暮れに仕入れたヤブ椿の枝。
沢山の蕾を付けていたが、その蕾は堅かった。
「植物って、体内時計があってね、咲く時が来たら咲くのね・・・」
そう、レッスンで話していたけど、
あまりにも堅い蕾だったので、正直、自信はなかった。
微かな期待をして、障子越しに陽の当たる部屋に飾った。
水を替える度に、様子を見るが変化なし。
そんな毎日だった。
昨夜、ふと気付くと、蕾がほころび始めていた。
ヤブ椿の赤い花びらが、今まさに開こうとしていた。
ちょっと陽射しが暖かくなったのを感じたのね!
やっと、その時が来たのね!
ありがとう。
微かな期待とは、
咲かなかった時のショックを和らげる為の私なりの言い訳。
でも、何処かでは、
きっと咲くって、必ず咲くって思っていた。
ただひたすらジッと待った時間は長かったけれど、
信じて良かった。
物事には、本当に時期があるんだね。
諦めかけていた様な事でも、
時が来れば花開く事もある。
私の心の中で停滞していた事柄とリンクして、
心が清々しさを取り戻した。
昨夜は、ヤブ椿に、それを教えて貰った。
ありがとう。
ヤブ椿さん。
どうぞ伸び伸びと咲いて下さい。
どうぞあなたの命を輝かせて下さい。


