朝、目を覚ますと眠ってる彼の胸に顔をこすりつけた。
腕の中で、自分を否定されない事で、安堵感を得ようとしている。
間違った方法なのは分かっているが、せずにはいられない。
彼はあれだけヒステリーを起こした私を、拒否せずに抱きしめてくれた。
「いつ、この部屋引き払うの?」
「分かんない…部屋がなくなったら付き合う価値ないの?」
「そうじゃないけど…会う回数は減るな」
今も会えて半月に一度、それは部屋借りる前から変わらない。
どうして部屋がなくなると減るの?
じゃあ、その前に会ってたのは何なの

思いが絡んで言葉にはならない。
私はいつも、自分の考えを伝えられない。
ただ、黙って泣いてしまう。
「だって…こうして仕事終わって会うとか出来なくなるし…」
ぐずぐずと泣く私に気づいて彼が言った。
「泣かないでよ~。仕事辛いの?大丈夫だよ…みんなが敵になっても、俺は絶対にみぅちゃんの味方だからね」
私の恐れていた一つ。
仕事が上手くいってない噂が彼に届いて、呆れられること。
ずっとずっと怯えていた。
『味方』
『好きな人』が何があっても『味方』でいてくれるのは、何よりも嬉しい。
けど『好き』とは言わない彼。
安堵感と、もう一つの不安な思い。
「もう俺としたくないの?もう嫌なの?別れたい?」
じゃあ、好きになってよ。
「…好きになってくれないなら…別れたい…もう無理…」
「俺は、別れたくない。ずっと付き合いたい」
ずっと…?
それは私に別の相手が出来ても、結婚しても「身体の関係だけ続けたい」って意味だよね。
私は好きな人としか出来ない。
私に別の人が出来たら…あなたとは出来ないよ。
「身体だけはいやぁ~…」
「身体だけじゃ、こんなに続かないよ。無理だよ」
「『友達』って言った…私は好きになって欲しかった…」
「努力します…」
「私は…『努力』しないと、好きにもなれない存在なの…?」
「ううん…でも『好きだよ』って言っても『それは違う』って言われるから…納得してもらえるように『努力』しますってこと…」
だって…だって…。
あなたが言ったんじゃない。
「だってクマさんが言ったんじゃない

『他の人が好きだけど、その人とはつき合えないから、みぅで我慢してる』て


」