ヒスタミンが神経を刺激
かさぶたの正体は、傷口にできた血のかたまりです。
血液は、体内を流れている間は固まりませんが、けがをすると、出血を止めるために固まるという作用が働きます。
血液中の血小板やフィブリンが傷口に集まり、凝固することでフタの役割を果たすのです。
また、かさぶたの下では、傷の炎症を最小限に抑えるために、白血球などが集まり、傷口から入った菌を殺して化膿を防ぎます。
かさぶたには、菌と闘って死んだ白血球や表皮細胞なども含まれています。
このような自然治癒力によって、皮膚には新しい細胞が生まれ、乾いて、かさぶたは自然に取れていきます。
この治りかけに、かゆみが生じるしくみですが、皮膚に炎症が起きると、細胞間の情報を伝える物質や肥満細胞から、皮下に化学伝達物質ヒスタミンが放出されます。
このヒスタミンが、かゆみを感じる神経の末梢に近づくために、皮膚がかゆくなるといわれています。
つまり、傷の治りかけのかゆみとは、傷口を治すために、体内のいろいろな細胞や物質が働いていることの証明ともいえます。
かゆいと、つい、かさぶたをはがしたくなりますが、かさぶたを無理矢理はがすと、傷口から菌が入ったり、傷跡が残る場合もあります。完全に治るまで少しの間、じっと我慢してください。



