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BLADE RUNNER、ALIENをメインとした特撮・SF映画関連、作りモノ、ほか食べ物以外の趣味のモノコト。

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先日、出張でLAに行ってきました。宿泊にダウンタウンの日程があったので、忙しい時間の合間を縫って、早朝に出かけてきました。

REP―DETECT by:ab-lab since2019-9-Bradbury Building

ここを訪れるのは15年振りくらい。以前に比べて周りもきれいで、案内のポールもありました。

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$REP―DETECT by:ab-lab since2019-9-Bradbury Building entrance

以前は結構汚くて、中に入ろうにも鍵がかかっていたのですが、今は中にも入れます!

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中にも、ブレードランナーで使われた云々の説明パネルがあり、2階に上る階段までは上がっていくことができます。(2階のフロアには上がれない)

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ふつうにオフィスが入っているようで、そのオフィスの関係者もしくは、面会のアポイントのある人間しか2階以上には上がれません。

でも、部屋は空きがあるようです。どなたか借りてみては?
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実はずい分前に完成していて、blogにUPしようしようと思いつつも、なかなか書けなかったわけですが、この前のワンフェスでTomsonさんと話したりして、そろそろ書かねばな、とようやく決心した次第。何を作ったかと言えば、タイトル通りの、コレです。

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実はオークションでIDカード+財布、というのを落札していて持っているのです。
コレですね。

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ですが、劇中に出てくるのとは違うんですね。
何が違うかと言うと、いちばん違うのがID No.。 デッカードが劇中で言っているのは

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”B26354”ところが、レプリカのIDカードは”J 5144-955”。これはなぜかというと、たぶん

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この設定から作っているのではないか、と。ちなみに、この設定ラフは”メイキング オブ ブレードランナー/デンジャラス・デイズ”に入っていますが、たしか、”イラストレイテッド オブ ブレードランナー”にも入っていたような気がします。確認すればいいのだけど、押入れの奥から引っ張り出すのが面倒なので、割愛(笑)。

ちなみに、このラフの()で囲われたID No.の数字の後に、”DATA70”と書かれていますが、これはフォントの名前。当時はパソコンのフォントなんてありませんでしたが(というかそもそもMacがない)
日本の写植と同様に、印刷のためのフォント(書体)はあったわけで、未来的なコンピュータっぽい書体がこの”DATA70”という書体なんですね。なんでそんな(どうでもいい)ことを自信満々に書くかというと、この書体のインスタントレタリングを持っていたから。まだブレードランナー公開前の高校生のころに、レトラセットのこの書体を画材店でわざわざ注文して取り寄せたのです。1枚2000円くらいした気がします。高かったわ。なんでそんなことをしたかというと、高校の美術の時間でポスターを描くという課題があって、そのポスターのロゴにこのデータ70の書体を使いたかったのです。結局、貼らずに参考にして、手描きしましたけど(笑)。

あと、今回発見したのが、右下の黄色いロゴ、実は”DIVISION SYMBOL”つまり部署名だったんですね。V8、って何の略かはわかりませんが。

というわけで、例によってフォトショップで作成。ID NO.は当時のインレタを探して見つけましたが、さすがに糊が弱くなってて、転写したらボロボロになりましたが、そこは強引にスキャニングして修正して使用。

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できあがりはこんな感じです。


$REP―DETECT by:ab-lab since2019-9-ID

実際は表裏貼りあわせて、ラミネートしています。

もう一つの大きな違いですが、オークションで落札したIDカードは赤いX印の左下の斜め線がありません。たしかに劇中の画像を見ると写真の部分には赤い線が入っていない。というか見えない。


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これは解釈の仕方だと思うのですが、デッカードは一度ブレードランナーを辞めていて、今回ブライアントの要請により渋々復職、という経緯があるわけで、当然新たに、というよりは前回のIDを復活させてIDカードを作った、という感じなのだと思います。となった時に、赤いX印で使用不可になっているものを、強引に使うために、写真の部分だけ新たに入れた(つまりX印の上に写真を乗せた)新しいIDを発給した、という考え方ではないかと思うのです。
で、私としては、劇中のIDカードの丸ごとコピー、というよりは、デザイン的に赤いX印が入っていた方がよろしかろう、というアレンジにすることにしました。
だって、日常携帯してるIDカードが自分のものではなくてデッカードのものなんて、おかしいでしょ?(っていうかそんなものを日常的に携帯している方がどうかしてるわけですが…)
なので、”伝説的なブレードランナー、リック・デッカードの(使用不可であるレプリカの)IDカードを持って少しでも憧れのブレードランナーに近づこうとしている私”という妄想を作り上げて、それに即したものとしたわけです(笑)。
実は、X印を入れることでデッカードの顔写真が見えにくくなる、というのもあるなぁ、と思ったわけです。若かりしころのデッカードの写真を作り上げる技術も根気もなかったので…。

ちなみに、V8ディヴィジョンのロゴの左下に、デザインラフにはない、丸型のコンピュータコード(バーコード様なもの)が入っていますが、これは21世紀風にQRコードにしてみました。アドレスはココのアドレスです。

そうそう、余談ですが、裏面にある漢字はスタッフが適当に日本の雑誌からそれらしいものをコピーして作ったような気がしますが、その中の東洋美術学校、という学校の卒業生の方にこの前会いました(笑)。中国画を学ぶ専門学校だそうで、このIDを見せたらびっくりしてました。

で、日常的に携帯する(笑)ためには、ケースが必要なわけで、劇中の二つ折りのパスケースも考えたのですが、会社では部屋への入室時にIDカードでロック解除をするので、IDカードは首からかけていると便利なことが多いため、こんな感じにしました。


$REP―DETECT by:ab-lab since2019-9-case

ケースはFBI仕様と言われて販売されていたものを、ネットでゲット。首から下げる鎖はボールチェーンを買って、それを熱帯魚などの水槽にエアーを送り込む透明シリコンチューブに通してみました。シリコンチューブは100円ショップで5m・100円! ちなみにこのシリコンチューブでボールチェーンをカバーするというアイデアは”地獄の黙示録”のウィラード大尉のドッグタグのマネです。

ってことで、またまた、お金をかけないプロップ作成でした!
ここまで読んでくださった方、長々とおつきあいありがとうございました。

さて、次は何を作ろう…。
ひさびさの更新ですが、BRとはまったく関係ないタイトルで。

ちょっとした撮影(スチル)のために、水戸黄門の印籠が必要になり、さんざん考えたあげく、TBSのショップで入手することに。
で、買ってきたのが、コレ。
$REP―DETECT by:ab-lab since2019-9-印籠

でも、これだと有りモノなのがバレバレなのと、TVで使ってるのと違いすぎるので、撮影のために改造。

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とか、

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とかの画像を作って、印籠に貼る、と。
あと、白い組紐を買ってきて、房はしつけ糸をまとめてそのままぶった切ってつけて、元あった紐と入れ替えて完成。

$REP―DETECT by:ab-lab since2019-9-完成印籠

なかなかイイ感じでは、と自画自賛。