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2012-02-05 21:42:41

『劇場版ベルセルク 黄金時代編Ⅰ』を観た

テーマ:アニメ、声優

去年から楽しみだった、アニメ映画『劇場版ベルセルク 黄金時代編Ⅰ』を観てきた。
アカシアさん



<とうとう始まったベルセルク・サーガ>

 ベルセルクの漫画をすべて映像化するという「ベルセルク・サーガ」プロジェクトは、

当初、ベルセルク原作を劇場版3部作に分けて、制作する予定で、

今回の黄金時代編も2時間半の枠となる予定だったようだ。

しかし制作を進めるうちに、先の枠に収まらないと判断し、80分、100分、110分、合計4時間50分の、

劇場3部作となったそう(パンフレット参照)。


<美麗な映像と、課題の残るCG表現>

 映像は、手書きと3DCGを組み合わせたハイブリット制作が成されており、

基本人物のアップは手書き、引きの人物は3DCGで描かれている。

馬やゾッドなどのクリーチャーなど、CGだとわかっていても、素晴らしい出来栄えであり、

CGの“違和感”が決して悪い意味ではなく、説得力を持っていた例であった。


 しかし問題なのが、CG化された主要キャラであり、特に悪い意味で“違和感”を持ってしまったのは、

芝居がユッタリとした部分での使用である。

2部の予告篇でキャスカが、崖から落ちるシーンなども、CGで人体が描かれていたが、

間違いなく観賞中に、あの出来栄えのシーンが流れたら、興冷めしてしまうだろう。


 かつて、攻殻機動隊のリニューアルバージョンにて素子が3DCG化された際、

元の手書きの持っていた色気がすべて消え失せていた悪例があるが、

このベルセルク劇場版で、批判材料となりうるであろう主要キャストの、

部分的なCG化の救いようのある点は、

あくまでその使用条件を、引き絵の部分に留めているということだ。


 ただCG人物で出来栄えのイイ物もある。

パンフレットのインタビューで、総作画監督の恩田尚之は、

シャルロット(姫さん)の3DCGの出来栄えの素晴らしさを褒め称えていたが、

確かに実際の映像を見ていて、そう感じた。



<物語>

 ストーリーは主要キャストの出会いと、グリフィスの夢に溺れつつあることに、

ガッツが疑問を持ち始める箇所までしか描かれないため、正直盛り上がりに欠けるかもしれない。

 ただ今後の、2部、3部に向けての意気込み、怨念のようなものは、冒頭の合戦シーン、

数々の残酷描写から確かに感じ取れた。


<アドニス殺害シーンの残酷さ>

 今回の映画で最も印象に残ったシーンの一つ。

暗殺を命じられたガッツが誤って、ターゲットの息子である少年アドニスまで手をかけてしまう場面。

まず上手い修正だと感じたのは、漫画、アニメと異なり、ドアから入ってくる“何者”かをガッツが、

刺し殺す瞬間まで、その人物の手のみしか画面に映し出さなかったこと。

(アニメに至っては、はっきりアドニスの姿が見えてしまっている。)

このことで、誤って殺害してしまったガッツの独白に説得力が増した。


 また腹部に致命傷を負ったアドニスが息絶える描写を漫画よりも、ねちっこく描いている演出には、

正直、引いてしまうほど気味が悪くも、そのもの悲しさが心に残った。

漫画では、絶命直前、アドニスは上手く呼吸が出来ず、「ヒュー、ヒュー」という音を発するのだが、

これもよく再現されており、正に「声にならない声」という音をアドニス役の役者は音にしていた


<音楽>

音楽はOP曲は平沢進、劇伴は全編、鷺巣詩郎が担当している。

早速、サントラを購入したが、最も素晴らしいと感じたのは、

アドニス殺害シーン、スタッフロールで使用された「Blood and Guts」

この曲をバックに、真っ赤な文字でクレジットが淡々と流れるところなど、

最早、怨念すら感じさせる名曲。

映画「ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵」オリジナル・サウンドトラック/鷺巣詩郎
¥2,800
Amazon.co.jp

2012-02-05 21:26:09

ハーディング指揮 新日本フィル 多摩公演(2012/1/28)

テーマ:コンサート感想

ハーディング指揮 新日本フィル

ピアノ : ラルス・フォークト

(2012年1月28日 パルテノン多摩 大ホール)


曲目

・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番

---休憩---

・ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ



<変わった演奏>

 前半のチャイコ、ピアノ協は、正直変わった演奏だった。

では、どう変わっていたのか・・・。

ハーディングの指揮は基本、テンポをゆったり取った解釈。

そんでもって、ギスギスしていない、ヌルっとした弦楽器の歌わせ方。

陶酔感は少なく、レントゲン写真みたいな演奏。


 対するフォークトは、イケイケな感じで感情の籠った暑い表現があり、

ハーディングの解釈と合致しているのか、よくわからなかった。

興奮の坩堝と化す、第3楽章クライマックスも、?マークが始終頭から離れなかった。



<鬱曲>

 個人的に鬱曲のカテゴリに入るペトルーシュカ。

音楽だけならいいが、ストーリーを知ってると、何とも救われない気持ちでいつも聞き終える曲。


 ハーディング、新日本フィルの演奏は適度に美しく刺激的な演奏。

ただこれと言って、突き抜けるような感情が、コンサート中に起こることもなかった。

2012-01-22 23:09:07

マーラー:交響曲第9番(ハーディング&新日本フィル)

テーマ:コンサート感想

マーラー 交響曲第9番 


ダニエル・ハーディング指揮 新日本フィル
1月20日(金)、21日(土) すみだトリフォニーホール


結論から言うと、今まで聴いたコンサートで一番疲れたコンサートだった。
勿論いい意味で。


マーラーの第九が聴き手に要求するエネルギーも凄いが、
この大曲を見事に演奏しきったハーディング&新日本フィルも素晴らしい。


新日本フィルの演奏精度に問題が無いわけではないが、
それでもハーディングの要求に応えんと、熱い演奏をしてくれた。




【1楽章】
もっとも素晴らしかったのが、この第1楽章。
ハーディングの解釈も大変興味深い。


この演奏には「死」に抗おうと格闘する作曲家の姿はあれど、
もう完全に「死に体」の状態しか見えない。


弱音部は、とにかく遅く、そして不気味なほど静かで、

ほとんど死にそうなくらいに進んでゆく。


どんなに曲が盛り上がり、オーケストラが咆哮をしようとも、
何をしてもダメ。ただ死にゆくのみ。


えらくスローテンポな部分があったが、
響きはシャープ気味だが、極めて深刻な演奏だった。


ハーディングも顔を真っ赤にして、
「ウグググ、カァアーー!」と唸り声を上げながら、
オケに葉っぱを掛けていた。


自分は2日とも最前列で、聴いていたが、
正直、そんなハーディングが怖かったし、
どんな演奏でも、響きがスッキリした優等生的な印象のあるハーディングだが、
かなりの狂気というか、黒いパッションを秘めた人物のような気がしてならない。



【2楽章、3楽章】
第2楽章では、独特のリズムとアクセントに、
いちいち痺れた。


かといって、メリハリを付けると思っていた箇所を、
ヌルッと弾かせるあたり、一筋縄ではいかない演奏だった。面白い。


第3楽章は気合十分。コーダの加速度の付け方なんか、
師匠のラトルの演奏よりも、興奮したし、
バーンスタインほどではないが、最後のフォルテの後は、しばし呆然となってしまった。



【第4楽章】
今回の演奏であまり納得出来なかったのが、
この楽章。


正直、ここで大感動していたら、
今まで長くはないコンサート通いの中での、
ベストワン・コンサートになっていただろうに。


聴衆殺しの、
超鈍足の息をひそめたフィナーレの素晴らしさには、
驚いたが、
それよりも第4楽章前半の感動的な部分を、
ハーディングは静かにそしてサラサラと流れてゆくように指揮していた。


美しい演奏ではあったが、バーンスタインの濃い歌いこみや、
カラヤン、アバドの分厚い響きの中で、安らぎを感じる演奏とも違う、
どこか他人行儀な解釈に思えてしまった。
(師匠のラトルが指揮した第4楽章も、なぜかシックリこなかった。)


****************************


帰り際に1986年、山田一雄が新日本フィルを指揮した、
マーラー9番のCDを買ったのだが、
これがビックリ! 


アカシアさん


とにかくスケールの広い演奏で、
思いっきりゆったりと歌う第4楽章など、
聴いていて涙が出てくるほど、感動的だった。


まだジックリとは聴いていないが、
これは素晴らしい買い物をしたと思う。


****************************


ハーディングのコンサートは来週、多摩定期がある。
曲目はチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲」と、
ストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」。


特にペトルーシュカは個人的に、【鬱曲】の部類に入るほど、
ラストが悲しい曲
なので、心してコンサートに臨みたい。

2012-01-02 15:00:42

明けましたね~。

テーマ:絵、同人

明けましておめでとうございます。


ガリです。



一昨日は、コミケ初参加をしました。

参加された方々、とりあえずお疲れ様でした。


今年の半分は、

コミティア100と、夏コミに参加予定です。


イベント当日にコピー本作りながら、冷や汗はもう結構なので、

今年はスケジュール立てて、作品を作れるようハッスルします。


アカシアさん



昨日は家族で映画館へ行き、

僕は『けいおん!』と散々迷った挙句、『ミッション・インポッシブル4』を観ました。


個人的な見どころは、トム・クルーズの走り方ですかね・・・・。

迫りくる砂嵐を背にした、

まるで陸上選手のような、胸を張った無駄のない走り!


「いいフォームだ、トム!」



・・・、ということで本年もよろしくお願いいたします。

2011-11-23 22:13:04

ラトル指揮ベルリンフィル 2011年11月23日

テーマ:コンサート感想

感想は手短に。


サイモン・ラトル指揮ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

2011年11月23日 サントリーホール


ラヴェル:道化師の朝の歌

細川俊夫:ホルン協奏曲「開花の時」

ブルックナー:交響曲第9番


ベルリンフィルの底力、格の違いをまざまざと見せつけられた演奏会でした。


ブルックナーはラトルの個性と必ずしも適合していない(第3楽章)、気がして、

満足半分、不満足半分といったところ。


次回のアジアツアーに期待。




最後に終演後のサイン写真を。


アカシアさん
上左:シュテファン・ドール(ホルン)

上右:エマニュアル・パユ(フルート)

中:ヴァンツエル・フックス(クラリネット)

下:樫本大進(第1コンサートマスター)

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