2004-11-12 This is Takamichi Nakamura.(これが中村隆道です。)

 シンガーソングライター中村隆道の今の取り組みはいいと思うんだよね、俺には中村隆道の真意というか目指す所というか中村隆道の音楽スタイルとでもいえる彼のポリシーがほぼ理解できた。中村隆道は1995年にメルダックよりプロミュージシャンとしてメジャーデビューを果たす、その後現在まで通産3枚のアルバム、3枚のマキシシングル。7枚のシングルを発表している、その間メインキャストとしてTVやラジオ番組に出演する傍ら、全国各地でライブ活動も行った、ただ個人的な印象としては、この時期、私は彼に関する音楽情報を知るには及ばなかった、私が彼の存在を知ったのはデビューから2年後の1997年だった。

 2000年秋にリリースされたマキシシシングル以降2003年秋に発売された最新アルバムまで、実にアルバム作品としては7年ぶりで、音楽市場への音源発表としては丸3年ぶりとなった中村隆道の音楽活動であったが、私の掴んだ情報によれば実は2000年秋以降に中村隆道ファンの間では語り草となっている幻のアルバム「詩の擁護」が発売される予定だったらしい、すでに発売間近だったのか、あくまで計画の前段階だったのかは分からないが、確かに幻のアルバムが発売されようとしていた事だけは確かである、結果的に今もって、そのアルバムは発売されていないが必ず陽の目を見ると信じて楽しみに待ちたい。

 少し話が遡るが、中村隆道の最新アルバム発売以前のアルバムのスタジオ収録段階から約一年半ほどネットメディアを通じて、中村隆道の音楽活動を追ったドキュメントタッチのネットTV番組がVIVIA.TVというネット・チャンネルで放映されていた、この番組を観ていた人は中村隆道の過去と今とこれからがよく理解出来ているのだが、観ていない人のために掻い摘んで話そう。

 TV朝日放送系列のVIVIA.TVがネット番組をする上で、中村隆道が番組プログラムのコンテンツの一つとして起用された、心あるVIVIAのプロデューサーが一般に知られていない中村隆道を起用したようである、この番組を通じてアルバムのスタジオ収録シーンや中村隆道の音楽のルーツを辿るシーンやライブシーンやこれからの音楽活動にかける思い等等、長期にわたって楽しませてもらった、特に個人的にお気に入りで圧巻だったのは最新アルバム発売記念のライブのオープニング曲‘Do have a Dream’を観た瞬間だった、ネットを通じてだったが、中村隆道の気迫とパワーが漲っていて心を揺さぶられた思いがした、中村隆道のラストインタビューの後、残念な事にVIVIA.TVは2004年4月頃でネット番組は休止したようである、個人的には、VIVIA.TVにおける映像権利を取得して中村隆道のサイトで放映すれば、より理解が深まると思うのであるが。

 それから半年が経過して、やっと私は中村隆道の真意を掴んだ気がする、中村隆道のシングル「waraushikanai!!」の詞に‘事情ありのご様子で 夢を喰い物にしてる ここは俺が目指した場所 はじけ飛んでゆくだけさ’という箇所があるんだけど、ここの詞が胸に響くんだよね、やはり中村隆道とすれば華々しくメジャーデビューして夢と希望に満ち溢れていたと思うんだよね、だけど実際は既成の音楽体制の中では新人アーティスト、特に中村隆道のようにこだわりの強いアーティストにとっては窮屈でたまらなかったと思うんだよね、それが詞を通して思いが溢れたんだと思う、俺の夢を喰い物にしやがってとね、確かに既成の音楽体制下での音楽プロデューサーやディレクター側の言い分も勿論あると思う、中村隆道にも勿論言い分はあると思う、音楽プロデューサーたちは中村隆道に才能を感じて契約したのだろうし、契約したからにはメジャーヒット、大ヒットさせて看板アーティストにしたかったと思う、それは至極当然の考えだよね、音楽会社と言えども一企業であるから利益を得るために活動しているのだから、一方、中村隆道だって純粋に自分の音楽が広まって必然的にアルバムが売れればと夢描いていたと思う。

 結果的に、中村隆道の音楽は一般大衆に広く届かなかった、広く届かなかったという事はアルバムも売れなかった、売れなかったと言うことは知られなかったと言う事である、中村隆道販売プロモーション戦略の詳細は知り得ないが、中村隆道の楽曲はCMにも起用されたし、TV番組のエンディング曲にも起用された、音楽情報雑誌にも掲載された、しかし私の記憶の上で中村隆道はTV音楽番組には出演しなかった、TV音楽番組に出演しなかった事が中村隆道が売れなかった事の要因とは言えないが、やはりプロモーション戦略が十分ではなかった事だけは確かである、だからこそ、いい音楽を奏でているのに中村隆道の音楽を認知しているのは、ごく一部のコアな隆道ファンか彼の音楽に偶然もしくは必然的に出会った一部の熱心な中村隆道を応援する人たちである。

 中村隆道の心の優しさに触れる機会のあった中村隆道を応援する者としては、確かに中村隆道の存在が多くの人に知れ渡って、必然的に売れてメジャーな存在となってほしいと思っていた、しかし、最近ようやく考えが変わってきた、一番大事なのは中村隆道が中村隆道の思いのままに中村隆道らしく音楽活動を続ける事だと思う、それは中村隆道の我を通すと言う事や意地を張って我が儘を貫く事ではない、周囲の理解と協力を得て活動すると言うことである、幸い彼の周辺には理解のあるアレンジャーや支援する人がいるので、今の取り組みを続ければ必ずいつの日か陽の目を見ると思う。

 極めて残念なのは中村隆道の音楽が今尚、一部の人しか知らない事である、今現在、中村隆道のオフィシャルサイトで2作品のアルバムが試聴可能だが、何故全作品試聴出来るようにしなかったのだろうか、中途半端な事はするなと苦言を呈したい、そんなに技術的に難しい事でもないのに、もしかしたら1stアルバムで中村隆道の音楽に心打たれるかもしれない、もしかしたら「君だけにクリスマス」で心揺さぶられるかもしれない、もしかしたら「愛してる」で心奪われるかもしれない、せっかく音楽を聴かせる事が出来る機会とスペースがあるのに何で半端な事をするんだろうか、ただ、これを言うと堂々巡りになるので、今後一切言うつもりはない、中村隆道の音楽が一歩一歩着実に人々の心に届き広まるのを心より願っている。




アーティスト: 中村隆道
タイトル: 群青の彼方へ



アーティスト: 中村隆道
タイトル: 群青の彼方へ
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