約束のカケラ

日常とブログネタ中心です!
たまに種デスのアスラン贔屓の小説とうみねこの戦人贔屓の小説も書いてますww
気が向いた方はご覧下さいな。


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 コンコンと鳴らして返事をする間もなく扉が開かれる。


「いつも返事をしてから開けろと言っているだろうが!!ディアッカ!!」


「わりぃわりぃ。アスラン連れてきたぜ」


 イザークの眉間のしわがまた深くなる。


「馬鹿者!!なぜ軍施設に連れてきたんだ!!!!!」


「だって俺、アスラン連れて行く場所聞いてねーもん」


 ディアッカの返事にイザークの血管がブチッとキレた音がした・・・気がした。



 にしたせがい 12



 とりあえず、あんまり廊下にいて誰かに見られたら困るということで、アスランとディアッカはイザークの部屋に入った。


 几帳面で神経質なイザークらしい仕事部屋はきっちりと整頓されていた。


「今回は俺の不始末だ。ディアッカにあの人の家の住所を教えておくのを忘れてた」


「やっぱりなー。だって俺、名前しか聞いてねーもん」


「だが、だからといってプラントの危険因子であるこいつをここに連れてくるほど馬鹿だとは思ってもいなかった。誰かに見られたら、俺もお前も一発でアウトだ」


「でもよー。こいつ一応英雄扱いされてるし、ぶっちゃけいてもいいと思うけどなー」


「馬鹿者!今の政治を仕切っているのはクライン派なんだぞ!やつらがこいつをどうするかわからん!最悪、ザラ前議長の直系として、処分されるかもしれん」


「でもさー」


 イザークとディアッカがギャンギャン騒いでいるのを横で黙って聞いていたアスラン。


 どうやらディアッカの「そうだ!住所知らないからイザークのとこ行っちまおうぜ」という軽いノリでは済まされない事態だったらしい。


 アスランも、自分がそれなりに危険な人物であるということを踏まえたうえで、偽名を使ったり、変装(サングラスのみ)したりしているのだが、イザークはもっとこの状況を深刻に考えていたらしい。


 やはり、クライン派によって実の母親に覚えもない不名誉な烙印を押されそうになったのが、イザークがクライン派を信じられない一番の理由なのだろう。


「すまなかったイザーク。俺もディアッカの軽いノリに付き合ってここまで来てしまった」


「ふん!わかっているのならいい。実際、クライン派はかなり大きな規模の組織らしいが、正確な数はわからない。議員たちはともかく、ザフトとなると誰がクライン派かなんてさっぱりわからん。基本、ラクス・クラインのことを国民全員が支持している。それ以上踏み込んでいるかいないかは、こっちでは判別できんからな」


「・・・確かにそうだな。地球にいて、まったくノーマークだったバルトフェルド隊長たちもクライン派だった。しかも、表面上は父上に従っていた。ザラ派に見せかけてのクライン派。そういう人たちがもっと多くいると考えてもおかしくはない」


「実際、中立と名乗っているやつらもほとんどはクライン派だろう。ラクス・クラインの名はそれほど大きいということだ」


 ハァとため息をつくイザーク。


 自分が昔敬愛していたからこそ分かるラクス・クラインの力。彼女の言葉は想像以上の破壊力で、国民を支配している。それを間違っているとは思わない。だが、平和を歌っている彼女自身の行動は矛盾だらけだ。それがイザークには気にくわなかった。


 今も、プラントは復興にいそしんでいる。


 こういう時こそ、歌姫の歌が・・・祈りが・・・必要なのではないのか?


 だが、当の本人はオーブで恋人と仲睦まじく暮らしているらしい。民よりも恋人の心の傷をいやすことを選んだのだ。


 そんな女なのに、未だにここでは彼女を求める声が絶えない。いっそ見せてやりたいものだ。最高のパートナーを切り捨て、プラントを恐怖に陥れたストライクのパイロットを選んだ堕ちた歌姫の姿を。


「イザーク?具合でも悪いのか?」


「いや、貴様の能天気な顔を見ていたら頭が痛くなっただけだ」


「・・・これでも悩んでここまで来たんだけどな・・・」


 アスラン本人が悩んだ末にここを選んだということすら本当はわかっている。だけど、あたらずにはいられない。なんかむかつくのだ。


「とにかく、仕事が終わったら、あの方の家に連れて行くから、そこでおとなしく待ってろ!!」


「ああ」





 そうだ。もう悩んだってしょうがない。


 アスランは帰ってきた。ここへ。


 イザークは改めて気を引き締め直し、とりあえずディアッカにいつもの倍の仕事を渡した。

 



*************



 つぎこそ、あの方が登場!!・・・予定ww


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