あぼんヌのブログ時々妄想小説

「Hit the floor」再アップをおこなっています。

この度の平成28年熊本地震で被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
少しでも早く、平穏な日常が訪れることをお祈りしております。

***

嵐のメンバーをモデルに、妄想小説を書いています。
過去のお話の再アップは、しばらくお時間ください。

あぼんヌ

【お気に入り名言】
幸せになる方法は、たったひとつ!ということを学んだの。
それはね、毎日毎日を自分の最後の日であるかのように生きること。
いつも自分の思い通りにはいかないわ。
でも、ひとつひとつの決断や行動が自分の人生を変えるのよ。
アンジェリーナ・ジョリー














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ショックなことに、
気がついてしまった。

どう解釈すべきか、
どう受け止めるべきか、

わからない。


再アップ作業、
ちょっとお休みします。


懐かしくて、
コメントも、いいねも、
ちゃんと振り返っています。


ありがとう。


あぼんヌ
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部屋も片付けた。
洗濯もした。
ビールの缶も捨てた。
観葉植物に水もやった。


サンダルを玄関で揃えて、家を出る。

今夜は仕事を終えて、その足で香織の実家へ向かう。

ガレージへ行く前にコンビニに寄って朝メシを買う。パンを手に取り店内をぶらっとして…


『あ……』


ウチでよく見るお菓子を見つけて、香織が好きなのかマリが好きなのかはわからなかったけど、2つ手に取ってレジへ向かった。


なんか俺、今…
嬉しい。
笑えるほど、今夜が待ち遠しい。



『あ、あとコーヒー。
Sサイズひとつ。』


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#24 Hit the floor


今日一日、何も仕事でトラブルが起こらなければいいと心の中で祈りながら過ごしていた。


香織とマリと…
家族と離れて一週間以上。


こんなに二人の顔を見たいと、
話したいと、そう思ったのは初めてじゃないだろうか。


光浦さんがパソコンを見つめながら何かに気づいていたことも、その時はまだ知らなかったし、
朝から体調がすぐれなかった藤谷さんの様子も…わからなかった。



櫻井さんは営業先から直帰すると夕方連絡があり、相葉もお盆で同窓会があるとかで、早く帰りたいと言っている。


「じゃあ、お先に失礼します。」


『光浦さん、お疲れさまでした。
お盆休みあけたらグランデの方も本格的にやってくから、よろしくお願いしますね。』


俺の言葉に光浦さんがこう返した。


「お休み…あけたら、ちょっとお話したいことがあります。まだ、確認が取れていないので、ちゃんとわかってからになりますけど。
香織さんによろしくお伝えくださいね。
初盆のお参り、失礼して申し訳ありません。」


『…うん、ありがとうございます。』


話したいという用件が何かも全くわからずに、帰っていく光浦さんに手を振った。



一日、とにかく仕事を終わらせることに集中しすぎていて、
この時間になっても外出先の銀行から藤谷さんが戻っていないことに…ようやく気がついた。


『相葉、藤谷さんから何か、連絡あった?』


「え? 何も…?
美麗ちゃん、どこ出てるんでしたっけ?」


『銀行…。
え、もう、5時だよな…』


帰り支度を終えた相葉が待つ中、藤谷さんの携帯電話に電話を入れてみても、繋がらない。


「どうしたんだろ、美麗ちゃん…。」


そうしている時に、事務所の電話が鳴った。


急いで相葉が取った。


「…はい、Satoshi……はい、そうです。
藤谷は、ウチの社員ですけど…え?
病院!? え、え……」


病院から電話と聞いて、
藤谷さんに何かあったんだと、
血の気の引く感覚がした。


「大野さん! 美麗ちゃん、銀行でぶっ倒れたらしいです! なんかよくわかんないですけど、運ばれたって!
そこの、救急病院!」


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心臓がドキンドキンと鳴って、
止まらない。


病院からの電話を相葉から代わり話を聞くと……

藤谷さんは貧血を起こして銀行のロビーで倒れ、その勢いで頭を打ち、軽い脳しんとうの状態で搬送されてきたとのことだった。


貧血の病状自体は心配ないらしいが、
今夜は大事をとって入院になるという。



『相葉、俺、病院行くから事務所の鍵、
頼んだ!』


「えっ、オレも行きます一緒に!」


『おまえは同窓会に行け。
藤谷さんのことは、ちゃんとご家族に連絡するから大丈夫だ。』


「だって、大野さんは香織さんのところに……」


『そんなん気にすんな、
大丈夫だから。』


香織やマリのことも気になっていた。


でも、行かなきゃ……
藤谷さんのところへ行かなきゃ……


相葉に事務所の鍵を渡し、俺は救急病院へ急いだ。

肩には、
自分の着替え、そして…今朝、コンビニで買ったお菓子を入れた、
大きな荷物を抱えて。



どうしてだろう、
藤谷さんが今、すごく心細くて、
一人で泣いているような気がしていた。


彼女を採用した時に提出してもらった緊急連絡先に、家族の名前が誰一人書いてなかったこと。


「親は…いません。」


……そう聞いていたこと。


ただ一つ書いてあった携帯の電話番号が誰なのか尋ねたら、


「私に何かあっても、来てくれないかも。
親族ですけど、一応。」


そう、寂しげに答えたこと。


それを思い出しながら…
そして、彼女とのキスをまた、
思い出しながら……


病院へ急いだ。


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(つづく)

最初にアップした日
2014年11月10日









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『…金ないから、うどんにする。』


「大野さ、毎日うどん食ってない?」


『美味いんだよ、学食のうどん。
おばちゃんが俺の顔見たらさ、ネギの量倍にしてくれんの。』


「…で、その上におまえ…七味めっちゃかけてんじゃん。」


『…美味いんだって。』


「…ただの味音痴なんだろ……」


『ふふふ、そうかもな…』


女にはモテても、何故か同性の友達がいなかった。

外に出て行くのが昔から苦手で、中学の頃まではよくいじめられた。

…というか、自ら輪の中へ入っていくことが出来なかった。

いつのまにか一人でいることに慣れ、一人でやれる遊びや趣味があればそれでよかった。


落ち着く部屋を自分で作り上げることに興味が出て、インテリアデザインの勉強がしたくなった。


憧れの、美大。


入学した日のオリエンテーションで、隣の席に座っていた大野と、気がつけば友達になっていた。



『え、これでかずなりって…読むの?
か…かずやじゃないの?
マジか。ふふっ、こういう変わってるの…好きだな。』


持ち物に書いていた名前と、アルファベットのフリガナをジッと見て、大野は笑いかけてきた。


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俺たちは、友達。
友達なんだ。



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2年生になって無理やり参加させられたコンパで、油絵専攻の1年生のかおちゃんと出会った。


吸い寄せられた。


そうだ、大野に感じたのと同じような、不思議な感覚を、かおちゃんにも感じた。


彼女になったかおちゃんを、大野に紹介するのが怖かった。
考えすぎかもしれない。
でも、あの二人を引き合わせると…ダメな気がした。


俺が唯一心を開いた、二人。
大好きな、二人を。



予感は的中した。


でも、大野ならいい。
かおちゃんをとられても。


かおちゃんならいい。
大野をとられても。


俺が大好きな、二人だから……


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あれから、10年。
インテリアデザイナーとして働くようになった俺は、仕事で偶然かおちゃんの父親に世話になった縁があり、亡くなった時には躊躇いつつも、葬儀に参列した。


二人の……大野とかおちゃんの、
夫婦二人の姿なんて、見るのはやっぱりイヤだと思った。

あんなに慕っていた父親を亡くして、
気を落としているだろうかおちゃんのことを、きっと大野が…優しく肩でも抱いているに違いない。
そう思ったから。

見たくはないけど、
そうあって欲しい…なんて、何とも複雑だった。


なのに、それなのに。


10年ぶりに見た、二人の姿。


何なんだろう…


泣くのを我慢するかおちゃん。
バタバタと動き回り、かおちゃんに目もくれない大野。


何なの、何なんだよ……


かおちゃんに言葉をかけたかった。
でも出来なくて…

大野に何か言おうとして、
でも、いざ出てきた言葉といえば…



「大野、おまえ、上手くやったな。」



かおちゃんの実家が資産家であることなんてどうでもよかったのに、
かおちゃんを放ったらかしにして、涼しい顔をしてる大野に頭にきて…
そんな皮肉しか言えなかった。


大野に対して素直に、
もっとかおちゃんのことを見てやれと、
言えたらよかったのに。


大野に気づいて欲しい。
自分で気がついて欲しい、
かおちゃんの悲しみ、寂しさに。


そんな色んな思いが、巡りに巡った。






「…美麗、そんな格好でいたって、抱かないよ。」


「え~、もう、そんなに魅力ないの? 私、和兄のために体張って働いてるのに……」



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「…大野さんに私、抱きついてキスしちゃった。」


「…は? そこまでやれとは言ってないだろ……」


「ヤキモチやいてよぉ、和兄!
はい、コレ。Satoshi Ohno がグランデ東京のリニューアルにかける費用の試算表。
…これより和兄のところが低く抑えられればいいんでしょ?」


「…サンキュー、美麗。」




こんなことまでして、
大野に勝ちたいのか。

いや、違う。

アイツはこれまで大きな挫折も知らずに、順風満帆にここまできた。


だから気がつかないんだろ…
一番近くにいる人の悲しみも、寂しさも。



「和兄、知ってる?
いとこ同士でも結婚できるんだよ。
ねぇ、和兄ってば!」


「…あぁ、知ってるよ。」


「大野さんと、香織さん。
あの二人もう…ダメかもよ?
そうなったら和兄どうするの?
和兄、香織さんのこと、
まだ……好きなの?」


わからない、わからないけど。


大野、おまえはやっぱりバカだな。
かおちゃんを放って、美麗なんかの誘惑に負けてしまうんだから。



大野、
俺がどんな思いであの時二人から身を引いたと思う…?


大野、かおちゃん、
何でおまえら、揃いも揃ってフラフラしてんだよ。


かおちゃん、好きで好きで…
たまらなく好きだったよ。

だからお願い、俺の優しい言葉なんかに心動かさないで。


大野、俺にはおまえ以上の友達なんて、
今だっていないんだ。


だから…
だからだから……



「…絶対この仕事、取ってやる。」



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(つづく)

最初にアップした日
2014年10月28日














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