私がダンナに、「 ホテルに行きたい 」と言ったのは、
前の日の夜のこと。
しかも、「 浮気相手と行った ホテルに行きたい。」 と
言った。
そのときは、 「 いいよ。 」 と言ったダンナ。
でも、次の日、ランチのあと、何事もなかったかのように、
家に帰った。
( 行く気がないんだ …… )
そう思った私は、そのまま、トイレに閉じこもった。
「もう顔見たくない!」
「浮気するときは、ホイホイ行ったくせに、
もう、そういう気がないんだね!」
女性としては、見てもらえないんだ。
「妻」 は、「妻」。
もう、女は、あきらめよう。
そんな感じで、完全にふりだしに戻った気分だった。
「とにかく、話を聞いてほしい。」 と、トイレの外から、
ドアを叩くダンナ。
私の中で、完全に、プッツンときれているので、
完全無視。
そんな中で、ダンナが、例の本を、もう一度読み始めた。
(つづく)


