「アースルーリンドの騎士」

オリジナル  で ファンタジー の BL系小説。
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ストーリーは完全オリジナルのキャラ突っ走り型冒険ファンタジーです。
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おきてがみ

宝石赤オリジナル小説、「アースルーリンドの騎士」の
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テーマ:
長いこと、屋外浴場の途中で放ってあったので、この章の残り

一気にアップしちゃいます。

絵は描いてる間がありません。

ごめんです。



アースルーリンドの騎士『二年目』68 屋外浴場 11


ざばっ!
気づいたら、ギュンターは湯から、上がっていた。

湯船から出て、歩をローランデの、方へと進める。

ローランデは気づいて目を見開く。
その表情を見、ギュンターはシュルツとローランデの、間に俯せで転がった。

ここなら…レナルアンとラナーンが来ても無理に、両横には付けない。

つい、横のシュルツに
「自室の浴場じゃ…吹きさらしの屋外の気持ちよさは、味わえないだろう?」
そう聞くと、シュルツは笑って頷いた。

つい…横の、ローランデを見る。

仰向け、横たわる彼からは…剣聖たる気迫は今は無く…丸で処女の少女のように感じ、つい、見入った。

頬染めたローランデは困っていて
「あの…」
と囁く。

けれどその裸体は、聖性を感じさせ、初な彼同様、処女雪のように真っ白で美しかった。

けれどその白い肌が、湯の暖かみであちらこちらがピンクに染まっているのを目にすると、ギュンターの心がぐらぐら揺れる。

その時ギュンターは初めて、自分がどれだけ無謀だったかを思い知る。
俯せてるからいいものの…股間が完全に、張り詰めているのを感じたから。

「(……………………………)」

けれどローランデから、恥ずかしげに顔を、背けられるとムキになる。
「(俺が…横に来ると嫌なのか…?)」

レナルアンが湯船から、大声で叫ぶ。
「いつ迄、そっちに居る気なんだ?!」

ギュンターはつい、ままよ…!
と上体起こし、ローランデの向こう側に手を付き…つまり、仰向けたローランデの上に、覆い被さる形でレナルアンに怒鳴り返す。

「いいからそっちで、思い切りラナーンと喧嘩してろ!」

ローランデはいきなり…ギュンターの顎が真上…殆ど被さる程近くで、その首筋や肩。
胸元が、男の色香で溢れているのを間近に見、真っ赤に成った。
彼の…体温まで、間の空気を伝い感じる。

ギュンターは、思わずローランデを見下ろす。
殆ど、組み敷く形で、上体を倒せば彼を、抱きしめられた。

が、真っ赤な頬で俯き、自分を見ようとしないローランデに、愕然とする。
もうそのまま、顔を倒し、口付けたかった。

それに、気づいたようにローランデが、咄嗟顔を向ける。

青く…澄んだ瞳が真っ直ぐ、戸惑いを含み見開かれて、見つめて来る。
ギュンターは一瞬夢心地に成って、彼にそのまま、倒れ込んで甘い、口づけをしたかった。

途端、ローランデの頬がそれを察したように真っ赤に染まる。
ギュンターが、その赤さに目を、見開く。
だが咄嗟気配に、はっ!と気づく。

横のシュルツが、もぞ…と身を起こし、その視線をも感じて。

ざばっ!
更にレナルアン迄もが、湯から飛び出て来る。

レナルアンが来る。
と解った時、不思議な程股間が一気に鎮まり、ギュンターは咄嗟、起き上がった。

正直、全身未練で満ちあふれ、もう一度元の場所へ戻りたい…!
と熱望していた。

けれど、迎えるようなレナルアンの肩を湯船の方へと押し、一緒に戻る。

湯に再び浸かるものの、レナルアンの語りかける言葉の一っ事も、ギュンターの耳に、聞こえてはいなかった………。


ディングレーが、シュルツとローランデに叫ぶ。
「だいぶ、埋まったぞ?!」

が、シュルツとローランデは顔見合わせる。
「私は外では水を浴びるのに慣れているので…!」
ローランデが叫ぶと、シュルツも同意する。
「俺もです!」

ディングレーがその言葉を聞いて肩竦めてるのを、フィンスとスフォルツァは見て、顔見合わせた。


衣服を着ける時、どさくさ紛れにやっと、ギュンターはローランデの股間を目にした。

彼はズボンをはく為、屈んでいた。
薄茶の茂みだけが目に映り…彼そのものは、伺い見れなかった。
が、ちょっと横にズレた時に目にしたそれは…鎮まり返っていて、少し濃いピンク色で…あまり、使ってる様子も無く、初な感じがして、微笑ましかった。

ローランデが気づいたように視線向け、ギュンターはさっ!と顔背けて、ばっくれ通した。

が、セシャルが横に来る。
見ているローランデに、丸で…ギュンターは自分の方が、近しい…と示すように、見つめ返す。

ギュンターが見ていると、ローランデはセシャルの視線に、顔を俯けた…………。


全員がぞろぞろと岩を下り行くその間も、セシャルが横に無言で付く。
まるで…ローランデを、牽制するように。

レナルアンとラナーンは二人でまた、たわいもない喧嘩をし続け、全員がやれやれ。
と項垂れた。

岩場をすっかり降りきって、繋いである馬の元へと皆、歩く。
スフォルツァが横に来ると、ギュンターを見上げた。
「マズいですよ…。
貴方、自分がどれだけエロいか、解ってないでしょう?!」

全員、馬に乗ろうとして、その発言にぎょっ!と振り向き、レナルアンは、笑い転げてた。

ギュンターだけは平静で、スフォルツァを見下ろし
「俺は、エロいのか?」
と尋ねていた。

ディングレーが見ていると、スフォルツァは思い切り頷く。
「貴方に見つめられたりのし掛かられたりしたら…大抵、男でも意識します」

「お前は、しないだろう?」
言われてスフォルツァはギュンターを、見上げる。

「もし俺相手に貴方が迫ってきたら、殴られると身構えますね。
間違いなく。
第一俺に貴方、絶対ソノ気には、成らないでしょう?」

皆が見てると、ギュンターは頷く。

だがギュンターは、さっ!と顔下げると、スフォルツァに顔寄せ、小声で囁く。
「…もしかしてさっきの、ローランデにのし掛かった件か?」

「…正直、情事の一場面みたいでした」

「……………………………」

ギュンターが、無言なのでスフォルツァは小声で付け足す。
「あれ、相手がレナルアンかラナーンだったら、そのまま…倒れ込んで口づけとか、してませんでした?」

ギュンターは更に、無言。
「…普段の何気無い様子ですら…そういう雰囲気ガンガン出してるんですから…!
情事に初なローランデだったら、真っ赤に成っても無理無いですよ」

ギュンターは、改めてスフォルツァを、見た。
「…つまり普通の何気無い仕草もエロいとか。
言ってないよな?
お前」
「言ってます」

「…………………………………おい!」
「だって、いつでもどこでも口説ける雰囲気、出まくってますよ?」

言ってスフォルツァは、さっさと背を向け、馬に乗り込み、ディングレーは馬上から、振り向いてギュンターに怒鳴った。
「おい!
さっさとしろ!
置いてくぞ!!!」

ギュンターは既に先に馬に乗って待ってる、アスランの前に、鞍に手を置き無言で乗り込む。

ディングレーが拍車駆け、ギュンターも馬の腹を蹴るものの、宿舎への帰路、スフォルツァの言葉が延々頭の中に、響き渡った。


宿舎厩に着くと、ギュンターは思わず、シュルツの腕を取る。
シュルツはびっくりして目を、見開いた。

「…さっき…俺がローランデに、のしかかってレナルアンと話してた時だが…!」
シュルツは目を、見開いたまま告げる。
「レナルアンかラナーンか…セシャルにソノ気だったんでしょうが…一番近くに居たローランデが、意識して恥ずかしがってましたね…」

「…………………傍目からは、三人の誰かに俺が欲情してるように、見えたのか?」

シュルツは俯き、はーーっ。と吐息吐き出す。
「まあ…全く男に興味無い俺ですら、あの三人は色っぽいと、思います」

シュルツが項垂れてるので、ギュンターは俯いた。
「……………そうか……………」


スフォルツァはディングレーに寄って行くと、長身の王族を見上げ、声かける。
「見張りの必要がなければ、三人は久しぶりに自室に戻りたいと」
と、横に並ぶマレー、ハウリィ、アスランを目で指し示す。

ディングレーは言い淀み、何か言いたげにスフォルツァを見る。
スフォルツァは直ぐ察し、言葉を足す。
「…確かに一般宿舎をウロつくと、一年グーデン配下の目に止まる。
では自室を見回った後は直ぐに、私の部屋で面倒みますから」

ディングレーはその模範解答に、大きく頷いて
『良し』
を与えた。

三年宿舎に足向けるディングレーが、振り向いてじっ…と見ているので、ギュンターも思わず見返す。
空はまだ陽が高く、午後の明るい陽光が周囲に降り注いでいた。

ディングレーが無言で、ふい。と背を向ける。

ギュンターはその背を追い、視線の意味を問い正そうか、とも考え…結果、諦めた。

ディングレーの意見を聞くべきだろうか?
そう思いながら、二年宿舎に戻って行く賑やかな二年達の中にローランデの姿を見つけ、チラと視線を向けるものの…。
横に来たセシャルに、それを見咎められたように見上げられ、結果俯いて、三年宿舎に歩き行く、ディングレーの遠ざかる背を追った。
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