本日はいっつもどっか行ってるけど
ニジェールへは何しに行ってんの?
って疑問にお答えしようかと。
別に疑問じゃない人すいまへん。


今回食糧危機の緊急援助のためにニジェールにNPO職員として来ているのですが、食糧を配ったりはしていません。

食糧危機なのに食糧を配ってないってどういうことなのか。
実はマーケット(市場)自体には食糧はあるのです。


ブルキナファソ、マリ、ニジェールなど西アフリカ数か国に広がる
サヘルと呼ばれる乾燥地帯。ただでさえ雨の少ないこの地域は昨年ほとんど雨が降らず干ばつに見舞われその影響でサヘル地域は食糧難に陥りました。
ただ、近隣の地域では穀物は取れたため、輸入物などでマーケット自体には食べ物はあるのです。

しかしながら、多くの農民たちは自給自足の生活をしており
基本的には決まった現金収入はありません。
なので、自分達の食べる分の食糧が不作により手に入らなかったにも関わらず、マーケットで食糧を買うお金を持っていないという状況。

借金をしたり、家畜を手放したりしてなんとか食糧を手に入れた人もいますが通常よりも値上がりしており、十分な量を確保するのは難しい状況。

そこで今回の支援では、仕事を与え食糧を買うための賃金を支払うという手法が取られています。

「Cash for Work」

その名の通り。


よく、食糧援助により大量の食糧が市場に出回り
(人々がマーケットに売ってしまって)穀物価格が下落なんてケースもありますが、この手法ではそういったことが起こるリスクを軽減できます。(もちろん問題点もあるとは思います。設定される賃金が法廷最低賃金に基づくので、最低賃金以下の収入の人がほとんどのこの国の状況に見合っているのかなど。)

他の手法としてはバウチャー(引換券)を使って穀物をお店から買うようなパターンも。


これは、実際にワークをしている受益者の人達。
モロッコで青年海外協力隊☆カサブランカで君の瞳に乾杯!!
モロッコで青年海外協力隊☆カサブランカで君の瞳に乾杯!!

男性も女性もいます。

今回のワークは整地作業。
半農半畜の人々が一般的なエリアなので整地して
牧草地になるようにする作業が今回の内容。

こんな乾ききった草まったく生えてない大地に

モロッコで青年海外協力隊☆カサブランカで君の瞳に乾杯!!

水がたまるようなプチダムを掘ることによって
こんな風に変わるのです。

モロッコで青年海外協力隊☆カサブランカで君の瞳に乾杯!!


すげー。草生えてきてる~。(これは以前に同様の作業が行われた場所)で、ここで放牧ができるようになると。


みんな朝5時とか6時からやってきて作業してます。日が昇ると暑すぎて作業きびしくなりますからね。
いやいやじゃなく、楽しみながらやってて、やっぱりアフリカンは明るいなぁと見てて元気がでます。

食糧危機で決して、ラクな状況には無いにもかかわらず
たくましく生きていく人達。人は本当に強い。

あ、ちなみに今日書いた内容は私の関わっているケースぷらす
私の意見で書いてますので、そこんとこよろしゅう。
間違いとかあるかもしれん。


ばいちゃ