こころの師匠
テーマ:自然なからだを愛する人へ
17歳の頃、中央区へアルバイトに通っていた際、
近くにモダンな喫茶店がありました。
成人になって知ったのですが、
テーブルと椅子は ”天童木工”で統一し、
間接照明を配置よく据付、寛げる空間です。
BGMはモダンジャズで
自然と大人の世界に溶け込むことが出来ました。
マスターは東京六大学の一つである某大学を卒業して
父君の後継としてお店を引き継いだと
おっしゃっておりました。
年齢はわたしより一回り上のようです。
場所もビジネス街であることから
お客さんの大半はサラリーマンの方々でした。
淡いピンクのセーターにグレンチェックのスラックス
靴は茶のコイン・ローファーという身なりで
来店して来た青年は印象深いと
後年にマスターが述懐しておりました。
コーヒーを飲みながら、雑誌棚に置いてある
「メンズクラブ」「平凡パンチ」のページ
を開くのが楽しみでした。
当時は、エレキブームで、
バイト仲間と会社の地下で
練習しておりました。
また、
会社の先輩もダンディーな人が多く
ファッション哲学、恋愛論等を仕込まれたのです。
それというのも一番年下でしたので
かわいがっていただいたと思います。
銀座にも日本橋にも徒歩数分で行ける
好立地でしたので
週に3~4回、通ったでしょうか
馴染み客として
店が暇な時、マスターから
声をかけて下さいました。
見るからに知性と教養に溢れた容貌です。
未成年の時より近年に至るまで
いろいろなことを
教えていただきました。
政治・経済・社会・宗教・哲学・芸術・文学等
と何を聞いてもやさしく応対して下さいました。
2003(平成15年)盛夏
数年前より体調不良のため、無理を承知で
営業しておられたようでしたが、
入院を契機に店を閉めることになったのです。
一時、ご無沙汰した時期はございましたが
思案に窮した時に駆けつけ
ご相談させていただいたことに
こころより感謝しております。
長い間、ありがとうございました。





