世の中備忘録

自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。


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イトマンという中堅商社にまつわる5,000億円規模の事件。5000億円ものお金が闇に流れたということで、バブルの時代を象徴するような事件を、住友銀行元取締役が、秘密のメモの公開という形で当時の事件の真相を白日のもとに晒した話題の本。


年末年始に、気持ちがあまりよくない本を読了。

本書はイトマン事件の真相を当事者に近い人が克明に記したメモを紹介するというスタイルで、書き綴った本ですが、とにかくそのメモを中心に展開されるので、読みづらい。

でも、当時現役だった住友銀行の行員にとってはこれほど、面白い本はないかもしれない。

どの会社でもあるようなお偉い方々の、人間味溢れる赤裸々な生き様が手に取るように記録として読めるから。

出世のためにここまでやるか?保身のためにここまでやるか?

やるんですね。サラリーマンは。

錚々たる一流大学(著者も東大卒)を卒業して天下の住友銀行に入行した超エリート達の泥臭い人間模様は、あまり気分は良くないですが、これも人間の人生の一つとして知っておくのも、まあいいんじゃないかということです。

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濱口氏の2冊目の本読了。

 

実に興味深い。日本の雇用問題の経緯は日露戦争から第一次世界大戦の頃に端を発しているというのも面白かった。

 

結局メンバーシップ型雇用(=いわゆる日本の正規雇用)からは当分日本の大企業は抜けられないのではと思う。

 

これは同一労働同一賃金や、雇用の流動化、様々な労働ミックス型の採用など、周辺範囲での雇用のあり方のバラエティー化は進んでいくとは思うが、いわゆるキャリアの世界での大企業の雇用はどこまでいっても日本ではメンバーシップ型からの脱却はできないような感じがするし、むしろその方向性で、日本の強みが発揮できるとも思う。

 

ただし、特に内需型企業の場合、メンバーシップ型は極限まで絞り込み、昔でいう一般職、今でいう限定正社員的な雇用と無期化するパートアルバイトの構成比を上げることで、総額人件費の抑制をしながら、企業全体の生産性を上げていくという形。

 

また、グローバルな展開をしていく企業については、キャリア職(総合職)をメンバーシップ型とジョブ型のミックス型にしつつ、いかに最適化していくか?が今後の課題だろう。

 

これが今後の課題になるのではなかろうか?

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CSV経営戦略―本業での高収益と、社会の課題を同時に解決する/名和 高司

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クリエイティング シェアード ヴァリュー、つまり共創価値創造という経営戦略を解説した本。

公的機関やNPO、NGOなどは、分配するだけで、分配の原資となる価値(=この場合は富)そのものを生み出すことはしない。原資なくして分配はできない。

一方で原資という経済価値を生み出すだけでは、やがて資本主義の暴走となって行き詰まってしまう。

そこで「経済価値と社会価値を一体化したらどうだろう」というのが競争価値創造という概念だ。

経済活動そのものが社会活動となる、それが新しい経営戦略ということになる。

ネスレの水資源を開発してそれが水不足を解消する。
種苗会社の寒さに強い、害虫に強い農作物の開発
ビートルズのような長く歌い継がれる音楽の販売
ヤマト運輸のセールスドライバーの民生委員のような役割
などなど

経済活動そのものが、社会に生きる術や糧を提供してくれる、幸福をもたらしてくれる、そんな企業活動が出来れば、企業そのものの社会的価値も生まれ、従業員、顧客、お取引先、株主等のステークホルダーの当該企業に関わる強力な動機付けに繋がっていくということだ。

私も、大学卒業して民間に行くか、公的機関に行くか迷ったが、やはり「富を生まずして分配なし」というか、稼がずに人の税金(=他人がお稼いだお金)で生きていくのは、働くモチベーションが上がらないという幼稚で短絡的な考えで民間に就職したが、ちょっとその時のことを想い出した。
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なかなか、NTTはしぶといなというのが印象。

そしてソフトバンクのダイナミックな経営。

日本の行政が行き詰まると、一気にアメリカのスプリント買収に邁進したり、東日本大震災が起きたら再生エネルギーに邁進したり、という一気集中型爆速経営の裏方を支えてきた嶋氏。

嶋氏の生き様は、自身が繰り返し引用しているアメリカ33代トルーマン大統領の言葉「一生の間にどんなことでもできる。それが誰の功績にされても気にしないのであらば」という言葉に尽きるだろう。

民主党の政治家として、鳩山氏や菅氏の知恵袋となり、そして孫社長の社長室長として孫氏の知恵袋となった。

本そのものは、読みやすく、ソフトバンクの爆速経営が体験できるし、政治と新興企業の生々しいやりとりも非常に面白い、実に痛快な本である。

孫正義の参謀: ソフトバンク社長室長3000日/嶋 聡

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5つ星のおもてなしを1泊5120円で実現するスーパーホテルの「仕組み経営」/山本 梁介

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親から教わったという、生き金と死に金の徹底によって、「ぐっすり眠る」というコンセプトのもと、防音等、お金をかけるできところにはしっかり投資し、ノーキーノーチェックアウトシステムなどによるコスト削減を徹底し、お客様の費用対効果を徹底的に追及したのがスーパーホテル。

家族や友人などの強い絆で結ばれているネットワークよりも、たまに会う程度の知り合いのような弱いつながりからの方が有用な情報が得られるというのは確かにそうだ。

面白いのはベンチャー支配人制度でホテル業界未経験の人材を中途採用して業務委託契約し、4年限定で働いてもらう等の制度の導入などで、オーナーシップ、つまり山本社長いうところの「自立型感動人間」の精神でホテルのマネジメントしてもらうことで、顧客満足を高めているというのも独創的。

つまり仕事による喜びやお客様からの感謝をモチベーションに置換する教育により、仕事自身の従業員満足度を上げているということだろう。
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加賀屋 笑顔で気働き ―女将が育んだ「おもてなし」の真髄/小田 真弓

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加賀屋関連の本は読むのはこれで3冊目ですが、これまでの第三者による本ではなく、本書は女将さん本人による本で、これまでに繰り返し解説されてきた加賀屋の自称ベタベタサービスの真髄を本人の言葉で紹介する本です。

私も加賀屋には10年ぐらい前に2泊したことありますが、その間にもたくさんの宿に泊まってきましたが、未だに接客係の女性の名前と顔を覚えているぐらい、加賀屋の接客係のサービスは、感動的な体験でした。

女将曰く、女将の仕事には二つある。

お客様の接客。そして客室係を育てること。

育て方は、やはり、ここでも従業員満足度、つまりESです。

それも尋常なESではない。ここまでやるか、というESです。全てはお客様のために?を追求していくと、お客様に直接接する接客係のために「何をすべきか?」に行き着く。

食事の自動搬送器も、保育所も、機械化や女性の働きやすさも、今ならそうだなと思うことも、ずっと前から取り組んでいる。

接客係がお客様に集中できる環境を用意する。

そしてその育成方法は、ここでもやはり「褒める」です。いいところをどんどん伸ばす。一方でお客様からのクレームについては、そのまま叱るのではなく、本人に気付かせるように仕向ける。

などなど、具体的手法も忌憚なく紹介しています。

中でも驚いたのは、先代の女将さんからの教育でも、現女将は一回も叱られたことがないという。これもすごいことだなと思います。

やはり、北陸新幹線ブームが過ぎたあたりにまた訪れたいと思います。この本を読んで更に行きたくなってしまいました。

個人的に食べログでも私自身、最高得点にしました。

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大学時代に儒教を勉強して以来、私は「順」という言葉が一番好きだ。

これは論語の為政篇にある有名な言葉「60にして耳順う」からきている。
ネットで調べるといろいろな解釈があるようだが、私が先生から教えてもらった解釈は、こうだ。

そもそも儒教というのは政治思想であり、自然から家族に至る全ての現象が整って一致していくことで、世の中をうまくいっている状態にしようという思想。そのために礼があり、秩序があり、ということになる。

だから、順という概念は儒教の根本をなす概念で、英語的には「スムーズ」、日本語的には「円滑」といったら良いのか?

英語の「スムーズ」という概念の方がピッタリする感じがする。何の障害もなく全てがうまくいっている状態。

自分の身の回りで起こることは、全て意識的に考えもせずに反射的に頭の中にすっと入って、なんのひっかかりもない状態。

それが「耳順う」という意味だ。

40歳の頃は「惑わず」ということで、意識して理解できる状態になり、50歳になって天命(世の中の真理)を知り、60歳になって更に1歩進んだということになる。

加えて言えば「70にして心の欲する所に従って矩を超えず」というのは、さらに進んだ儒教の理想の状態で、反射的に理解してそれが行動と完全に一致する状態ということになる。

これが君子としての理想の状態ということになる。

ここでやっと本題。

経営の勉強をしていると、この「順」の状態に組織や個人が行き着くことが理想ではないかと考え始めている。

結局、仕事で組織が最大のパフォーマンスを発揮するのは、個々の構成員が能力を発揮して自己実現の好循環を生み出している組織だ。構成員全員が共通の目的に向かって、仕事が楽しくて楽しくてしょうがない状態を作ることだ。

経営のパフォーマンスを発揮する方向に全員が仕事して全員が楽しんでいる。楽しむためには、個々のやりたいことが、具現化していかなくてはいけない。

経営やリーダーの立場であれば、目的とは何かを明示し、理解して納得してもらい、その土台の上で個々人の能力に応じて、いかに楽しんでもらうか?いかに仕事しやすい環境を作るか?

これが組織が「順」の状態、つまり理想の状態になっているということだ。

論語 (岩波文庫 青202-1)/著者不明

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コーポレートガバナンスについて、時間軸、国家軸の双方から解説.分析した、良書。基礎知識がない人にはちょっと難しいが、頭の整理をしたい人にはちょうどいいと思います。



というわけで最近のROEブームもあり、もうちょっと広い視野から企業経営というものを勉強するにはちょうどいい本でした。

特に自分が気に入ったのは、独立社外取締役の機能。

独立社外取締役って、経営者に対する人事権を保持していないとあまり機能しない。社長をバッサリ解任できるぐらいの人事権がないと意味がない。ただの経営アドバイスだったらコンサルタントで十分だ。

それでも企業(社長)から選ばれた独立社外取締役は、国会議員が選挙制度を設計するのと同じで、運用は非常に難しい。社長から選ばれた人が社長を解任できる権利を行使するとは到底思えない。

むしろ株主が、社外取締役を選んではじめて(株主の代理人としての経営監視機能)機能するだろうということ。

つまり「一流の社外取締役を集めても厳しく監視する動機がなければ本来の機能は発揮できない」ということ。

そうでなければ、ただのお金の無駄遣いでしょう。
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日経新聞の私の履歴書で面白かったので、早速読んでみたが、内容的には、私の履歴書にちょっと付け足したような内容。より詳しく川村さんの仕事のやり方だとか方針を知りたい人にちょうど良い本です。


彼のV字回復の手法を簡単にメモると以下のような感じか。

⚪︎近づける事業と遠ざける事業を決める→コアコンピタンス
 キャッシュを生む事業を見つける & 出血を止める
 日立の場合、キャッシュを生む事業(=コアコンピタンス)として「社会イノベーション事業」
 を選択

⚪︎カンパニー制にして、事業別採算性にし、事業部長に責任と権限を与える。

⚪︎少ない人数(トップ4ぐらいまで役員)で、スピーディーに決裁していく。

方針を決めたら
つまり事業部長と役員がラストマンとしての気概を持って、仕事をやり抜くことで、企業は生き残っていけるということ。

そして私がとても印象深く感じたのは、以下の言葉
「企業には現状維持という選択はなく、成長か衰退かの2択。現状維持は衰退と同義」

確かにその通りだ。ガッテンという感じ。
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著者 : 楠木建
東洋経済新報社
発売日 : 2014-06-27
「ストーリーとしての競争戦略」で有名な楠本先生が著名経営者を「好き嫌い」という切り口でインタビューした本。著名経営者達は「好き嫌い」が明確ですね。基本、この手の人たちは、自立した強力な自我とその自我に伴う強力な主張をもっているので、成功したとも言えると思うのですが、当然その傾向のご本人達の「好き嫌い」の明確さにも繋がっているということでしょう。

経営者の中には、好きなことしかしたくないし、実際していないという人が多い。つまり会社を経営するということが大好きな人が、経営者として成功する、「好きこそ物の上手なれ」というのは、経営の世界では結構あたっているのかなと思います。

一方で昨年、GE日本の元社長さんの研修で、彼は論語からの引用で「之を知る者は、之を好む者に如かず。之を好む者は、之を楽しむ者に如かず」という言葉を紹介していたんですが、私もこの言葉が好きなんですが、「好き」よりも「楽しむ」ということには適わないという意味。

でも「楽しむ」というのは中国古典的には、特に意味の深い言葉で、日本語の「楽しむ」という感覚ではなく、その楽しむ行為が自分の身に付いていて実にスムーズで、自分と一体化しているような感覚のことを「楽しむ」という。つまり「好き」の対象物とは必ずしも一体化していないのですが、「楽しむ」は対象物と一体化した概念なんですね。

楠木さんは競争戦略の先生なので、何が違いを生み出すか?については、経営者の好き嫌いの要素が非常に強いという認識。

私も同感。結局、経営の判断を分析的にアプローチしようとしてもあまりにもその組み合わせは膨大であり(だからこそ人工知能は役に立つかの知れないが)、結論を出すのは難しい。長年の経験と仮説⇒実行⇒検証の繰り返しと、最後は経営者の好き嫌いによる「直感」によって判断されているのではないかと思うし、だからこそ、経営者の推進力が発揮されるのではないかと思います。

最後に楠木先生は自分の好き嫌いにもうちょっと焦点を当ててみたらどう?という問いがあります。

わたしてきには、人生の限られた時間、仕事でも遊びでも最大限好きなことに時間を多く使って、嫌いなことはできるだけ費やす時間を極小化していくということで、改めて自分の生活を見直してみようと思います。
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