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2012-02-15 19:38:38

アースルーリンドの騎士『二年目』27 オーガスタスとギュンターの道行 4

テーマ:『二年目』
オーガスタスのダークサイドですね。

まあ、猛者や悪い奴らにはこっちの顔なので

皆オーガスタスを恐れるんでしょう。

躊躇なしですもんね。

$「アースルーリンドの騎士」



王冠2 登場人物紹介
王冠2 イラスト入り登場人物紹介(まだ全部じゃありませんが…)



オーガスタスはギュンターを連れ、人目に付かないようそっ…と温室に回る。
開け放たれた窓から中の様子はつぶさに伺えた。

そこには先程玄関先で出会った義父が、ひざ掛けを召使に直させ、寝椅子に横に成っていた。

主人の目の上に目隠し用の小さな布を乗せると、召使は部屋を出て行く。
ギュンターが今にも飛び込みそうで、オーガスタスはギュンターの、肩をきつく握り耳元で囁く。
「大人しくしてろ。
後で好きなだけ暴れさせてやる」

そしてオーガスタスは庭先からその温室の中に、音も立てず侵入する。
ギュンターは何をする気だ?と庭先で中の様子を伺っていた。

オーガスタスは目の上に布を掛け寝入る義父の、寝椅子の背後に足音を忍ばせて回り込み、そっ…と立つと途端、寝椅子の下から、椅子を一気に蹴り上げる。

がっ!
どっ…!

椅子から跳ね飛んだ義父が床に打つ伏せに転がると、途端オーガスタスは椅子の背後から出、転がる義父の横に回り立ち、一気にその腰を思い切り、上から踏み付けた。
「ギャアァァァァ!」

凄まじい義父の悲鳴。
ギュンターは人が駆けつけて来ないか。と慌てて周囲を見回す。
がオーガスタスは屈み、義父に告げる。

「…自分で転んだ。と言え。
俺にやられたと一言でも誰かに漏らせば次は、命が無いぞ?」

ギュンターは落ち着き払い立ち上がり、こちらに来るオーガスタスに呆れた。

「何してる。とっとと逃げるぞ!」
言われ、木と茂み伝いに素早く身を隠す。

背後では離れに、慌ただしく召使の駆け込む足音が聞こえる。

屋敷の門で無く塀を、オーガスタスと共に乗り越えながら、ギュンターはついぼやく。
「…まるでごろつきだ」

が、オーガスタスは塀の上から振り向き、爽やかに微笑い飛び降りる。
「…相手に合わせて何が悪い?」

ギュンターは草の上に着地する大柄な年上の男に首を、竦め続いて飛び降りた。
「…好きなだけ暴れるんじゃなかったのか?」
「それはこれからだ」

顎で促され、ギュンターはオーガスタスに続いた。







つづく。
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