見と観について
テーマ:自然なからだを愛する人へ
もし剣のある時代に果し状の決闘を申し込まれた場合、
決闘場にて相手と剣を構える、
そこに見えるは剣と相手の姿、
三見の大事に
ひとつは敵の太刀先を見ること、
いまひとつは、敵の拳を見ること
残るひとつは敵の顔を見ること
剣と相手の姿だけを頼りに戦った場合、
勝率はいかがであろうか、
剣豪であるならばそれに加え、
相手の呼吸は、自分より早いか遅いか
季節はいつか、
気温の高低は、湿度の具合は、
昼であれば太陽の向き加減、
風が吹いていた時はどこからどの方向、
風の強弱はどうか
両者の心理状態は如何に、
いろいろと思考を巡らし
生死の域に達するでありましょう。
前文を「見る」ということに基づき
後文を「観る」ということに基づくならば
どちらも大切な存在であることに理解できると思います。
整体医療法においても
相手と会った瞬間から治療は始まっています。
相手の意識、無意識および
感情の観察(診断)を行います。
治療室に入って来るときはどちらの足で入って来たのか
お辞儀した姿勢はどのような動作であったのか
さりげなく目と目が合った時、その目は輝いているか、
消極的な目か、疑心暗鬼な目か
また、うつ伏せ、仰向けの観察(診断)により
背骨の位置、呼吸の強弱、皮膚の弾力、顔の向き加減、
足の位置、他
一つ一つ分析をするときりがないので、瞬時に判断を
求められます。
このような観察(診断)によりおおかた
相手のからだの体癖がわかり、
どこが辛いのかという判断も出来るのでございます。
意識的、無意識的の観察(診断)を的確に捉えることで
相手が訴える症状がわかると思われます。
経験を要しますが、日々、相手の意識、無意識の動作を
根気よく観察することによって「見る」と「観る」
の総合的な観察(診断)が出来ます。





