Partisan (2015) | KITの海外版映画DVD+Blu-ray

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見所:ヴァンサン・カッセル主演のオーストラリア映画。周辺から完全に隔離された共同体で多くの子供と母親が共同生活をしている。リーダーは唯一の成人男性グレゴリーだ。彼は子供たちに暗殺者として育て上げていた。最初は何の疑問も抱かなかった子供たちだが、次第にグレゴリーに対して疑問を抱くようになる。

Partisan (2015) 米国版Blu-ray
オーストラリア映画 94分(アメリカ劇場公開:2105/1/25)
邦題:未定(日本劇場未公開)
ジャンル:ドラマ、サスペンス

監督:アリエル・クライマン
出演:ヴァンサン・カッセル(グレゴリ)、ジェレミー・チャブリール(アレクサンダー)、フローレンス・メザラ(スザンナ)

[ストーリー]
荒廃しつつある街の郊外、11歳の少年アレクサンダー(チャブリール)は母スザンナと暮らしている。彼が住んでいるのは壁で周囲から隔離されたビルの一室で、そこには多くの子供とその母親、そして唯一の成人男性でその小さなコミュニティーのリーダー、グレゴリ(カッセル)が暮らしていた。
周囲の一般社会との接点はグレゴリー1人だけで、日常生活で必要なものが彼が手に入れていた。子供たちはグレゴリーが教育をしており、一般的な知識意外に彼らは暗殺者としてのスキルを日々磨いている。グレゴリーは中でも優秀で、既に何回か暗殺ミッションを成功させていた。しかし、ある日グレゴリーは、ある少年の反抗的態度に対してそれを力ずくで抑えようとし、それを目撃したアレクサンダーはグレゴリーに対して疑問を抱くようになる。

[感想]
監督が観客自身にストーリーを考えさせるタイプの作品。
少年アレクサンダーから見た世界がこの話のほぼすべてで、その他のことはほとんど語られない。従って、アレクサンダーたちの住んでいるところがどういう場所か、何故グレゴリーは暗殺を稼業としているのか、母親と子供たちはどうやってグレゴリーと暮らすようになったのか、暗殺の対象はごく普通の人物なのだが、何故彼らが殺されなければならないのか、などの重要なことの説明はなされない。
ラストも突然で、なんら結末が示されない。

はっきりいって訳がわからない映画なのだが、哲学的なので見る人によっては面白いと感じるかも。

英語版予告編:www.youtube.com/watch?v=mS5nblYINZk

[補足]
タイトルはパルチザンで反政府ゲリラと同じ様な意味になるのだが、グレゴリーは一体何に対して抵抗していたのだろう。せめてその部分のヒントくらい欲しい。

パルチザンと言えばやはりユーゴスラビア映画の「ネレトバの戦い (1969)」が面白い。

[ソフト]
米国版Blu-ray
英語音声・英語字幕
画質・音質とも良い


日本版ソフトは未発売


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