拾い読みあれこれ

きょ~も適度に息抜き、よいかげん。ゆっくり歩いて遠くまで

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たしかに、経済成長は私たちの宗教だなあ(^_^;)

「経済成長は人々のアヘンである」(マティアス・ビンスワンガー)
「宗教は人々のアヘンである」(カール・マルクス)
„Wirtschaftswachstum ist Opium fürs Volk.“ (Mathias Binswanger)
„Religion ist Opium fürs Volk.“ (Karl Marx)

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さまざまな予測が提供される。それらに付き合い、そのなかからどれが、じぶんなりに考えてみて、ありそうなことかと思ってみたりする。先行きに確信がもてず、不安感があるときほど、そうしたことに時間を使うようだ。しかし、所詮はなるようになるとしかいえないのだなと知らされるときもくる。人は希望を未来に投影しがちだし、将来が事実となって現在となるとき、不都合なことは無視したり忘れたりする便利な性質をもってもいる。それがしぶとくも私達を生き永らえさせているのかもしれない。

「人々は将来をそれが自分の希望と一致しているときにのみ予測することができるし、それが歓迎されないときに無視されうるというのは最も明々白々な事実である。」(ジョージ・オーウェル)

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世の中にはいろいろな政治宣伝が溢れているなあ。人々にいろんな考えがあるにしても、同じ人間なればこそと思うが、しかし、見解を異にすると他を同じ存在と考えなくなるのかな。

"プロパガンダの目的は、ある集まりの人々に別の特定の集まりの人々が人間であることを忘れるようにすることです"(オルダス·ハクスリー)

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用件が終って帰り道、電車のなかで、ずいぶんお元気で、周囲を跳ね飛ばすがごとき勢いで行儀の悪さ満開のご高齢の方をお見かけする。私もしばらく先には老いが見える歳が近づいてきたが、ああはなりたくないなあと思った。

「かくては人にもさけてこそ有るべきに、若(わか)うどにうちまじりて、ひとより先にいざり出(い)でつゝ、老いたるものよと、みづからゆるして、人の厭(いと)ふをもいとはず、・・・かたはらいたし。」
(松平定信、『花月草紙』)

この文のように年寄は人前は避けるようにするのが当然とは思わないが、人中にでしゃばって老人であることを鼻にかけ、だから好きにしていいのだと自ら許して、人が迷惑しているのも頓着せずふるまっているのを見るのは、たしかになんともなあという感じ。しかし、そうはなりたくはないと思っても、じぶんの場合は将来、あんなに元気でいられるかと考えると自信はもてないので、そう思わずとも、なるたけ目立たず、行儀よくしていられるだろうと。しかし、元気であるどころか、具合を悪くしてしくしくしては、それはそれで周囲に迷惑かけるかもしらんなあとも思う。迷惑にならぬ程度に元気で目立たず老いを迎えるのは難しいことなのかなと感じながら、その場に居合わせていた。

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「 簡単なことを複雑にする。
 虚ろな制度、内容の腐りかけている組織を、無理にも維持して行くためには、これよりほかはない。形式、儀礼の尊重ということは、ここから生れるのです。
 時代を隔てて観ると、如何に無用--無用どころか、滑稽としか考えられない儀礼や形式でも、当時その社会に生き、その中に呼吸していると、何らの不自然もなく、そのまま受け入れることが出来たに相違ない。
 制度、組織の力が、そこに働いていたからだ。」
(林不忘、『丹下左膳』)

震災後の復興の取り組みのなかで、それほどの危機的状況においてさえ、官僚機構の現実にそぐわない形式主義の実態を聞かされたことがある。また日本全体が制度疲労のなか、それこそ「虚ろな制度、腐りかけている組織」ではないかという指摘を耳にすることもあった。ひょっとして寿命が尽きかかっているんじゃないかと。

しかしそうした制度、組織があるかぎり、それ自体としては力を振るう。煩瑣で複雑な形式尊重が止むことはなく、内部にいる者はそのように行動する。 制度や組織を変え、更生させる力はどこからやってくるのか。千年に一度という震災でさえ、それを変ええなかったのかもしれない。

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「・・・自分は全く先生の辛抱に恐れ入った。ついでに、じや何時出来上がるんですかと尋ねて見た。何時だか分るものか、死ぬまで遣(や)るだけの事さと先生・・・」
(夏目漱石、『永日小品』)

もう長年こんなことをし続けている。いまとなっては、なんで始めたのかもわからなくなった。続けているから飽きずに手がけている。ばかばかしく思うこともないではないが、かといってそれをしているから、別のことには手がつかない。これは辛抱というものなのだろうか。どうやらどのような状態になったら達成したということになるのか、それも定かではなくなった。

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「自分は・・・人の海に溺れた事を自覚した。この海は何処まで広がっているか分らない。・・・ただ出る事が出来ない。右を向いても痞(つか)えている。左を見ても塞がっている。後(うしろ)を振り返っても一杯である。それで静かに前の方へ動いて行く。ただ一筋の運命より外に、自分を支配するものがないかの如く、幾万の黒い頭が申し合せたように歩調を揃えて一歩ずつ前へ進んで行く。」
(夏目漱石、『永日小品』)

じぶんの意思ではそこから抜けられない集団のなかにいて、身動きならない。ただその動きにつれて動いていくことしかできない。なんとも不自由で悩ましいが、自由に動こうとするじぶんの気持ちと人の群れが支配するじぶんの体やその動作が食い違っている。居心地が悪い。しかし混み合った集合のなか、歩調を揃えて歩み行くしかない。なぜ向かうのがそちらなのかと問うてはならない、いや、所詮違う行先はないのだから、叶わぬ事は問うても始まらない。

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「憎らしくても、反感は抱いていても、人間には、強い颯爽(さっそう)たるものを無条件に讃美し、敬慕する傾向があります。」
(林不忘、『丹下左膳』)

なんだか世の中をみていると、強く颯爽たるものを望んでいるような気がする。それがよいことかどうかはわからない。

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政治家たちは消費税を上げようとやっきのようだ。

「最悪の文盲は政治的文盲である。彼はなにも聞かないし、見ないし、政治生活に少しも関与しない。生活費や豆、小麦粉、家賃、医薬品の値段すべてが政治の決定にかかっていることを知っているようには見えない。」(ベルトルト・ブレヒト)

とはいうけれど、国民が政治に暗いわけではないだろう。万人の消費に関わる最悪の決定がなされようとしている。政治家には国民が最悪の文盲ではないことを教えてあげなければならないかな。

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