母ちゃん オレのおしっこをとる
テーマ:介護昨日の 「オカリナの音と共に」 は 編集しながら万感こみ上げるものがあってな
胸がいっぱいのうちに 編集をしたんだ。
やはり あのときのことは 忘れられない一こまなんだな。
ところで 母ちゃんが朝ごはんの茶碗を洗うとき 毎日音楽を聴きながら洗うんだ。
今朝の茶碗洗いには もう長いこと聴いていなかった あの 「宗次郎」 の音楽を 恐る恐る聴いてみることにした。
最初のフレーズが流れ始めたとき ”あぁ・・ これだ・・・” と思い ウッとなった。
オレのあの姿がよみがえって あのときの心情になった。
だけど 茶碗を洗い始めて少し経つと だんだん平静になってきて ”今の心持は だいぶ落ち着いてきているな”
と 感じられるようになっていた。
時間は薬 なり。
今日の話は 去年の2月25日の話だぞ。
もう ずっと オレのおしっこは
父ちゃんが採ってくれていた。
朝 起きると 一番におしっこを採ってから
ご飯を食べる。
夕方は 仕事から帰ってくると 風呂のまきをくべて
まずは オレのおしっこを採ってから ご飯を食べる。
ずーっと そうやってきた。
でも 夜も 書き仕事をしている父ちゃんを見て 夜は 母ちゃんが やってみることにしたんだ。
父ちゃんが 採っている所を ずっと見てきたから やってやれないことはない・・・
そんなふうに思ってな 父ちゃんが居ないとき やってみたんだ。
何が緊張するかと言うと やっぱり カテーテル(クダ)を 膀胱まで挿しこむときだ。
だって こんなに長いんだもの。
それを ここまで差し込むんだ。
しかも 周りにさわって菌がつかないように
細心の注意をはらって 挿し込んでいく。
母ちゃんは カテーテルに注射器を挿しておいて
注射器のほうを 口でくわえて扱うんだ。
自分の手も 石鹸で洗って
消毒液を ぬっておく。
これは カテーテルに塗る ゼリー。
膀胱まで挿し込むのにオレが痛くないように
麻酔の役目もするんだそうだ。
シリンジ(注射器)を挿して おしっこを引き出す。
やってみて 初めてわかることもあった。
引く感触
おしっこの臭い (人間のものとそう違わない)
(そして 温かい)・・
初めてやったとき
5センチくらい挿し込むと それから進まなくなった。
そういえば 父ちゃんが同じことを よく言っていたっけ・・・
母ちゃんが オレの足を広げたりして手伝ったこともあったなぁ。
少し焦ったけど 何度か試みるうちに スーッと進んでいった。
カテーテルが入りきってしまえば もう大丈夫。
あとは 慌てないで おしっこを引き出す。
入れ物を そばに用意しておいて そこに入れていく。
最後は 注射器が引けなくなってくるので カテーテルの位置を 少しずらしておしっこを引く。
そうすると また出てくる。
そうやって 最後まで引いてしまったら
人肌に温めておいた
抗生剤入りの 生理食塩水を20cc入れる。
それを入れ終わったら
カテーテルを引き出して おしまい。
準備から何から 全部で25分くらいかかるかなぁ・・
母ちゃん まだ慣れていないからな。
でも もう 今日で5日続けている。
この頃じゃぁ オレが鳴いていると
ばあちゃんが 乗り出してきて
オレをさすってくれる。
そうすると オレ 鳴きやむんだ。
まったく ほんとに 家中の人間が
オレのために いろいろやってくれているんだ。
すごいなぁ。
またな!!!










「これ 古いけど もう聴かないので差し上げます・・」





















