先日、ICUの学生がエースの生徒になりましたが、彼に英語の勉強方法は何をしているのかと尋ねると、主に読解とリスニングだといいます。父親からお前のその発音で、周りに分かってもらうのはおこがましいと言われて来られたのですが、実は発音を勉強しないとリスニング力はアップしないのです。一頃、聞くだけの英語教材や○○マラソンとかいうリスニング教材がありましたが、聞けない音はいくら聞いても聞き取れませんから時間の無駄です。
エースで発音を始めて、3ヶ月以内でTOEICが100点あがり、念願の900点超えをした方がいます。リスニングの得点が400点から495点の満点を取れたからです。これは、発音を学ぶとリスニング力が上がる一つの証拠です。リスニングとは自分の発音を拾うことです。発音が悪いとリスニングはできません。
発音を学ばないとリスニング力が上がらない理由は、
1.英語の母音はアメリカ英語で40個、イギリス英語で33個(日本語は5個)。英語の子音は28個(日本語は17個)。(英語の発音記号を読めることが不可欠)
2.英語は語と語をつないで発音され、独立させませんが、日本語は一つ一つをくぎって話します。 (英語の語の連結のルールの知識が必要不可欠)
3.アメリカ英語の日常会話は、語の連結に加え、音の省略が頻繁に起こります。日本の英語教育では、一つ一つクリアにしか発音しないので、まったく予期しない音が聞こえます。
(アメリカ英語の短縮のルールの知識が必要不可欠)
発音は以上の知識と同時に、英語の発音のための息と声を養成することも含めます。
日本語は、喉だけを使う、人に迷惑をかけないほどの省エネタイプの声です。英語は横隔膜を使って会話時には日本語の3.8倍、プレゼンテーションでは6.3倍(参照 )の息の強さです。また、英語の声は、声帯をきちんと震わす太く、そして開いた喉で共鳴する声です。日本語は、細く、狭い喉なので共鳴が起こりません。総じて、日本人の声はか細く、ネイティヴにとっては声ではありません。