そこで様々な改善案を見出だすことが出来ました。
現在、在宅診療の対象者は主に身体機能に何らかの障害があり、通院が困難な患者さんとなっています。
ご依頼される多くの患者さんは主に高齢者です。
ご自宅あるいは入所施設に伺う訪問診療には、個々の患者さんの容態や家庭事情、処方薬など様々な環境が異なる為に配慮した診療が求められます。
そのため初診訪問時には、患者さんを取り巻く様々な環境を把握するところから始まります。

こうした在宅診療の需要が伸びることに目をつけた異業種企業も在宅医療をビジネスの一つとして捉えて精力的に乗り出しています。
そこで懸念されることは、患者さんの取り巻く環境を無視したスケジュール管理による“こなし診療”ともいえるものです。
第三者が、独り暮らしの高齢者におこなわれる診療内容について、適切であるかどうかを確認することは大変難しいことと思います。
極々希に訪問介護者の不適切な行為がニュースでも取り上げられており、在宅診療については決して問題がないとはいえません。
本来、患者さんのQOL向上が目的であった在宅診療の主旨が、何時しか利益重視となり、患者と訪問医療者の双方にストレスを生じさせ、望まれる在宅診療から遠ざかってしまうのではないか。
現場を知らない者が訪問スケジュールを立て、管理されたノルマ通りに診療をこなす“こなし診療”では、理想とする「温もりある医療」とは成りにくく、診療の質の低下をも招き、様々な問題が今後生じるのではないかと懸念します。
先日、在宅診療を受けておられた癌患者さんがお亡くなりになりました。
私も訪問診療をされてきたスタッフと共にお宅へ弔問にお伺いしてきました。
そこでご家族から頂いた言葉は、「外出もままならなくなった主人が、訪問診療のある日は、朝から自ら整髪し、身の回りに気を配る姿を見ていて、生きる支えにもなっていたと感じます。ありがとうございました。」とのお礼の言葉でした。
私はその言葉に、在宅診療の役割の本質を見た気がいたします。
在宅診療には、訪問する医療スタッフに“心のゆとり”が必要です。
何故なら、心にゆとりがなくては患者さんの気持ちを汲み取ることが出来ないからです。
在宅診療は、今後益々その必要性が高まる分野です。
訪問医療スタッフには医療知識と技術は勿論のこと、それにプラスして“温かな配慮”のできる人間味が求められていると思います。
そうした意味では、「セラピスト」の持つ概念は重要であると私は考えます。
綺麗事をいう訳ではありませんが一番の理想は、ギブアンドテイクではなく、代償を求めないギブアンドギブだと思っています。
私は、これからも仕事を通じて様々な改善案を見出だし、自分のできる範囲で「温もりある医療」の発展に少しでも関わって寄与出来る様に生かさせて頂けたら幸いであると思います。
日々さわやかに、生き生きと、真っ直ぐに頑張ろう!o(^-^)o♪


















