2010年08月30日(月)

東京・江戸川区編Ⅱ ② 目に見えない”気”の話

テーマ:整体漂流記


②目に見えない”気”の話


ある患者さんの紹介で来院した30代の女性

受診表の記載に頸が回らないとある

「いつから辛いんですか」

「今朝、起きたら頸が思うように動かなくて」

「では、検査しますのでこちらの椅子へお座りください」

頸の動作の検査では左回施が辛いという

 患者の頸をいたわるように上頸から下頸にゆっくり移動していったところ

「フォー」と言う声が聞こえました。

「どうしました」

「先生の手が頸に触れている時、”気”を感じたんです」

「そういうこと言われたのはあなたが始めてです」

「実は、わたし霊感が人並みより強く感じるんです、ですから先生の手が触るたびにわたしの頸の辛いところが「コロコロ」とほぐれてくるんです」

「不思議なこともあるんですね」

「でも、人によっていろいろな”気”があるんですよ」

「どのような」

「そうね、明るい気とか、濁った気とか、素直な気とか、いじけた気とかいろいろんな”気”を感じるんです」

「この”感じる”ことは、持って生まれた天性だね」

「わたしは自然に感じることができるんですけど、人は誰でも気を感じることができるんです、感じないというのは本能(古脳)が退化して新しい脳が進化しているから感じることが鈍くなってると思うんですけど」

「じゃ、”気”を感じる方法ってあるの」

「ええ、よかったら教えます」

「お願いします」といって、彼女に教えて頂きました。

「どうもありがとう、一所懸命やってみるよ」

「力んでやるよりも、自然になさったほうが身に付くんじゃないかしら」

「そうかもしれないね、ところで頸が回らないのはどうなった」

左右に頸を動かす

「あら、回る回る、」

「何か、知らないうちに良くなったみたい」

 「そうね、先生の気と、わたしの気が合ったみたい」

「よかった」


彼女との不思議な縁により”気”を身近に感じることが出来ました。
2010年08月30日(月)

東京・江戸川区編Ⅱ ① 顎が外れた時の施術

テーマ:整体漂流記

1988年(昭和63年)1月にLクリニックを退社し、

3月1日、江戸川区にて接骨院を開設しました。




① 顎が外れた時の施術


午前8時40分ごろ、診療前に玄関で「アーアー、ウーウー」と言う声を聞いて玄関に顔を出すと若い女性が口を半開きにして自分の口を指しているのです。

(Lクリニックに連絡し医師より指示を仰いぐ)

顎関節前方脱臼の診断を下し、整復を施しました。


顎関節前方脱臼の整復法(術者一人の整復法)

1、患者を仰向けに寝かせる。

2、術者は患者の側腹にまたがる。

3、術者は両拇指にガーゼを巻き両大臼歯に各拇指を当てる、四指は下顎角に 

  あてる。

4、患者の呼吸をよく観察する。

5、患者の息が吸ってから吐く瞬時に大臼歯に当てた両拇指を押して手前に引         く方向で充分に圧迫し、骨の移動を感じたら拇指を歯列の外側に落とす。

6、同時に四指で下顎角を舟形に引き上げて整復を完了する。


{ポイント}

整復時、患者に術者の指を噛ませる様にすると容易である。

(患者自身の筋力を利用する)



矯正後、彼女は会社に遅刻しちゃうので退社後に再来院すると言って、出社しました。

夕方、来院し、顎の状態を見ると正常に機能していることを確認する。

彼女に原因を正したところ

朝、目覚めて欠伸をしたら口が閉じなくなったと言います。

「辛かったでしょう」

と言ったら”にこっ”と笑い

「おかげさまで助かりました、またお伺いします」

「え!」

よく聞いたら高校生の頃から習慣性になっているといいます。

「緊急の時はすぐに連絡してください」と告げました。

「はい、そう言れると安心して生活ができます」

実際、本人でないと辛いのはわからないものです。

相手の立場になって施術すること学びました。
2010年08月21日(土)

追憶 ③

テーマ:整体漂流記


世の中で一番大切な仕事


40歳の時、Aさんと言う主婦との会話

「世の中で一番大切で尊い仕事はなんだと思いますか?」

「そうね、総理大臣とかアメリカの大統領、もしくは社長さんじゃないかしら!」

「う~む、そういう捉え方もあるけれど、もっと身近に感じるものだと思うよ」

「何だろう、教えて下さらない」

「それは主婦業です」

「何でなの」

「わたしも結婚する前はあまり意識しなかったけれど”炊事”掃除”洗濯”育

 児”にと自分に出来ることを経験したことによって、肉体的にも精神的にもかなりハードだということが解ったんだ」

「でも主婦にとっては当たり前のことでしょう」

「そこなんですよ、さぼったらキリがないし、一つ一つやり抜いたら永遠に

 終わらないんです」 

「そう言われれば、そうね」

「その中で大切なのは育児ではないのでしょうか」

「確かに子供を育てるのは大変だわ」

「つまり、教育ということにつきるけど昔から”三つ子の魂百まで”と言う諺があるように、学校教育以前に両親の躾、特に母親の躾が子供の将来に大きな影響を与えるのではないのでしょうか」

「そう言われればそうね」

「ですから、主婦業の大切さを理解し、ご主人に協力していただくことによっ てより楽しい生活が出来るのではないかと思います」

「よし! そうか、主人にも協力してもらって、主婦業に誇りを持つことが大切なのね」

「その通りです」


     男の使命とは


      「女房・子供の笑顔を増やすこと」


                    阿部 仙陽

2010年08月15日(日)

東京・江戸川区編Ⅰ ⑤我ここにあり

テーマ:整体漂流記

⑤ 我ここにあり


70代の女性の患者さん

「左鎖骨不全骨折」

いつものように医師の診断により処置を依頼される。

整復固定により一ヶ月後に完治する。


患者さんとの会話でなぜ怪我をしたのかを発見したのです。

彼女曰く

「わたしは息子夫婦と暮らしているのですが共働きですので、

 孫の面倒を2年も見ているんですよ」

それは大変ですね

「わたしが孫の面倒見るのが当たり前のように思っているのが癪でね、

 怪我をすれば当然、嫁が面倒みなけりゃいけないでしょう」


潜在意識の解明すると

一ヶ月後に完治しましたが、息子夫婦にとっては大変な期間であったかもしれない、しかし一週間位で治る怪我であれば少し休んで

「おばあちゃん、また孫の世話を頼むね」

ぐらいで、おばあちゃんの存在が薄らいでしまう。

では三ヶ月の完治であれば経済的にも家庭崩壊の危機になるでしょう。

通院最後の日にお礼をいわれました。

「先生、一ヶ月通院させていただいたおかげで、息子夫婦がわたしに感謝するようになりました」と

人間は自分の存在感を認められることによって行動も言動もよりよき方向に変わることがわかりました。


怪我の三要素

1、疲れているとき。

2、手元がよく見えないとき。

3、私情雑念の多いとき。


怪我には必ず原因があるはずです。

因果応報といい、

わたしはむしろ、その原因を見つけることのほうが大切で、それさえ解れば治療もさして困難ではないと思っております。

2010年08月15日(日)

東京・江戸川区編Ⅰ ④恋の悩みはレントゲン写真では分からない

テーマ:整体漂流記

④ 恋の悩みはレントゲン写真では分からない


内科の医師より依頼される。

胸が痛く原因不明とのこと。

理学療法室へ移動して来ましたので担当はわたしが受け持つ、

カルテを前に問診を始める。

患者さんは女子高校生、隣にお母さんが付き添っておりました。

彼女はあまり言葉を発せず、かわりにお母さんが言ってくれました。

「半月位まえから、娘が胸が辛くて眠れないというのです、

それでこちらに来る前に都内の大きな病院で検査をしたのですが、

検査結果、胸部に異常はなく原因が分からないと言われました」

「では、なぜ当院に来院したのですか」

と質問しましたところ

病院は遠いので通院が大変とのこと

「それでも、娘が部屋にこもり口数も少なくなったのも心配で

改めて診てもらおうと来院したのです」

彼女の俯いてる顔を正面に見据えて、可憐な瞳をしばらく見つめておりました。

「悲しいことでもあったの」

と聞いたところコックリと頷きました。

そこで、語りかけるように

「君は若いから、一度の失恋でめげることないよ」

しばらくして、目に涙を一杯浮かべ

「わたしの悩みをわかってくれた」

と言って握手を求めてきました。

一週間後に再診したところ胸の辛さもなくなり元気になりました。

 

ではどうして「失恋」の診断ができたのかというと、彼女の瞳が訴えていたのです。

感性というのか、目に見えない勘というのか言葉ではうまく表現できません。

今、思うと「ポイント」が3つ解りました。

1、相手の目を見るときは自分のこころで包み込むように観る。

2、人は自分を受け入れてくれる人(認めてくれる人)には従う。

3、握手するときは相手の手に両方の手を添えてあげる。

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