウィルス(HPV)とはなんでしょう?

HPVには、100種類以上のタイプがあり、

このうち15種類が子宮頸がんの原因となるハイリスクタイプに分類されています。

HPVは性交渉により感染します。

ですが、HPV感染そのものはまれではなく、

女性の80%は知らない間にかかっていると言われています。

感染しても多くの場合、症状のないうちにウィルスが消えていますが、

HPVが排除されないで感染が続くと、

一部の人に子宮頸がんの前がん病変や、子宮頸がんが発生します。

しかし、どの程度の確率でHPVが感染するか、

あるいはHPV感染が続いた場合に、どの程度の確率で、

前がん病変や子宮頸がんが発生するかについてはよくわかっていません。

 

子宮頸がんの患者さんの90%以上から

HPVが検出されることが知られていますが、

HPVに感染した方の多くは、無症状で経過し、

発がんすることはまれだと考えられています。

 

 

子宮頸がんの検診は?

まずは細胞診:細胞診では、子宮頸部の表面から綿棒、

ブラシ、またはへらのような器具で細胞をこすりとって、

顕微鏡で正常な細胞かどうかを調べます。

この検査で生じる痛みはそれほど強い痛みではありません。

受診者のうちがんが発見されるのはわずかです。

受診者の約1%が精密検査が必要となります。

 

続いて組織診:細胞診で異常があった場合は、

疑わしい部分から小さな組織を切り取って、顕微鏡で診断します。

これは子宮頸がんであることの確定のためです。

この検査では痛みを感じたり出血したりします。

精密検査が必要な受診者の中でがんが発見されるのは、

約10%程度でとても高い割合となっています。

これらのがんの60%以上は、

粘膜の表面のごく一部だけにとどまる上皮内がんなど

ごく早期のがんで、その大半は子宮を温存した治療が可能です。

 

この他にコルポスコープ診、エコー検査、CT検査、MRI検査もあります。

 

20歳以上の女性では、2年に1回、

細胞診による子宮頸がん検診の受診が推奨されていますので、

「自分は若いから、がんになんてならない」などと考えずに、

若い時から定期的に検診を受けることが必要です。

 

 

HPVのワクチンとは

HPVに対するワクチンは、

接種することによって体内に抗体をつくりHPVの感染を防止します。

平成24年1月現在、国内で市販されているワクチンは2種類あります。

ハイリスクタイプに分類されるHPV15種類のうち、

2種類(16型と18型)の感染による子宮頸がん(扁平上皮がん、腺がん)

およびその前がん病変に対して高い予防効果があるとされています。

このワクチンの注意点は以下の4点です。

 

①HPV16型及び18型以外の癌原性(発がんの原因になる)HPV感染に起因する

 子宮頸がんおよびその前がん病変に対する予防効果は確認されていない

 

②接種の時点ですでに感染しているHPVを排除したり、

 すでに発症しているHPV関連の病変の進行を予防する効果はない。

 

③接種は定期的な子宮頸がん検診の代わりとはならないので、検診を受ける必要がある。

 

④予防効果の持続性は不明である。

 

ワクチンを接種したからと安心することなく、

ワクチンを接種するとともに子宮頸がん検診を定期的に受診することが、

その予防と早期治療のために必要です。

 

 

子宮頸がんのステージ

子宮頸がんのステージは0期とⅠ期からⅣ期までに分かれ、

各期はそれぞれA期B期、さらに1期2期など細かく分類されています。

 

0期とⅠA1期では、

円錐切除術:がんのある部分を円錐状に切除する

単純子宮全摘出術:子宮を切除して摘出する

などの手術による治療が行われます。

 

ⅠA2期以降では

広汎子宮全摘出術:子宮と膣の一部、卵巣、卵管を含めて骨盤壁近くから

広い範囲で切除する。リンパ節も同時に切除。

など手術の術式も変わり、放射線治療、抗がん剤治療も行われます。

ステージや年齢、合併症の有無など患者さんのそれぞれの症状に応じて

治療方法は決定されますので、担当医とよく話し合って決めましょう。

 

 

子宮頸がんの罹患数と死亡数

このうち子宮頸がんの罹患数は年間約10,900例となっています。

これには0期である上皮内がんは含まれていません。

(地域がん登録全国推計値2012年)

 

子宮頸がんの死亡数は年間約2,900人となっています。

(人口動態統計2014年)

 

年齢別にみた子宮頸がんの罹患率は、

20歳代後半から40歳前後まで高くなった後横ばいになります。

近年は罹患率、死亡率ともに若年層で増加傾向にあります。

 

 

まとめ

子宮頸がんの予防には検診が重要だということが分かったでしょうか?

特に若い女性は自ら婦人科に足を運ばないと、

検診を受ける機会がないと思われます。

 

アクトワンのエッグドナーさんは20代の健康な女性達ですが、

ドナーとしてレシピエントご夫婦に選ばれて、

海外に渡航する前の国内クリニックでの事前検査で、

ドナーさん本人も思ってもみなかった、結果が出ることがままあります。

 

例えば、クラミジアなどの感染症が分かったり、

本人の自覚のないままにB型肝炎の抗体反応があったり、

AMH値が 2.0ng/ml 未満であったりします。

子宮内膜症の疑いがある場合もあります。

そして子宮頸がんの発見に至ることもあります。

 

これらの結果は受け取った時には、

ドナーさんにとってショックであることもあるでしょうが、

今後のドナーさん達の人生設計を考える上では、

間違いなく大きなプラスとなります。

それが20代で婦人科検診を受ける大きなメリットなのです。

 

次回はアクトワンのエッグドナーとして事前検査を受けたことにより、

0期の子宮頸がんを早期発見できた例をご紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

 

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