日韓関係がこれまでの歴史の中でも最悪レベルまで悪化している。竹島や慰安婦、教科書などの諸問題が両国民のナショナリズムに火をつけているのであるが、特に歴史認識については韓国側が誤った歴史観を持ち続ける限りは、日韓関係の本格的な改善は望めないかもしれない。


では韓国側が持つ誤った歴史観とは何か。それは戦後歴代の韓国の指導者が吹聴してきた「抗日史観」である。


特に日本が明治維新以来一貫して朝鮮半島に不当に干渉を加え、領土的野心を燃やしてきたことに対し、韓国(朝鮮)は抗日戦争を繰り広げて、抵抗をしてきたという歴史観には大きな問題がある。


まず日韓併合前後で日本に対する抗日運動や義兵闘争があったのは事実であるが、その多くは散発的なものであり、国家単位で抗日戦争を戦った事実は無いのである。


それどころか、併合後の韓国では日本との同化政策や教育水準の向上等により「国民意識」が育ち始めていたため、シナ事変や大東亜戦争が始まると日本軍への入隊を志願する朝鮮人が後を絶たなかった。


中には三・一独立運動の首謀者だった崔麟や李光珠までもが大東亜戦争勃発後に打倒米英を主張するようにまでなっている。


では、参考までに朝鮮人志願兵の倍率について見てみよう。


シナ事変後、朝鮮人の中では日本軍への志願者が相次ぎ、1937年には朝鮮人特別志願兵制度が施行された。


1938年は募集数406に対し志願者数2946、倍率は7.26倍だったが、志願者は増え続け翌年には倍率が20.44倍となり、ピーク時の1942年にはなんと62.37倍にまで急増している。


また、現在の朴大統領の父である朴正煕元大統領も陸軍士官学校を卒業していることは有名であるし、金錫源は日本兵を率いてシナ軍と戦い、朝鮮人として初めて金鵄勲章を授与されている。


朝鮮人志願兵や朝鮮人軍人の活躍を見れば分かるように、当時の朝鮮人には日本のために貢献した人々がたくさんいたのだ。


この事実から言える事は、朝鮮人は日本と共同してシナ、欧米に立ち向かったのであり、韓国が日本の侵略に抗戦したという抗日史観が虚偽であるということだ。


にもかかわらず戦後、韓国の指導者や歴史家などは日本対韓国という対立構図を作り上げ、日本の悪行を針小棒大に強調する抗日史観に固執した。


これがどれだけ日韓関係を悪化させてきたことか。


自分は日本に何一つも非が無いとは決して思わないが、韓国も虚偽の抗日史観に固執し反日ナショナリズムを煽るのではなく、冷静に歴史と向き合うべきではないだろうか。