2009-09-23 20:48:32
オチのない京都での日記 その2
テーマ:ブログ
京都三日目は。
前日の宇治の喧噪を思い起こすと、とても有名な寺院に行く気にもなれず。
子供連れで鞍馬・貴船に行くのも現実的には難しいので。
詩仙堂、圓光寺、曼殊院を目指すことに。
朝はいつも通り6時台に起きているので。
早朝観光はお手のもの。
9時過ぎには詩仙堂に。

黄色い袋は、凛さんがハワイで買い物してもらったものだが。
イラストの男の子の顔が、凛さんそっくりで。
ホノルルでこのバッグを肩から掛けた凛さんは。
アメリカ人のおばちゃんたちから、「そっくりねえ」と何度も言われて得意そうだった。

学生の頃来たときは、下の庭まで降りられることを知らずに。
庭の景色を座ってじっと眺めるだけで、満足して帰ったのだが。
実は、結構下の方までバラエティに富んだ庭があって。
スギゴケで苔蒸した、じんわりと柔らかなお茶のような庭から。
すすきが直立する、いかにも秋らしいお庭まで。
他の観光客も、庭まで降りていく人は少なくて。
なんか得した気分。
あまり人出が多くなかったので、ゆっくりと時間が流れるのを楽しみ。
圓光寺まで歩く。

徳川家とゆかりの深い、日本最古の木活字が保存されているお寺で。
あまり有名なところではないのだが。
ここの庭も、静謐な雰囲気をたゆたえていて。
実は相当な穴場。

庭を散歩していると、タマムシの死骸が落ちていて。
子供の頃は見たことあったけど、最近タマムシって見ない。
平等院鳳凰堂の内部のように、玉虫厨子ってきれいだったのだろうな、と思う。
そこから曼殊院まで歩いたのだが。
寝てしまった凛さんをだっこしながら、だらだらと続く長い坂道。
凛さんも今では10kgを超えているので、厚い日差しのもと歩くのは相当厳しく。
辿り着いたときにはバテバテ。
肉体的にへこたれていたことを差し引いても。
曼殊院はあんまり感心しなかった。
院内の至る所に、「監視カメラあり、警報なります、何々するな」という張り紙のオンパレードで。
気持ちが盛り下がります。
詩仙堂から頑張って歩いてきたのだが、帰りは流石にタクシー。
「白川北大路で降ろしてください」と言ったら、「ここでいいんですか?」と個人タクシーの運転手さんが怪訝な声を出すのだが。
いいんです。
だって、天下一品総本店、創業昭和46年、にやってきたのだから。
ご存じない方のために、念のためご説明すると。
天下一品、というのは京大生のソウルフードのようなもの。
慶応の学生にとってのラーメン二郎のようなもの。
ちょっと長くなるが、「極みの京都」(柏井壽著)から引用すると。
「この店の発祥でもある北白川店(現在の本店)で或る冬の夜に食べたときのこと。酔いが回っていたせいもあって、食べ残したラーメンをふと見ると、薄すらと脂が固まり、煮こごりと化していた。
今から三〇年以上も前のことで、当時はまだ血気盛んな学生だったが、それでもさすがに、スープを飲み干すことは出来なかった。
そんな思い出を抱えながら今食べてみると、随分とあっさりした味わいに変わっているような気がする。」
って感じのラーメン屋で。
東京にも店はあるのだが。
ファミレス同様に、セントラルキッチンからスープが運ばれてきてラーメンが作られているので。
店の個性はなく。
「今出川店の方が、銀閣寺店や本店よりも旨い」などとウンチクをたれたのも、今は昔の話。
そういう訳で、あまり期待せずに天一本店で餃子定食、こってり大盛りニンニク入り、という昔懐かしいメニューを頼んだのだが。
いい意味で、昔の味とあまり変わらず。
スープ全部飲んで、というか食べて、完食いたしました。
昔はもっとスープがなめらかじゃなかったイメージがあったのだが。
なんか上品になっているような気も。
京都は娯楽の少ないところだったので。
夜中に遊べるところは限られていて。
夜更けに北バチ(北白川バッティングセンター)で暴れて小腹が減ると、天一本店行くか餃子の王将行くかで友達と議論したりしてました。
でもラーメン大盛り+餃子とご飯、という組み合わせは学生の頃は良かったが。
アラフォーのおじさんには辛い。
そしてすぐ隣の小川珈琲のコーヒーで脂を流して。
てくてくと高野まで歩く途中の公園で、凛さんとシーソーや滑り台、ブランコで遊び。
205系統のバスに乗って、明治帝が織田信長を祀った建勲神社前で降りて。
町屋に戻り。
疲れた身体を、船岡温泉で癒す。

国指定の、有形文化財。京都で最も古い銭湯と聞く。
中のタイルも年代がかっているし。
ちょっとしたタイムスリップ気分。
船岡温泉から少し東に行ったところのそば屋「かね井」も旨い。
中はこんな感じ。

そのすぐ並びの茶洛というわらび餅のお店は。
俵屋で頂くわらび餅。
抹茶味と普通のわらび餅の二種の彩りが美しい。

船岡温泉よりも西側だが、「ガロ」という喫茶店のコーヒーも旨い。
話が脱線したが。
小一時間ほど、船岡温泉で旅の疲れを癒したところで。
すぐに本日のメインイベント、肉料理「はふう」本店へ。
前回7月に来たときも肉が食べたくなって、桂の「くいしんぼー山中」に裏を返しに出掛けたが。
「はふう」があれば、わざわざ桂に行かなくてもいいじゃん、と思った。
肉専科コース、7500円というのをオーダーしたのだが。
アミューズ、肉刺身、牛タン焼き、サラダと根セロリのスープに、サーロインステーキ。
どれも完璧。
サーロインステーキは、何もつけずに食べても十二分に肉の味が引き立っていて。
最後まで脂がしつこくならず、頂けました。
家人がオーダーしたフィレを少しもらったのだが、肉そのものもスムースなコンテクストの中でしっかりした味。
コースの量も満足できるものだったが、あまりのクオリティの高さ+メニューの写真がそそるので、ビーフカツを追加しそうになったが止めた。
東京で変に気取った大したことない焼肉屋に行くと、この値段の倍は取られることを考えると。
関西の肉文化は奥が深い。
初日の「アジェ」とともに、強くおすすめします。
「はふう」本店は夷川麩屋町にあって。
昔の私の下宿からほど近く。
懐かしくなって見に行くと、変わらずありました。
そこから四条まで、寝てしまった凛さんを抱えながら腹ごなしに散歩。
この店は昔からあるよなあ、というような会話をしながら。
そして9時頃、帰着。
翌最終日は。
朝起きて、建勲神社にお詣りし。
先日アップしたように、堀川今出川の鶴屋吉信本店に行って和菓子製作実演を見て。
これまた個人的に超懐かしい、京都市役所横のグリル「アローン」に行って。
通常のお店の3倍分ぐらいの量があるオムライス(580円)を食す。
そんな大きいと、大抵途中で味に飽きて嫌になるのだが。
この店のオムライスは、飽きることなく最後までいける。
貧乏な学生の頃は本当に有り難かった。
エビフライとハンバーグが乗っているCランチを家人が頼み。
少しもらって食べてみたら、昔と変わらないハンバーグの味で感動する。
懐かしい部分もあるのだが、今普通に食べても旨い。
そこからイノダコーヒ本店に行って、コーヒー飲んで。
「いづう」の鯖寿司買って。
新幹線で「ランド 世界を支配した研究所」を再読了。
「CIA秘録」や「ワシントンハイツ」などを読み終わって歴史的な背景を理解した上で再び読むと、また面白い。
というわけで。
以上が食い倒れ京都ツアーの概要でした。
体重計ったらやっぱり1kg太ってた。って当たり前か。
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子供連れで鞍馬・貴船に行くのも現実的には難しいので。
詩仙堂、圓光寺、曼殊院を目指すことに。
朝はいつも通り6時台に起きているので。
早朝観光はお手のもの。
9時過ぎには詩仙堂に。

黄色い袋は、凛さんがハワイで買い物してもらったものだが。
イラストの男の子の顔が、凛さんそっくりで。
ホノルルでこのバッグを肩から掛けた凛さんは。
アメリカ人のおばちゃんたちから、「そっくりねえ」と何度も言われて得意そうだった。

学生の頃来たときは、下の庭まで降りられることを知らずに。
庭の景色を座ってじっと眺めるだけで、満足して帰ったのだが。
実は、結構下の方までバラエティに富んだ庭があって。
スギゴケで苔蒸した、じんわりと柔らかなお茶のような庭から。
すすきが直立する、いかにも秋らしいお庭まで。
他の観光客も、庭まで降りていく人は少なくて。
なんか得した気分。
あまり人出が多くなかったので、ゆっくりと時間が流れるのを楽しみ。
圓光寺まで歩く。

徳川家とゆかりの深い、日本最古の木活字が保存されているお寺で。
あまり有名なところではないのだが。
ここの庭も、静謐な雰囲気をたゆたえていて。
実は相当な穴場。

庭を散歩していると、タマムシの死骸が落ちていて。
子供の頃は見たことあったけど、最近タマムシって見ない。
平等院鳳凰堂の内部のように、玉虫厨子ってきれいだったのだろうな、と思う。
そこから曼殊院まで歩いたのだが。
寝てしまった凛さんをだっこしながら、だらだらと続く長い坂道。
凛さんも今では10kgを超えているので、厚い日差しのもと歩くのは相当厳しく。
辿り着いたときにはバテバテ。
肉体的にへこたれていたことを差し引いても。
曼殊院はあんまり感心しなかった。
院内の至る所に、「監視カメラあり、警報なります、何々するな」という張り紙のオンパレードで。
気持ちが盛り下がります。
詩仙堂から頑張って歩いてきたのだが、帰りは流石にタクシー。
「白川北大路で降ろしてください」と言ったら、「ここでいいんですか?」と個人タクシーの運転手さんが怪訝な声を出すのだが。
いいんです。
だって、天下一品総本店、創業昭和46年、にやってきたのだから。
ご存じない方のために、念のためご説明すると。
天下一品、というのは京大生のソウルフードのようなもの。
慶応の学生にとってのラーメン二郎のようなもの。
ちょっと長くなるが、「極みの京都」(柏井壽著)から引用すると。
「この店の発祥でもある北白川店(現在の本店)で或る冬の夜に食べたときのこと。酔いが回っていたせいもあって、食べ残したラーメンをふと見ると、薄すらと脂が固まり、煮こごりと化していた。
今から三〇年以上も前のことで、当時はまだ血気盛んな学生だったが、それでもさすがに、スープを飲み干すことは出来なかった。
そんな思い出を抱えながら今食べてみると、随分とあっさりした味わいに変わっているような気がする。」
って感じのラーメン屋で。
東京にも店はあるのだが。
ファミレス同様に、セントラルキッチンからスープが運ばれてきてラーメンが作られているので。
店の個性はなく。
「今出川店の方が、銀閣寺店や本店よりも旨い」などとウンチクをたれたのも、今は昔の話。
そういう訳で、あまり期待せずに天一本店で餃子定食、こってり大盛りニンニク入り、という昔懐かしいメニューを頼んだのだが。
いい意味で、昔の味とあまり変わらず。
スープ全部飲んで、というか食べて、完食いたしました。
昔はもっとスープがなめらかじゃなかったイメージがあったのだが。
なんか上品になっているような気も。
京都は娯楽の少ないところだったので。
夜中に遊べるところは限られていて。
夜更けに北バチ(北白川バッティングセンター)で暴れて小腹が減ると、天一本店行くか餃子の王将行くかで友達と議論したりしてました。
でもラーメン大盛り+餃子とご飯、という組み合わせは学生の頃は良かったが。
アラフォーのおじさんには辛い。
そしてすぐ隣の小川珈琲のコーヒーで脂を流して。
てくてくと高野まで歩く途中の公園で、凛さんとシーソーや滑り台、ブランコで遊び。
205系統のバスに乗って、明治帝が織田信長を祀った建勲神社前で降りて。
町屋に戻り。
疲れた身体を、船岡温泉で癒す。

国指定の、有形文化財。京都で最も古い銭湯と聞く。
中のタイルも年代がかっているし。
ちょっとしたタイムスリップ気分。
船岡温泉から少し東に行ったところのそば屋「かね井」も旨い。
中はこんな感じ。

そのすぐ並びの茶洛というわらび餅のお店は。
俵屋で頂くわらび餅。
抹茶味と普通のわらび餅の二種の彩りが美しい。

船岡温泉よりも西側だが、「ガロ」という喫茶店のコーヒーも旨い。
話が脱線したが。
小一時間ほど、船岡温泉で旅の疲れを癒したところで。
すぐに本日のメインイベント、肉料理「はふう」本店へ。
前回7月に来たときも肉が食べたくなって、桂の「くいしんぼー山中」に裏を返しに出掛けたが。
「はふう」があれば、わざわざ桂に行かなくてもいいじゃん、と思った。
肉専科コース、7500円というのをオーダーしたのだが。
アミューズ、肉刺身、牛タン焼き、サラダと根セロリのスープに、サーロインステーキ。
どれも完璧。
サーロインステーキは、何もつけずに食べても十二分に肉の味が引き立っていて。
最後まで脂がしつこくならず、頂けました。
家人がオーダーしたフィレを少しもらったのだが、肉そのものもスムースなコンテクストの中でしっかりした味。
コースの量も満足できるものだったが、あまりのクオリティの高さ+メニューの写真がそそるので、ビーフカツを追加しそうになったが止めた。
東京で変に気取った大したことない焼肉屋に行くと、この値段の倍は取られることを考えると。
関西の肉文化は奥が深い。
初日の「アジェ」とともに、強くおすすめします。
「はふう」本店は夷川麩屋町にあって。
昔の私の下宿からほど近く。
懐かしくなって見に行くと、変わらずありました。
そこから四条まで、寝てしまった凛さんを抱えながら腹ごなしに散歩。
この店は昔からあるよなあ、というような会話をしながら。
そして9時頃、帰着。
翌最終日は。
朝起きて、建勲神社にお詣りし。
先日アップしたように、堀川今出川の鶴屋吉信本店に行って和菓子製作実演を見て。
これまた個人的に超懐かしい、京都市役所横のグリル「アローン」に行って。
通常のお店の3倍分ぐらいの量があるオムライス(580円)を食す。
そんな大きいと、大抵途中で味に飽きて嫌になるのだが。
この店のオムライスは、飽きることなく最後までいける。
貧乏な学生の頃は本当に有り難かった。
エビフライとハンバーグが乗っているCランチを家人が頼み。
少しもらって食べてみたら、昔と変わらないハンバーグの味で感動する。
懐かしい部分もあるのだが、今普通に食べても旨い。
そこからイノダコーヒ本店に行って、コーヒー飲んで。
「いづう」の鯖寿司買って。
新幹線で「ランド 世界を支配した研究所」を再読了。
「CIA秘録」や「ワシントンハイツ」などを読み終わって歴史的な背景を理解した上で再び読むと、また面白い。
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1 ■なつかしいです。
私も京都で学生時代を過ごしました。
今は東京大手町で働いていますが、懐かしい京都の一面がよみがえってくるブログでした。
久しぶりに京都に行きたくなりました。
年内に行けたらいいのですが、仕事がら無理ですね・・・(笑)
来年は行きたいもんです。
懐かしい街並みをありがとうございました。