三春町への救援物資についてご報告いたします。



14日、オフィス・シロウズでは、

お世話になった福島の方たちに、

なにか役に立てることはできないだろうか、という

話になりました。


そこへ、三春町の観光課の方から、弊社押田プロデューサーへのメールをいただきました。


原発事故からの避難民を受け入れて、

その方たちの生活用品が不足している、と

具体的に品名が書いてありました。


ガソリン不足を懸念してくださり、

「物資を運んでくれ」というようなことではありませんでした。


でも、届けたい、

届ける、と押田が主張し、

皆で決断いたしました。


すでに夕方になっていましたので、

急遽、ツイッターで呼びかけをいたしました。

同時に、近所のドラッグストアなどをまわり

買えるものは買いましたが、

どこも品物がありません。



沖縄の中江組スタッフ

(『アブラクサスの祭』上映のため、福島に長く住み込んでくれた

新井プロデューサー)に

お願いし、品物を送ってもらう手配もしましたが

宅急便が通常より遅れているため、出発には間に合わないことが

判明。



正直、2t トラックを埋めるのは不可能なのではないか、

と案じました。



ツイッターでは、11:00から18:00までに

オフィス・シロウズまでお持ちいただける方、と

させていただきました。

こちらで、受け取りに行ける車、人員はなかったためです。




15日。

11:00前から、物資を持ち込んでくださる方がありました。


平日にもかかわらず、次々と、

貴重な品物を提供してくださる方が

来てくださいました。


「三春でのライブにも行ったから」という

スネオヘアーさんのファンの方、


ツイッターで、近所だとわかったから、

という映画のことはご存知ない様子の会社の方々。


福島での上映の企画をされていた方、

ご実家が被災地域という方、


玄侑さんと道尾秀介さんのトークショーのときに

お越しいただいた編集者の方、


直接『アブラクサスの祭』には関係のない

映画のプロダクション、

スタッフ、俳優さん、

加藤監督の同期の監督たち、


そして、加藤監督本人、

助監督でいま、たまたま空いていた松倉君、

ほかの組の準備中なのに駆けつけてくれた菊地君、

boidの樋口さん、

一時期、シロウズでデスクをしていただいていた岩田さんとだんなさん、


出演者のマネージャーさん、


配給会社、宣伝スタッフ、


38組(お一人の方、数人で来てくださった方)

が、それぞれ、いろいろなものを

届けてくださいました。


平日で限られた時間でしたので、

思いはあっても、

この日は無理、という方もたくさんいらしたようです。




ほんとうにありがたく、

受け取りました。



監督はじめ、時間のある人たちは

段ボール箱を集め、

仕分けも手伝ってくださいました。



「アブラクサスの祭」公式ブログ

集まった物資です。


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仕分け、梱包作業。

これは確かに手間がかかります。

助っ人のみなさまの手を借り、6、7人で行いました。


個人からの物資郵送を

受け付けにくいという避難所の状況が察せられました。


被災地になにか送りたいという方は

自治体に確認して、送られたほうがよいと思いました。



「アブラクサスの祭」公式ブログ


搬出。(監督)



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トラック到着して、積み込み。

すべては積みきれす、

まずは、

○赤ちゃん用のおむつ、粉ミルク、離乳食

○ペーパー類、生理用品の一部

○マスク、歯ブラシ

○除菌ウエットティッシュ関係

○新品のタオル

○キャンディー

などを積みました。





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9時過ぎに、押田プロデューサーと、

盟友、松根カメラマンがシロウズを出発。


まずは茨城に用意された物資を受け取りに。



2:00すぎに状況を確認。



「とにかく、親戚のアイスコさんから借りた2トン車に

積みきれないほどの、みなさんの善意。


たった半日で、都内どこを探しても見つからない、

たくさんのトイレットペーパーなど

昨日、声掛けした時点では、

スカスカだったらどうしようかと不安でしたが、

本当に世の中まだまだ棄てたものじゃないですね

結局、シロウズの斎藤さんのお父さんのご協力により、

2トン車、軽トラ二台で向かうことに。

只今二時半。やっと荷物をすべて積み終わり、出発します。」



というメール報告がありました。



「アブラクサスの祭」公式ブログ


8:46  今、白河あたり、との報告。


10:46  無事、三春に到着との報告。



まずは無事に届いた様子です。



今回、積みきれなかったものは


○発砲のおわん

○紙コップ

○生理用品一部

○キッチンペーパー

○歯磨き粉

○使用済みタオル(新品を優先して送りました)

○数が半端なもの(シャンプー、石鹸、カミソリなど)

○調理が必要な食材(粉関係)


以上です。


せっかく、持って行ったのに、という方も

おられるかもしれません。

便が戻り、状況を把握した上で、

なんらかの形で、後送いたしますので

なにとぞご了承ください。


ご協力いただいた皆様に、改めて御礼申し上げます。





われわれがお世話になったのは、三春だけではありません。

他にも心配なところは数限りなくあり、

ほんとうに心苦しい思いですが、

まずは、具体的にできることを、

という思いでの今回の試みです。




福島のみなさんに、

東京での思いが、せめて届くことを祈るばかりです。



(松田、坂巻)