ガレージライブルポ②
テーマ:ブログ加藤監督不定期ライブレポ。Vol.0
@下北沢ガレージ
「月面着陸Vol.0」5/23(2日目)
一週間経ったけどまだ身体の中に残響してる。
よかったなあ、スネオヘアーのライブ。
ライブはやっぱお祭でその場その瞬間のものだけど終わってもこうして日常にフィードバックされてゆく音楽もある。今のスネオヘアーの音楽は生活とシンクロしたものだ。
身動き無理の超満員の中「headphone music」で幕を開けたオープニングの弾き語り4曲。サイコーだった。もう耳を突き抜けて腺刺直撃、スネオさんのピュアなところ全開だった。
2曲目の「スカート」めちゃくちゃよかった。エレキギターとうただけ。
余計なものが削ぎ落とされ曲の持ってるコアなところがストレートに迫って来る。
スネオさんの顔があまりに真剣で、また絞り出される声が悲痛なまでで、ぐっときましたよ。周りの女の子何人か鼻すすってたなあ。
続く「やさしいうた」をはさんで「こうしてはいられない」もタイトル通りの焦燥感と39歳おっさんの成熟ぶりがミックスした歌いっぷり。
相変わらずMCで飛ばす冗談でみんな笑っちゃうんだけど、歌が始まった瞬間に会場の空気がガラッと一変してシーンと聴き入ってしまう。MCのときの笑顔と歌ってるときの真剣な表情がほんとうに別人みたいだった。
耳慣れないアルペジオを坦々とリフレインしてるなと思ったら裾から2人のメンバーが登場。
そう、この日の目玉は何と言っても新バンド情熱です。
情熱ですよ。情熱を持って突っ走ることだけをテーマに結成されたこのバンド、
メンバーは
ワタナベケンジVo. Gt.,
タナカタカシ Ba.
コジマカズヒロ Dr.
ドラムのコジマさんはアブラクサスにも浄念が若かりし頃やってたバンド「アケボノ」のメンバーとして出演してもらいました。
スネオギターに合わせてドラムとベースが入り、一気にバンドサウンドへ。
演ったのは「情熱のテーマ」と続いて「OPEN CLOSE」。
あれ、なんか聴いたことあると思ったらこの「OPEN CLOSE」という曲、実は『アブラクサスの祭』で浄念が最後に歌う曲のデモとして聴かせてもらったことがあるんですよ!
結局映画では方向性が正反対の曲を歌うことになったけど、とても好きな曲だから生で聴けたのは嬉しかった。
マイナーコードのアルペジオがどんどん沈んでって微かなVo.がさらに下へと導くように呟いていく。暗い、冷たい底まで降りきった瞬間、爆音バーストギターとともにスネオヘアー咆哮。轟音の中をクラゲみたいにゆらゆら揺らめいているような感覚。
撮影前「浄念の音楽ってどんなものだろう」とスネオさんと話したとき挙がったキーワードが「シューゲイザー」と「グランジ」だった。現在40歳になる浄念が若かりしとき’90年代前半にやってたのはそういうロックなんじゃないかと。僕がそう伝えると「まあ大丈夫ですよ。通ってきた道なんで」と不敵に嗤った。目の前でギター掻き鳴らしてるスネオさん見てそのときの顔が想い出された。情熱、これまでのスネオヘアーとはまた全然違った音楽を聴かせてくれると思う。
新バンドゆえまだ2曲しかないようでその後は3人でスネオヘアーの曲を。まもなく発売の新譜『逆様ブリッジ』からやりましたよ。みんな表情の違う4曲、どれもよかったな。
「共犯者」、「バースデイ」、「夏になったら帰ってきてね」、「言いたいことはいつも」などおなじみの曲をやって最後は「情熱のテーマ」reprise!さっきはさわりだけで最後までやらなかったけど今回はフルヴァージョンで。これも最後がドカーン!と気持ちよく炸裂する轟音ナンバーでした。
途中MCで「キャリブレーションちゅーか。日常ってどんどんチューニング狂ってくるわけで、生活もチューニングしなくちゃね」と言ってたスネオ氏。
撮影が終わって仕事もプライベートもいろんなことがあったみたいだ。
いっとき心配にもなったけどそんな荒くれ模様を通過して
生活と音楽が本当に切り離せないものと悟った2010年5月現在のスネオヘアーは、
音楽屋として過去最高にノリまくってる。
ライブに行けば、そんな見事に脱皮した今のスネオヘアーが見られますよ。
(加藤直輝)






