「嘘」を見破る科学はあるのか? という素朴が疑問から読み出した「Liespotting-Proven
Techniques to detect deception」の第六章。 今回は、インタビューの技術である。
毎回、読んでいただいて、私もとても感謝します。読者のかたは本当に大切にしたいと
思います。
Casino Royalというダニエル・クレイグがボンドを演じた第一作目で、ポーカーの場面でボンドが
悪役(たしかル・シーフと言った)が、たいした手がないのに、大きく賭ける場面で、その癖を
見破ったかに思わせるシーンを思い出す。 このLiespottingの本は、その技術を思い出させてくれた。
インタビューの場合に最初に必要なのは、ベースライン・ビヘービィアの確立とプロファイリングだ。
ベースラインとは、普段からその人の立ち居振る舞いをよく観察して、特徴を理解しておくこと。
プロファイリングとは、この作業をインタビューの最中に延長させることだ。
著者のポイントで目がつくのは、「イエス」、「ノー」で答えられるクローズドエンド・クエスチョンでは
なく、逆のオープンエンド・クエスチョンを使えだ。このタイプの質問は、つまり How, What などの
疑問詞を入れた質問になる。 相手が答えを考えているときに立ち居振る舞いをまず観察できる。
もちろん回答にどんな言葉を使うのか、答え方のタイプなど、観察の対象になる多くの証拠を
見ることができるからだ。これに対して、Yes ,Noで答えられる質問というのは、観察の対象に
なりにくい。
ただ、筆者はWHYの質問はしてはいけないと言う。なぜなら、Whyは、相手が起きた事象の
根本の原因であることを直接的に仮定しており、相手に不必要なプレッシャーを与える。
したがって、筆者は、WHYの代わりに、What made you do that?を使えという。
その質問の際に大事なのは、アクティブ・リスニングの技術である。これは、相手に、自分が親身に
なって話す内容を聞いていることを伝えるさまざまな態度である:
* 目線をそらさない
* 相手のスピーチの速度や相手の体の動きに自分のアクションを合わせる
* 相手のジョークを笑う
* 腕を開いた形でオープンな姿勢をとり続ける
さらに筆者は、正式なインタビューが終わっても、話続けろと言う。それは、インタビューのあとに
嘘を言っている証拠、兆候をうっかり漏らすことが多いからだ。緊張が解けるからであろう。
そして、インタビューの最中で、体の動きと言葉の使い方の特徴をまとめ、そして質問の
回答とも合わせて、総合的に嘘をついているか、否かの判断をする。
体の証拠は、http://ameblo.jp/accountingandlaw/entry-11237135132.html
言葉の証拠は、http://ameblo.jp/accountingandlaw/entry-11250164224.html
http://ameblo.jp/accountingandlaw/entry-11256276333.html
を参照してほしい。
さらに追加するとすれば、相手とは常に良好な会話での関係を保ち続けることが大事だと
筆者は言う。Rapportという言葉を使用して説明している。
最後に、自分の結論を確認するための、Confirming Questionsのサンプルを載せて、この
章は終了している。
いかがだろうか?ご参考になれば幸いである。 次回は、今までに紹介した技術を
どのように具体的に個別の場面で使用するかのいわば応用編になる。
ご期待を。







