THE LONERY DOLL
テーマ:本・雑誌
廃屋の中で発見されたジャクリーン・ケネディの従姉妹、「ティファニーで朝食を」のモデルとなった
エッセイスト。人並みの幸福以上の何かを追い求め、数奇な人生を送った20人の女性の生涯を
紹介する評伝エッセイ。
一時期の出演作のセレクトがある意味で神懸かっていた英国人俳優ジュリアン・サンズの義母
が登場すると友人が教えてくれたので、そのことを数カ月ぶりに思い出したので、お借りしてきました。
他人様の人生が描かれているので、感想はうまく書けないのですが、その人生の重さに対して語り口
の軽妙さと短さのバランスが丁度良いのでしょうか、とても読みやすかったです(ほら、うまく書けない)。
紹介されている女性達の多種多様な幸福と苦悩に彩れた人生、そのうちで自分が共感や憧れを
抱いた方のより詳しい生を知りたいと思わせるような、知的好奇心を刺激するような、そんな本です。
気軽に読むもよし、ここを入り口に深みにはまるもよし、そんなか感じでしょうか。
私は作り上げられた虚構の世界に遊ぶのが好きなので、自伝めいた本を読む機会が少なく、
そのせいか(?)本当に感想がうまく書けないのですが…まさかここまで書けないとは自分でも吃驚!
この本にはお世話になったので、未読の方に悪印象を与えていなければ良いのですがどうでしょうか。
お世話になったというか有難かったというか……この本で紹介されていたデア・ライトの生涯。
それを読んで「家にあったあの本の作者はこの人なのね」と。今も昔も英語読めませんからね私。
父自身のものなのか、父が姉に買い与えたのか、今となっては定かではないのですが(みんな生き
ているので聞けばわかるのですけれども)自宅の本棚にあったその本は、見るたびに何故か悲しくて、
可愛いお人形とぬいぐるみの本なのにそんな風に感じてしまう自分が不思議で不思議で仕方がな
かったのです。なので、短くまとめたエピソードではあれ、寂しさに満ちた作者の人生を知り、やっと今、
その理由がわかり、収める場所をわからずにいた感情がストンと落ち着いたような。それは安堵と喜びと。
点と点がつながった喜びというものもあるのですが、書物によって引き起こされた感情を、時を経てまた
書物によってなぞらえる事が出来たことが、幸せなのです。本が好きで、本に囲まれて生きてきたので、
本がくれる偶然の出会いには、まるで本から愛されているような錯覚がして、それはそれは幸せな気分
になるのです。そしてふと思うのは、不甲斐ない親だけれど、娘に、物質面において書物にだけは不自
由させない環境を与えてあげたいということ。書物の中の果てることなく広がる世界の素晴らしさを教え
てくれ、それに耽溺する私を愛してくれ、ひたすらに精神の自由を説いてくれた両親の教育は、私の
人生の財産に、糧に、なっているので、彼女にも読書の喜びを伝えていきたいなと、改めて。
同じように育てられても私の姉なぞはまーったく読みませんので、どう転ぶかはわかりませんけれどもねえ。
↑家にあったのものと違う気がするのですが日本語版ということでちょっと欲しくなってきています。ノーモア英語。








