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本書の発行元であるアメーバブックスも今は無く、エスグラントコーポレーションも2009年に倒産・上場廃止。しかしだからこそ今読むと味わいのある本です。
会社設立からわずか48ヶ月で株式上場を果たし、28歳で年商179億円を叩き出した不動産会社エスグラントコーポレーション代表の杉本宏之の自伝本…なのですが、起業前のエピソードから凄過ぎる。父親の会社が倒産→ド貧乏になり親父がダメ人間化、母親が過労の末に癌で死亡→さらに貧乏に、挙げ句父親にガチで包丁で刺される、グレる、不良仲間が自殺&殺人の犠牲にetc...
さらに起業してからは同業他社から嫌がらせを受けたり、そのせいで起業2ヶ月目にして倒産の危機に陥ったり、やっと軌道に乗って上場しようと思ったら謎の上場延期を喰らい次には姉歯耐震偽造事件が起こる。そんな困難を乗り越え業界最短、最年少上場を果たしたと思ったら、その3週間後に父親が孤独死。もうこの人の人生には何かが憑いているんじゃないだろうかというぐらい不運の連続。そして結局は倒産してしまうし。
一点印象的だったのは、杉本氏が学生時代にグレて不良グループに所属していたというエピソード。氏は不良グループに属するようになるのですが、そこでメキメキと頭角を現し幹部になります。たとえ不良のバカ集団とはいえ、そこは多くの人が集まる「組織」。一定の信頼を獲得し人に指示できる立場になるにはやはりリーダーの資質が無ければならないでしょう。おそらく氏はもともと組織を率いる才能があったのではないでしょうか。
壮絶な人生を送っている人だけに、一回の倒産でめげずにまたリスタートして欲しいと思います。日本から脱出しちゃうのもアリだろうし。


